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ニッポンにやって来たプリマウス

2009年08月31日 | PLYMOUTH

 日本のメジャーなインダストリアルエンジン(産業用機関車)といえばカトーやサカイの機関車だといっても間違いないでしょう。
そして、それら機関車のお手本に位置付けられるのがアメリカのプリマウス機関車です。
模型では、NゲージのCタイプディーゼルことプリマウスWDT形がプリマウスロコモーティブワークスの機関車です。
そのプリマウスロコモーティブワークスは、戦後まもなくまではフェート・ルート・ヒースという名前のメーカーでした。
フェート・ルート・ヒースの機関車たちのいくつかのタイプは、アメリカのオハイオから遥々海を渡り、アジアの小国ニッポンにやって来たのでした。
そしてその性能や使い勝手からカトーやサカイのお手本になったのでしょう。

木曽の森林鉄道や村山の軽便鉄道にはFL形がやって来ました。

諏訪湖から天竜川が流れる釜口水門の工事ではCL形が活躍しました。

甲府の長田組にはAL形がやって来ました。

八戸(はちのへ)のセメント工場ではDL形が活躍したそうです。

これらプリマウス機関車たちのうちいくつかは、使われなくなった今でも日本にその姿を留めています。
また、NゲージのCタイプディーゼルことプリマウスWDT形はプリマウスロコモーティブワークス製造の機関車ですが、残念ながらニッポンにやって来た記録はありません。

 以下の写真は以前に釜口水門を訪れたときに撮影した30インチゲージのCL形です。

  
写真とカタログイラストのものとは若干異なる部分がありますが、同じCL形でも更に細かいタイプがあり、エンジンフードのサイドなど相違があります。
実測値1005ミリ(くらい)だったホイールベースはカタログ値39と3/4インチ(1009.6ミリ)。


エンジンはブタ(豚)じゃなくてブダ(Buda)のCTU型4気筒4サイクルエンジンです。
手前のディストリビューターはボッシュ製でエンジンヘッドのプラグへと繋がっています。
ガソリンエンジンですので基本構造はわが家の自家用車と同じです。

 

変速機はフリクッションドライブです。写真奥の円盤がエンジンと繋がっていて一定方向へと回転しています。
写真中央のプリーを右側のレバーを調節して円盤に押し付け、走行します。
プーリーはイラスト左側の小さなハンドルで横方向へスライドさせて前後進を切り替えます。
こちらのアドレスにBL形機関車を操作する動画がありましたのでご参考ください。
http://www.youtube.com/watch?v=ovTlmPsQyBk

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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お礼申し上げます。 (ぽれる)
2011-03-31 22:42:09
模鉄ちゃんさん大変貴重なお写真をありがとうございました。サカイもさることながら渡邉の機関車が実に興味深いです。
この機関車はどちらで活躍していたのでしょう?
また模型も5インチですと実物と同じですね。ミニチュアの模型とはまた違った世界ですね。
お手紙のカトー君はサブロクですね。2フィートやニブロクもいいですがワタクシ的には一番興味のあるゲージです。
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感動的でした (模鉄ちゃん)
2011-03-31 21:06:20
フリクッションドライブの動態車両・・・とても感動的でした、操作方法も理解出来ました。アメリカの鉄ちゃんたちはすごいですね、このコラムで色々と教えていただき感謝しています、昨年二両のフリクッションドライブに会いに行きました、諏訪湖と足尾(隣の鉄ちゃん)もう一度会いに行きたいと思います二本の操作レーバのその先の確認に、
返信する
カタログ販売中! (ぽれる)
2009-08-31 20:12:27
プリマウス機関車のカタログ販売中です。
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/pega1125
よろしかったらどうぞ!!
あっ!
こっちもあります。
http://www.mbok.jp/_l?u=6122867
ブログ見た!のコメントを添えて頂ければ何かしらオマケします。
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