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ホンコン製のCタイプディーゼル

2009年06月02日 | PLYMOUTH

TMS誌1975年の紹介記事

Nゲージ黎明期、トミーナインスケールに Cタイプ入換用ディーゼル機関車 というアイテムがあった。
BACHMANN(バックマン) "PLYMOUTH"0-6-0 DEISEL のOEM製品だ。
トミー版は塗装がぶどう色やねずみと朱のツートンカラー(国鉄ディーゼル色)だったので日本のどこかで活躍している機関車だと思っていた方も少なくないだろう。
もしくは全長の短い小型機で見かけない機関車だからフリーの機関車と思っていただろうか。
実はこの機関車は米国のPLYMOUTH(プリムス、プリマス、プリモス、プリマウス、etc)と言うメーカーの25~45トン機でWDT型という入換用機関車なのだ。
25~45トン機のWDT型は日本に輸入された実績は無く、国鉄色の機関車というのは模型の世界だけの事である。実在はしないのだ。
おそらくGE(ジェネラルエレクトリック)のドロップキャブ形47トンスイッチャーが後にDD12となり国鉄色になったのを模倣したのだろう。
何かに戦前わが国の私鉄や専用鉄道でも使用された云々という説明文があったがそれはWDTよりもずっと小型の4トンFL型やCL型のことである。

呼称のWDTだが現在バックマンで販売している商品名はMDT PLYMOUTH DIESEL LOCOMOTIVEだ。
しかし、MDTは同じプリムスの25~45トン機でも2軸のBタイプのことなので模型のCタイプ3軸はWDTが正しい呼称だ。

ちなみにWDT(MDT)とは・・・

M・・・・・M/Wシリーズ(25~45トン機)の2軸タイプ。
W・・・・・M/Wシリーズ(25~45トン機)の3軸タイプ。
DT・・・・ディーゼルトルクコンバーター搭載機。

1クラス下のJシリーズ(15~25トン)にも2軸と3軸があるのだが・・・
Jシリーズ2軸・・・JDT
Jシリーズ3軸・・・JDTW
となっている。



40トン機とボックスカー。対比はこのくらいだ。

縮尺はアメリカ型のNゲージなのでタテマエは160分の1である。
TOMYやTOMIXから日本風の色を纏って売られていても、三ツ星や河合から発売されていても150分の1ではないのだ。
タテマエは・・・としたのは、デフォルメ(フリー化)されていてかなりのオーバースケールだからだ。
そういう私も実物の正確な寸法は把握しておらず、手持ちの僅かな資料からアトラス製OゲージのWDTが45分の1としてかなり正確だと思われる。
なので今はこれをWDTの基本寸法の参考としている。
プリマスの機関車は産業用ロコなので同じ型であっても軌間や車輪径、ボディーサイズなどクライアントによりバリエーションが豊富だ。
だから○○鉄道の○号機のような特定の車両の模型でないかぎりある程度の寸法は自由度がある。
それでも少し大きすぎるであろう模型は全長52ミリ全幅19.5ミリだ。
参考のアトラスOゲージ1/45は全長151ミリ全幅63ミリだから実物だと全長6795ミリ全幅2835ミリとなる。
160分の1だと全長42.4ミリ全幅17.7ミリなので、バックマンのNゲージはかなり大きい130分の1くらいだ。
残念なことにこの1/130~1/140というサイズはNゲージとしては大きいがTTゲージとしては少し小さい。

ワントエンティーに該当せず!残念!!さようなら~・・・。
というには心残りな私が初めて手にした想いでのNゲージ動力車である。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
サイズ判明! (ぽれる)
2009-06-28 19:18:30
この記事をアップした直後に実物の資料を入手しました。
http://blog.goo.ne.jp/pmark/e/c66dca4e1b1e7e2699a3c14c1643e1ac
バックマンNゲージはおよそ1/126アトラスOゲージは1/43.5くらいでした。
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