ちょっとびっくりしました。

今日、Ｎｏｎｅが学校から帰るなり、

「大阪府立の園芸高校のバイオサイエンス科に行きたいねん。」

といわれました。

Ｎｏｎｅは、中学や塾で取り柄のない子扱いされるのが
辛くなって、結果として出したのがこの判断らしくて。

「普通科に行くのは取り柄のないことを示すみたいだから
もう普通科じゃない専門のコースの高校に行って馬鹿に
される日々を終わらせたい。」

というのを泣きながら語る。

大学でバイオ系を狙えばいいから、とりあえず進学校に行って
くれないか頼んでも、もう今じゃないと嫌だとか言う。

園芸高校から大阪市立大学の工学部バイオ化学科に進んだ
子がいるので、そのコースを目指すのだと言う。

とりあえず、高校に行ってから、バイオ関係の大学で他に
もっと行きたい大学を見つけるかもしれないし、今の志望校
からでも十分大阪市立大学は目指せるので、考え直してくれと
頼みました。

思い込んだきっかけは、学校や塾で取り柄のない子扱いされる
ことにあるようなので、そちらを解決しようとしました。

まず、Ｎｏｎｅの中学では、自分の趣味を活かした取り柄の
ある子がたくさんいるんだろうけど、Ｎｏｎｅの志望校ぐらいに
受かることができたら、中学の時は受験勉強であまり趣味に
時間が取れなかった子なんかも少なくないだろうから、そこで
話の合う友達を作ればいいと言い、そして、Ｎｏｎｅは日本語
だけどけっこう読書もしていて、取り柄を取り柄と自慢しない
タイプだから認められていないだけで、取り柄がないわけじゃ
ないよと言うと、泣きながら気がすんだような顔をしました。

園芸高校のバイオサイエンス科の設備がいいのはわかったけど
そういう施設に頼るんじゃなくて、自分でバイオサイエンスの
文献を読むなどして、バイオの知識が取り柄のＮｏｎｅちゃんを
自分で目指せばいいじゃない、とも言いました。

アマゾンでバイオ系の書籍を見ると、もとが洋書のものがあって
「本気でバイオ勉強するならやっぱり英語もいるだろうし。」
バイオ系の知識に必要な統計学の本が出ているのも見て、
「理系が苦手なんて高校の数学も逃げるような子に本当の
バイオはできないみたいだよ。」
とも言うと、Ｎｏｎｅは納得しました。

夕食後、気をとりなおしてＮｏｎｅは期末の勉強をはじめました。

なんとか説得できて、親としてホッとしています。

いろいろなコンプレックスとかプレッシャーがあったので
自分でハードルを下げてしまったのかもしれませんが、
頑としてしまって、なかなか譲らないので本当にそこしか
受けないとか言うんじゃないかと思ってハラハラしました。

Ｎｏｎｅとは今度時間を取って、バイオ関係の科目のある
大学について一緒に調べてみようと言う話で落ち着きました。

とりあえず落ち着いて良かったです。

だいたいこんな感じです。
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