PLACE TO BE...

日々の色々を綴っています。
ピアニストの上原ひろみさんが大好きで、アーティストとしても、人間としても尊敬しています☆☆

once ダブリンの街角で

2009-08-03 18:20:35 | 音楽・映画・本・美術・テレビ
昨日から今日にかけて、観ました。
ほんわかして、ちょっと切ない、良い映画でした。


最初から最後まで大きな出来事は何もないので、退屈って思う人もいると思いますが、小さな出会いから人の人生ってちょっとずつ変わっていくんだっていうことを改めて感じた作品でした。
ちょっとドキュメンタリータッチで撮られているのも、主役の男性と女性の名前が最後まで出てこないのも(エンドロールでも男と女って出てます)、ステキでした。

ラブストーリーではあるんだけれど、ビジュアルとしてそういう場面てほとんどないに等しくて、ホントに2人をつなげているのは音楽だけで・・・。
なんかそういう作り方も私の好みでした。
最近の映画ってどんな映画でも、やたら濃いラブシーンが出てきたりするから、苦手なんです

ひろみちゃんが言ってた通り、音楽もとてもステキで、劇中に何度も登場する曲は、覚えやすくて、スーッと耳に入ってくるような旋律でした。
歌詞も、「自分の道を信じて希望の声を上げよう!」といような前向きな歌詞で良かったです
(もちろん悲しい恋の歌も出てきますが)

主演の俳優さんの声もステキだったけれど、女優さんの声が!
とっても伸びやかなストレートな声で、ステキでした!!
お二人ともプロのミュージシャンなんですね
音楽で知り合って、そこから映画の共演につながったそうです。
いいな~。そういう出会い


で、ちょっと思ったこと。
外国の映画ってこういう音楽を題材にした作品を扱う時、ほとんど俳優さんが吹き替えナシで演奏しますよね?
今回の『once』はプロのミュージシャンだったわけですが。

日本でも歌手を演じる時は、実際に俳優さんが歌ったりしますが、楽器を実際に弾くってほとんどないな~って思いました。
弾き方とか、プロの設定なのに素人の手つきじゃ困るから、多少は指導を受けるんだとは思うのですが、実際流れてくる音は吹き替え・・・。
これってどうなんだろう・・・。
私は、本人に弾いて欲しいなって思うんですよね。


最近の、例えば『のだめ』なんかは、吹き替えでも、あまり気にならない撮り方をしているし、のだめちゃんのめちゃくちゃな弾き方もしっかり音でも表現されているんで、違和感ないのですが。
確か俳優さんたちも物凄くそれぞれの楽器を練習したって言ってた気が・・・

前、あるドラマで盲目の少女がピアノを弾くってのがあって・・・。
あるアイドルの方が演じてたんですけれど。
普通の指使いじゃ弾けないような大曲を、え!!っていうような指使いで弾きこなすって場面だったのですが、どう観ても普通に弾けるフレーズだし、普通の指使いで弾いてるし・・・。
でも、それを観た音楽家(ドラマの中での)は、「こんなふうに弾いたのか!!」ってスゴイ驚くんです。
思わず、チャンネルを変えてしまいました・・・


日本と外国とじゃあ目指すところが違うのでしょうか?
俳優さんが演奏できるようになるまで練習できるような環境じゃないのかな?日本て。
映画関係者じゃないので、詳しいことは分からないですけど。
うーん。
でも、少なくとも音楽を中心に持ってくるような作品なら、やっぱりそこは重視して欲しいなって思います。
せめて実際に流す音は吹き替えでも、ちゃんと弾いて欲しいです。
弾くフリじゃなくて。
だって、音楽に興味のある人だってたくさん観ると思うから。



あら。
なんか映画の話から辛口な話になってるような・・・?
でも、ふと思い出してしまったのです。
思わずチャンネルを変えたあるドラマの事を・・・。
そしたら書きたくなってしまったのです。
自分の思ってることを・・・。

自分の思ってることをドバドバ~っと書いてしまったので、「へ~こんなふうに思ってる人もいるんだ~」程度に読んでくださればうれしいです


『once』はいい映画でしたよ