【LUXMAN】
■「将来にわたって不安のない頼もしい存在となりそう」なスペック
DA-06はラックスマンが満を持して発売した単機能のD/Aコンバーターで、最先端の仕様にこだわったUSB-DAC機能の充実ぶりがなんといっても目を引く。DSD音源は2.8MHzと5.6MHzの両方に対応し、PCM信号も最大384kHz/32bitをサポートするなど、最強と言うべきスペックを実現しており、将来にわたって不安のない頼もしい存在となりそうだ。
さらに、使い勝手の良い専用再生ソフト「LUXMAN Audio Player」を付属させ、ドライバーソフトのインストール方法などを説明した詳細な導入マニュアルを用意するなど、PCオーディオ初心者への行き届いた配慮も嬉しい。ちなみにWindowsでのDSD再生はASIO 2.1とDoPを再生ソフト上から自由に選択でき、Macでは標準ドライバーでDoPがそのまま動作する。
音質向上策の充実ぶりにも目を見張るものがある。ラックスマン自慢のアナログ技術を満載し、D/Aコンバーター以降の主要回路はCD/SACDプレーヤー「D-06」をほぼ踏襲するなど、同社のノウハウを凝縮。筐体の剛性対策や電源回路の強化など、物量面でも妥協を排した設計を貫いている。
心臓部のデジタル回路には独自のDSPを投入し、DSDをはじめとする各種信号再生時のノイズ対策にも万全を期している。余計な心配に悩まされることなく、安心して音楽に浸れるUSB-DACを探しているなら、本機は有力な候補になりそうだ。
■音質チェック - DSD音源を聴く
DA-06の再生音を早速聴いてみることにしよう。LUXMAN Audio Player for Mac 1.0.0をインストールしたMacBook Airで、まずはさまざまなDSD音源を再生してみた。本機はDoPモードでの再生時にもUSB-DACへの負荷を最小に抑える工夫を凝らしているだけあって、DSD本来のピュアな質感と広がり豊かな空間再現を引き出し、非常に次元の高いサウンドを再現する。
ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団のショスタコーヴィチ交響曲第1番/第15番(2.8MHz音源)は、細部までクリアに分解する解像度の高さに加え、低弦や金管楽器にアグレッシブな力強さがあり、芯のある太いサウンドというのが第一印象。オーケストラの響きはSACDと肩を並べるほど重心が低いが、そこまでの量感とスケール感を引き出すUSB-DACは既存モデルにはほとんど例がなく、ティンパニの深い響きなどとともに、本機の独壇場というべき力強さがある。
プエンテ・セレステの「NAMA」(MAレコーディングス、5.6MHz音源)は、DSD音源ならではの迫真の臨場感を聴き取るには絶好のアルバムだ。圧倒的な情報量の余裕が生み出す立体的サウンドステージが展開し、それぞれの楽器の音像が3次元のリアルなイメージとなってそのなかに浮かぶ様子が実に生々しい。ここまでの迫真の描写はディスクでは滅多に体験できないもので、まさにスタジオでマスターをそのまま聴いているような錯覚に陥る。
■PCMのハイレゾ音源は「DSD再生とは微妙に異なるタッチ」
Windows環境では専用ドライバーのインストールが必要だが、前述のマニュアルに詳細な説明があり、設定の障壁は低い。DSDの再生音はASIO2.1とDoPいずれも付帯音がなく澄んだ質感があり、特にクラシックの音源では見通しの良いクリアな音場が広がる。
音の立ち上がりや輪郭に強調感がなく、発音の瞬間からエネルギーがスーッと伸びていく感触はまさにファイル再生の醍醐味だが、声やアコースティック楽器のなめらかなタッチなど、PCM音源とは異なるDSDらしい雰囲気を聴き取ることができた。ASIO2.1とDoP各モードのクオリティは互角で、Macの再生音にも肉迫する。
LUXMAN Audio Player以外の再生ソフトもいくつか試してみたが、いずれの場合も不自然なノイズの発生や音の途切れは起こらず、安定性の高さが際立っている。プレイリストにDSDとPCMを混在させた場合でもノイズに悩まされることがないので、ファイル形式を意識することなく、自由に選曲できるのがありがたい。本来はそれが当たり前のことなのだが、残念ながら既存のUSB-DACではそこまで安定した動作がなかなか実現できていないのが現状なのだ。
PCM形式のハイレゾ音源を本機でデコードすると、DSD再生とは微妙に異なるタッチながら、いい意味で実在感の高い鮮明なサウンドを引き出してくる。
ポール・マッカートニーの『キス・オン・ザ・ボトム』はピアノ、ベース、パーカッションいずれも音の粒立ちが鮮明で、音がスピーカーの平面に収まらず、前に飛び出してくる勢いを感じた。伴奏が立体的に広がるので、ボーカルの安定感がいっそう際立ち、包み込むような余韻の伸びやかさにも気付かされる。CDからここまでの立体感を引き出すのは至難の業と言えるだろう。
各社のUSB-DACをじっくり聴き込んでいる人にこそ、ぜひDA-06の再生音を聴いてみることをお薦めする。特にDSD音源のナチュラルな質感を体験すれば、USBオーディオのポテンシャルの高さにあらためて気付かされることになるはずだ。
格安オーディオは、オーディオ専門店でんき堂スクェア♪
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■「将来にわたって不安のない頼もしい存在となりそう」なスペック
DA-06はラックスマンが満を持して発売した単機能のD/Aコンバーターで、最先端の仕様にこだわったUSB-DAC機能の充実ぶりがなんといっても目を引く。DSD音源は2.8MHzと5.6MHzの両方に対応し、PCM信号も最大384kHz/32bitをサポートするなど、最強と言うべきスペックを実現しており、将来にわたって不安のない頼もしい存在となりそうだ。
さらに、使い勝手の良い専用再生ソフト「LUXMAN Audio Player」を付属させ、ドライバーソフトのインストール方法などを説明した詳細な導入マニュアルを用意するなど、PCオーディオ初心者への行き届いた配慮も嬉しい。ちなみにWindowsでのDSD再生はASIO 2.1とDoPを再生ソフト上から自由に選択でき、Macでは標準ドライバーでDoPがそのまま動作する。
音質向上策の充実ぶりにも目を見張るものがある。ラックスマン自慢のアナログ技術を満載し、D/Aコンバーター以降の主要回路はCD/SACDプレーヤー「D-06」をほぼ踏襲するなど、同社のノウハウを凝縮。筐体の剛性対策や電源回路の強化など、物量面でも妥協を排した設計を貫いている。
心臓部のデジタル回路には独自のDSPを投入し、DSDをはじめとする各種信号再生時のノイズ対策にも万全を期している。余計な心配に悩まされることなく、安心して音楽に浸れるUSB-DACを探しているなら、本機は有力な候補になりそうだ。
■音質チェック - DSD音源を聴く
DA-06の再生音を早速聴いてみることにしよう。LUXMAN Audio Player for Mac 1.0.0をインストールしたMacBook Airで、まずはさまざまなDSD音源を再生してみた。本機はDoPモードでの再生時にもUSB-DACへの負荷を最小に抑える工夫を凝らしているだけあって、DSD本来のピュアな質感と広がり豊かな空間再現を引き出し、非常に次元の高いサウンドを再現する。
ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団のショスタコーヴィチ交響曲第1番/第15番(2.8MHz音源)は、細部までクリアに分解する解像度の高さに加え、低弦や金管楽器にアグレッシブな力強さがあり、芯のある太いサウンドというのが第一印象。オーケストラの響きはSACDと肩を並べるほど重心が低いが、そこまでの量感とスケール感を引き出すUSB-DACは既存モデルにはほとんど例がなく、ティンパニの深い響きなどとともに、本機の独壇場というべき力強さがある。
プエンテ・セレステの「NAMA」(MAレコーディングス、5.6MHz音源)は、DSD音源ならではの迫真の臨場感を聴き取るには絶好のアルバムだ。圧倒的な情報量の余裕が生み出す立体的サウンドステージが展開し、それぞれの楽器の音像が3次元のリアルなイメージとなってそのなかに浮かぶ様子が実に生々しい。ここまでの迫真の描写はディスクでは滅多に体験できないもので、まさにスタジオでマスターをそのまま聴いているような錯覚に陥る。
■PCMのハイレゾ音源は「DSD再生とは微妙に異なるタッチ」
Windows環境では専用ドライバーのインストールが必要だが、前述のマニュアルに詳細な説明があり、設定の障壁は低い。DSDの再生音はASIO2.1とDoPいずれも付帯音がなく澄んだ質感があり、特にクラシックの音源では見通しの良いクリアな音場が広がる。
音の立ち上がりや輪郭に強調感がなく、発音の瞬間からエネルギーがスーッと伸びていく感触はまさにファイル再生の醍醐味だが、声やアコースティック楽器のなめらかなタッチなど、PCM音源とは異なるDSDらしい雰囲気を聴き取ることができた。ASIO2.1とDoP各モードのクオリティは互角で、Macの再生音にも肉迫する。
LUXMAN Audio Player以外の再生ソフトもいくつか試してみたが、いずれの場合も不自然なノイズの発生や音の途切れは起こらず、安定性の高さが際立っている。プレイリストにDSDとPCMを混在させた場合でもノイズに悩まされることがないので、ファイル形式を意識することなく、自由に選曲できるのがありがたい。本来はそれが当たり前のことなのだが、残念ながら既存のUSB-DACではそこまで安定した動作がなかなか実現できていないのが現状なのだ。
PCM形式のハイレゾ音源を本機でデコードすると、DSD再生とは微妙に異なるタッチながら、いい意味で実在感の高い鮮明なサウンドを引き出してくる。
ポール・マッカートニーの『キス・オン・ザ・ボトム』はピアノ、ベース、パーカッションいずれも音の粒立ちが鮮明で、音がスピーカーの平面に収まらず、前に飛び出してくる勢いを感じた。伴奏が立体的に広がるので、ボーカルの安定感がいっそう際立ち、包み込むような余韻の伸びやかさにも気付かされる。CDからここまでの立体感を引き出すのは至難の業と言えるだろう。
各社のUSB-DACをじっくり聴き込んでいる人にこそ、ぜひDA-06の再生音を聴いてみることをお薦めする。特にDSD音源のナチュラルな質感を体験すれば、USBオーディオのポテンシャルの高さにあらためて気付かされることになるはずだ。
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