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お勧め商品&レビュー

お勧めの商品や製品、使用感想や一般レビューを紹介します。

PC-triple-C H 0.2sq 配線材をテレビのスピーカーに接続♪

2015年04月18日 | オーディオ製品
自宅のパイオニア KURO のスピーカーに接続してみました。

素線構成が7/0.18(0.2sq)なのに、音の輪郭がしっかりとしている。
レンジはそこそこでエッジがしっかりしているので、音声が聞きやすくおすすめです。


PC-triple-C H 0.2sq 配線材 新発売♪

2015年04月14日 | オーディオ製品

新導体PC-Triple-CのH導体(硬銅線) を採用した0.2sq配線材、白に黒ラインと黒の白ラインの

2色が登場♪

使用される導体はその物は、通常の無酸素銅を20μ以上の大きさの異物を全て取り除き、特別な

高純度無酸素銅を作り出し、連続した結晶構造で、定角連続移送鍛造法で導体を製造。

結晶構造および粒界が縦に並んだ構成となり、信号がスムーズに伝送される。



導体にPC-Triple-C Hを採用し、高音質・高解像度・ハイコストパフォーマンス配線材を作りました。



絶縁体には入手性・柔軟性に優れたPVCを採用。

オーディオ用・楽器用配線材として、優れたパフォーマンスの配線材です。



H導体はPCOCCやLCOFC同様の硬銅線で、輪郭をクッキリと表現する導体です。



世界初のPC-triple-C H導体、国内外に無い高音質の配線材の登場です!
 
楽器パーツ内配線に最適!


エフェクターの配線などに超お勧めです!



高音質・ハイコストパフォーマンス配線材をご堪能下さい♪



 




ティアックのハイCPターンテーブル「TN-350」レビュー。初心者にも再挑戦にも薦めたい実力派

2015年04月12日 | オーディオ製品
TEAC







多層塗り突板仕上げが美しい本格派ターンテーブル!【送料無料】TEAC(ティアック) フォノア...

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大きな特徴はUSB出力を備えていることで、今までPCとUSB-DACで音楽を楽しんできた人にも強く薦められる。またフォノイコライザーを内蔵し、カートリッジも付属しているため、簡単な調整だけで、CDプレーヤーを接続するように使えるのも初心者にはうれしいだろう。さらに内蔵のフォノイコを通さないスルー出力も持っていて、カートリッジ交換や単体フォノイコの使用など、システムとしての拡張性も考えられている。

■まずは内蔵フォノイコで再生。繊細な高域と温かみのある中低域が魅力的

テストは音元出版試聴室で行った。リファレンス機材はアキュフェーズのエレクトロニクスで、フォノイコライザー「C-37」、プリアンプ「C-3800」、パワーアンプ「A-70」。そしてスピーカーにはエラック「FS249BE」を組み合わせた。

エリック・クラプトンの『アンプラグド』は、以前から1枚構成のLPがあったが、2011年に2枚組としてリリースし直された。このLPを聴くと、正統派のトーンが実に印象的だ。オーディエンスの拍手の弾け方や、手のひらの肉厚な感じなどがきちんと表現されている。高域には繊細感があり、中低域の温かみなど魅力的な音を持っている。また音場空間としては左右はもちろん、前後の定位が明確なのもいい。比較するべきものでもないが、同じ価格帯のCDプレーヤーでCDの『アンプラグド』を聴くよりも演奏の良さが伝わってくるのは間違いない。

■付属カートリッジと内蔵フォノイコで音楽的な音にまとめている

クラシックからは、ズーカーマンがソロを弾いているラロのスペイン交響曲を聴く。メータ指揮ロスアンジェルス・フィルのLPだ。低音は膨らんだり、逆にタイトになることなく、元のソフトの印象そのもの。ワイドレンジな感じはないが、音楽好きが楽しむのに過不足のない帯域感を持っていて、しかも音の密度は高めだ。パブリックイメージとしてのアナログレコードのあたたかみと言うよりも、冒頭のフォルテの弦のザッという音の立ち上がりや、ソロヴァイオリンの細かいフレーズの聴こえ方など、アキュレートな方向性を持っている。明瞭にはっきりと聴かせてくれる音だ。

R&Bのアリシア・キーズは『ザ・ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』から「イフ・アイ・エイント・ゴット・ユー」を試聴。ドラムのキックの重みや密度の高さ、アリシアの歌の表現など、それぞれに魅力的な音だ。ティアックによるとカートリッジはaudio-technica製のAT100Eと同等のMM型が工場出荷時に装着されていて、フォノイコライザーアンプ部はこのカートリッジに最適なマッチングが取れている印象である。AT100Eは人気のカートリッジであり、この価格帯のターンテーブルとしてはグレードの高いものをあらかじめ付属しているのはうれしい。

また本機はUSBのB端子を持っていて、レコードを再生した音をA/D変換して16bit/48kHzのフォーマットでPCに出力できる。実際に筆者のMacBook Proと接続させたが、入力設定は簡単だった。実際に録音をするためには録音(波形編集)ソフトを別途インストールする必要があるが、LPレコードをファイル化できるのはありがたい。

■外部フォノイコを組み合わせるとポテンシャルが浮き彫りに

続いてTN-350内蔵のフォノイコライザーを通さず、スイッチの切り替えで「スルー」の音を出力させ、リファレンスのフォノイコライザーC-37を通した音を聴いてみる。

クラプトンではS/Nがかなり良くなり、音調的には低域が太くなる。音場は左右のスピーカーを結んだ線よりも手前に展開。情報量自体はカートリッジのポテンシャルを反映したものだが、骨格のしっかりした骨太の音だ。ラロでは、まるでLPの盤面が清潔になったかのように音がきれいになり、ティンパニーのゴーンと響く感じやソロヴァイオリンの音の勢いなど、演奏の細部のニュアンスが掘り起こされてくる。さすがに高級なフォノイコの威力を感じるところだ。

アリシア・キーズでは同じくS/N感の良い再生音になるのだが、ただし、低域の情報量や高域のレンジなど、カートリッジのポテンシャルを見極められるような感覚を持ってしまったのも正直なところ。たぶん実際に使う人も、まず内蔵フォノイコと付属のカートリッジで聴いて高い満足感を得るのだが、次に外部の単体フォノイコやプリアンプ内蔵のフォノイコを使うと、筆者と同じことを感じるかもしれない。こうなってくると、俄然カートリッジを替えたくなってくる。オーディオの正しいハマり方である。

■カートリッジのグレードアップは確実にサウンドを向上させる

ということで、ここでオルトフォンのカートリッジ「2M RED」を登場させた。定価13,000円(税抜)というMM型カートリッジだが、実力派である。公式サイトには「オルトフォンの音響技術者Per Windfeld が心血を注いで作り上げたMMカートリッジの2Mシリーズ。精密な小型エンジンはオルトフォンの力を如何なく発揮」すると謳われている。適正針圧の1.8gにセットして、スルー出力を使い、フォノイコはリファレンスのアキュフェーズを通して聴いた。

クラプトンでは音の太さとSN感の良さが実に素晴らしい。さすがに実力派のカートリッジで、その良さをスポイルしないキャビネットやトーンアームの設計の良さやスピンドル部やモーターの滑らかさを感じる。比較すると、付属のカートリッジよりもずいぶん音の彫りが深くなっている。音の剛性感が高く、分解能や空間表現力などのバランスが良く取れている。

ラロでは高域の倍音成分の伸び方がきちんと感じられ、オーケストラの音の色彩感の純度が高い。また特筆しておきたいのは演奏としての躍動感がさらに高まった点だ。微妙にテンポが上がったり下がったりする、その機微みたいなものがよく伝わってくる。

アリシア・キーズでの演奏の強弱の幅の広さ、あるいは微妙な違いが聴けて、アリシアの歌のうまさを再確認できた。また、ベースとドラムのキックの分離も良好で馬力感ある押し出しだ。

USB接続したPCにレコード録音ができるという意味では、PCとの親和性は高いが、そうしたことに興味が無い人にも薦められる製品だ。1~2万円程度の製品とはあきらかに格の違う音がするので、アナログプレーヤー初心者も、できればこうしたクオリティのプレーヤーからはじめると、幸福なレコードライフが送れるだろう。またスルー出力やカートリッジを替えやすいユニバーサルタイプのヘッドシェルという仕様もうれしい。仕上がりや使っている素材とその作り、そしてもちろん再生音を聴いた実感としては、相当なコストパフォーマンスを備え、なおかつ音楽を楽しく聴けるアナログプレーヤーが登場した、ということだ。

PC-Triple C採用ながら価格を抑えたサエクのUSBケーブル「SUS-380」をレビュー

2015年04月12日 | オーディオ製品
SAEC










SAEC SUS-380/0.2m(タイプA-B) USBケーブル サエク SUS380


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ACCUPHASEのプリアンプ「C-3800」とパワーアンプ「A-70」で、
ELACのスピーカーシステム「FS249 BE」を鳴らした。










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■新導体PC-Triple Cを採用する

内容を紹介すると、まずその導体には話題のPC-Triple Cが採用されている。超低歪率や高い伝導率という安定した電気的特性を持つ銅素材だ。連続で鍛造し、ケーブル状に伸延していく新開発のテクノロジーにより、信号の伝送を妨げる結晶粒界を極力減らし、結晶を長手方向に連続化させている。

PC-Triple Cの鍛造処理のイメージ。信号の伝送を妨げる結晶粒界を極力減らし、結晶を長手方向に連続化させている。

そして絶縁体には非誘導率の低いフッ素樹脂を採用。信号伝送に悪影響を与える静電容量を低下させ、安定した高速伝送を目指している。その外周をアルミ箔と編組による2重シールド構造でくるみ、シース(被覆)は難燃性PVCという、さまざまな場所で使いやすい素材を選択している。

そして、特筆すべきはケーブル外径の5mmという直径で、これが曲げ方向はもちろん、捩じり方向にも柔軟性を与えている。USBケーブルはA端子側とB端子側の周方向の角度が決められてしまうため、捩じりにくい剛直なケーブルは使いにくいのだが、オーディオ用にはそうした製品が少なくなかったのだ。

■まとまりの良い端正な音。音質面でも使いやすいUSBケーブル
エリック・クラプトンの『アンプラグド』のCDからリッピングしたPCMファイルを再生すると、中高域のストレートで抜けの良い感じ、量感タイプの低域というのが支配的なトーンだ。高級な導体を感じさせるキメの細かい、ほのかに甘みを感じさせるようなところもあるが、シャープさや音のにじみのなさ、コントラスト、音色感など、まとまりの良い、端正な音を持っている。

DSD2.8MHzの音楽ファイルとして大友良英と高田漣のアルバム『BOW』より「It's Been A Long, Long Time」を聴くと、空間表現力が高く、伸びやかな空気感が印象的だ。ギターのフレットの上を指が滑る動きの時のキュッという動きの音に強調感がなく、声の質感もナチュラル。

同じくDSD2.6MHzの若手ミュージシャンたちによるジャズのライブ『4A.M.』ではソフト自体の持っているコントラストの強い、温度感の高い感じがストレートに出てきて、音楽的にも楽しめる。ユリア・フィッシャーがソロヴァイオリンを弾いているチャイコフスキーの『ヴァイオリンコンチェルト』(192kHz/24bitのwav)での、音像のフォーカスの精度の高さや強調感のない音色感。ステージの見え方も歪みがない。

総じて言えば、強烈な個性は持っていない。しかし帯域的にムラがなく、取り回しや価格はもちろん、音質の面でも使いやすいUSBケーブルであるとレポートしたい。


PC-triple-C H 0.5sq×2C Shielding Cable 登場!

2015年04月07日 | オーディオ製品
img_20150407-152902.jpg
内部導体:PC-triple-C H (25/0.16) 0.5sq
絶縁体:耐熱PVC
介在:綿糸介在+押え巻き紙テープ
シールド:2種OFC(無酸素銅)
シース:軟質PVC(艶消し黒)
仕上り外径:6.5mm±0.4mm

PC-triple-C H 0.5sq×2C Shield Cableは新導体PC-Triple-CのH導体使用 0.5sq×2芯のシールド線。

使用される導体はその物は、通常の無酸素銅を20μ以上の大きさの異物を全て取り除き、特別な
高純度無酸素銅を作り出し、連続した結晶構造で、定角連続移送鍛造法で導体を製造。
結晶構造および粒界が縦に並んだ構成となり、信号がスムーズに伝送される。

絶縁体にはコストパフォーマンスと作業性・入手性に優れた耐熱PVCを採用。

外部導体には、コストパフォーマンスの高い2種無酸素銅を採用。音声信号部分にはPC-Triple-C H導体
を採用し、高音質・高解像度・ハイコストパフォーマンス音声&ギター・ベース用シールドケーブルを作りました。

シース素材は、軟らかい軟質ポリ塩化ビニルを採用。軟らかく作業性に優れ安価で入手性の優れる
素材を使用しケーブルが、S-MEVSです。

高音質・ハイコストパフォーマンス音声&ギター・ベース用シールドケーブルをお楽しみください♪

カタログはこちらから!
 
CREATIONからの購入はこちらから!
新発売につき、数量限定特別価格にて販売開始します♪
1m切断販売はこちらから♪
100m巻で購入はこちらから♪


■取扱予定店舗
【東京地区】
千石電商
〒101-0021東京都千代田区外神田1-8-6丸和ビル
電話番号:03-3253-4412

桜屋電機店
〒101-0021  東京都千代田区外神田1-10-11
東京ラジオデパート2F
TEL・FAX03-3255-6428
MAIL:sales@sakurayadenkiten.com


エソテリックの中堅SACDプレーヤー K-05X

2015年04月07日 | オーディオ製品
エソテリック







【新品】 ESOTERIC/エソテリック K-05X

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価格:577,800円(税込、送料別)



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■シャープなサウンドは引き継ぎつつ、音の密度やエネルギー感をさらに向上させた

テストは音元出版の試聴室で行った。リファレンス機材はエラック「FS249BE」をアキュフェーズのエレクトロニクスで鳴らすシステムで、プリアンプ「C-3800」、パワーアンプ「A-70」の組合せだ。







《送料無料》山下達郎/ソノリテ(通常版)(CD)

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価格:3,146円(税込、送料込)





まずCDから聴き始めた。山下達郎のアルバム『ソノリテ』から「マイダス・タッチ」。基本的な再生音の方向性はK-05から変わっていない。音のコントラストやシャープネスなどさすがにVRDS-NEOの威力を感じさせるが、同時にエネルギー感や音の密度、情報量がK-05Xになって高くなっていて、全体的なバランスがとてもいい。音の緻密さと馬力感、しなやかさと分解能といったトレードオフの関係にありそうなものがK-05からいずれも向上しているのを感じる。特有の魅力として持っているVMK5由来と思える音の要素、低域の音の太さは若干アキュレートな方向にシフトしつつも健在だ。
 









エリック・クラプトンの『アンプラグド』から「ロンリー・ストレンジャー」を聴くと、スピーカーからの音離れがとても良く、立体的な音場に立体的な音像が展開する。また、クラプトンが足でリズムを取っている音が木製の床の中で反射して返ってくる最低域の音の、ガツッといった立ち上がり方もいい。

エソテリックによってリマスタリング、SACD化された『ジルヴェスター・コンサート1997』アバド指揮ベルリン・フィルを聴くと、グランカッサ(大太鼓)の馬力やエネルギーが高い実体感を持っている。ビゼーの歌劇『カルメン』、その「ハバネロ」をアンネ・ゾフィー・フォン・オッターが歌っているが、艶が乗りすぎず、声のリアリティや曲の意味が伝わってくる”歌”の豊かさ、ニュアンスの豊富さにも感心させられる。「カルメン幻想曲」でのギル・シャハムのソロ・ヴァイオリンの弦と弓のこすれる音自体の感じや、木製の胴体の中での響き、そして本来のヴァイオリンとしての音の艶やかさなど、多彩なこの楽器、この演奏の魅力を堪能させてくれる。

JH Audio 新キャラ “Layla&Angie” を聴く

2015年04月07日 | オーディオ製品







Jerry Harvey Audio「THE SIRENシリーズ」フラッグシップの血筋を受け継ぐスタンダードモデル登...

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THE SIREN SERIES Angie Universal Fit








スタジオリファレンスクオリティーのユニバーサルIEM!低域は非常にタイト、分離感が良くスピー...

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THE SIREN SERIES Layla Universal Fit
では「Layla Universal Fit」と「Angie Universal Fit」の外観や機能等の特徴からチェックしていこう。なお以下では「Universal Fit」の表記を省略するが、本記事中での「Layla」「Roxanne」「Angie」は常に「Universal Fit」モデルを指す。

まずは基本情報的なところを「Roxanne」も交えて表にまとめてみた。

■Layla&Angieの音質

では試聴レビューに入ろう。まずはAstell&Kern「AK120II」でのシングルエンド(非バランス駆動)から。「Variable bass output」は特に記載がない部分では0dB(増強なし)。ご参考までに、以前に掲載した「Roxanne」の音質レビューも貼っておく。

長女「Layla」でまず印象的なのは「Roxanne」でも際立っていた空間性だ。空間の広がりの幅にも余裕を感じるし、その幅を広く使っての配置によって音の余計な重なりがなくなるので、とにかく見晴らしがよい。ロックやポップスのスタジオ録音の緻密な空間設計はもちろん、アコースティックなジャズの空気感やクラシックのホール録音の華やかな響きの表現も、イヤホンとして最上級だ。

その余裕余白とも関係するだろうが、中低域の抜けっぷりの自然さ素直さも特筆に値する。ドラムスの太鼓やベースを硬く締め込むことなく、ナチュラルな太さや弾力、響きの空気感のままに、ポンッと軽やかに抜けさせてくるのだ。

帯域バランスは普通にとても整っている。前述のように「Variable bass output」はフラット設定を基本に試聴しているが、室内で聴きこむのであればその状態を基準に考えるのがよさそうだ。この点については製品ページに掲載されているジェリー・ハービー氏の言葉通り(以下、一部抜粋)。

「レイラは、私がスタジオ・マスタリングのリファレンス用として設計した、初めてのIEM(インイヤモニター)です。これまで設計してきた多くのIEMは、ロックミュージシャン用のステージ・モニター用として設計している為、低域と中低域を若干強調した音作りとなっています。正確でありながら暖かみのある傾向の音です。それに対しLaylaは、まるでレコ―ディングスタジオのミックス・ポジションで聴いているかの様に、スタジオエンジニアやプロデューサー、そしてミュージシャンがリスナーに聴かせたいサウンドを、正確に届けてくれます」*この点は「妹分」の「Angie」も同様とのこと

そしてその正確なフラットバランスを土台とした上で「Variable bass output」も用意されている。これがまた実に優れものだ。フラット設定で聴いているときは「これがベストだな」と感じていたはずが、「Variable bass output」を思い切ってマックスにしても、30秒ほど聴いていると「…いやこれもありだな」と耳に馴染んでくる。コントロールする帯域(60Hz)や幅、最大+13dBという加減が絶妙なのだろう。屋内外などのリスニング環境に合わせて適時調整するのがよさそうだ。外出先でも調整するには小型マイナスドライバーを常時携帯する必要はあるが。

音調としては、質感のドライさや荒さの表現にも優れるというのがポイントに思える。しかしそれでいてウォームとも感じるのが不思議なところ。ロックのお土地柄に喩えるならロンドンでもベルリンでもなくカリフォルニアな雰囲気だ。このあたりも「Roxanne」と重なる。シンバルの金属のざらつきやボーカルの手触りの微かなささくれ。そういったところを甘くせずに引き出した上で、嫌なシャープさにはせずに心地よく届けてくれる。

この点はBA型イヤモニとしては最高レベルに伸びている高域特性のおかげかもしれない。BA型は高域を伸ばすことが難しいそうで、本機の23kHzまで伸びたスペックは際立つ。高域に4基のドライバーを配するのはそれを実現するためだという。個々のドライバーへの負担を減らすことで実現されているのだろう。そのスペックの上限の高さでその下の帯域にまで余裕を持たせ、高域の歪みや詰まりを低減させているわけだ。たぶん。

三女「Angie」は「Layla」よりもスカッとしてスピード感が高まる印象だ。中低域の充実感というところはやはり及ばないが、その代わりに速さやキレといった要素での魅力は増している。例えばドラムスの太鼓などは自然に弾む太さでは負けるが、ややタイトに締め込んでのスタンッ!という抜けっぷり。すっきりすっぱりしてくれている。こちらの方が好みだという方も少なからずだろう。

この点はやはり、中低域のドライバー搭載基数が「Layla」は各4基で「Angie」は各2基というところからと思われる。両モデル共に多ドライバーでの位相等のズレには「FreqPhase」技術で対処しているわけだが、位相制御ということで言えばそもそもドライバー数が少ない方が有利であることもまた必然だからだ。

しかしそのあたりの他はさすが姉妹(同シリーズ)。豊かな空間性やその中での配置や音像の明瞭さ、ざっくり感も暖かみも幅広く表現する音色再現性など、おおよその印象は共通だ。僕の周りの、つまりオーディオ業界の方々でも、「Angieの方が好きかも」という声は少なくない。もちろん「やっぱりLaylaだな」という方もいる。36万円と16万円ということで価格帯には大きな開きはあるのだが、やはり姉妹はいちばん身近なライバルなのかもしれない。

ケーブルも付属していることだし「AK120II」と組み合わせてのバランス駆動も試してみた。変化の傾向は「Layla」でも「Angie」も共通。中低域をより堅実に制御しつつ力を込めて、何というか「音の力の密度」のような感触を高める。この姉妹はそもそもから「ドカンッ!」と派手な低音を響かせるタイプではないが、さらに踏み込んで「ぐいっ!」っと静かに力を込める感じに進化する印象だ。

なのでバランス駆動で制動を効かせつつ「Variable bass output」で低音の量感も稼ぐというコンビネーションも実に有効。そのやり方は「Layla」では特にハマる。

■まとめ

今回のチェック、そして以前にチェックした「Roxanne」の印象もちょっとデフォルメしてまとめてみると、

●Layla:落ち着きと強さを兼ね備える万能美人長女
●Roxanne:長女と似てるけどちょっとやんちゃな次女
●Angie:運動神経抜群の快活美少女三女

といった感じだろうか。もちろんこの個性は「この三姉妹の中で言うと」だ。そもそもこの三姉妹は超ハイスペック三姉妹であり、例えば「Roxanne」の運動神経だって比べる相手が「Angie」でなければ十分に際立つレベル。なお「Angie」と「Roxanne」は歳(価格)は近いが音の個性としては明確に棲み分けできている。

…というわけで今回は、JH Audio三姉妹を完成させた新登場2モデル、「Layla」と「Angie」をチェックしてみた。「スタジオ・マスタリングのリファレンス用として設計した」とのことでよりフラット&ナチュラル志向になってはいるのだが、ロックを聴けばその勢いや厚みはさすがだったりと、これまでのJHらしさも生かしつつの新機軸といった印象。豪放にして緻密なJHサウンドはここでさらに進化したと言えるだろう。

MY Sonic Stage 1030

2015年04月01日 | オーディオ製品

MY Sonic


 










Stage 1030
RCA入出力専用型を簡単に紹介しておこう。それは超低インピーダンスのMC型カートリッジで有名なMY Sonic(マイソニック)の「Stage 1030」。

ご存じの方も居られようが、これは前作「Stage 302」の後継モデル。一次側(入力側)に配された“フローティングセレクター”と呼ぶ専用スイッチでアースラインの接続をOFFすることができ発電コイルの出力は完全にフローティングされバランス伝送・昇圧機能を持つ。プレーヤーシステムからのフォノケーブルがRCAプラグで出力される、例えば、かつてのヤマハのプレーヤーなどでは手間を掛けることなく使用することができる。

ただ、Stage 1030は2009年の発売。最近のバランス伝送対応フォノケーブルの品種の増加や、ここでいうところのコンセプトからいえば、これまでのRCA端子に加え、入力(一次側)と出力(二次側)にXLR端子を装備するべき時代になったように私は思うがどうだろうか? そうすることによってStage 1030のポテンシャルは拡張され、バランス伝送対応フォノEQアンプ、プリアンプなどへの対応範囲が拡大されることになる。

Phasemation T-500

2015年04月01日 | オーディオ製品
Phasemation







Phasemation T-500 MC昇圧トランス フェーズメーション T500

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T-500
テクニカルブレーンと比べればぐんと身近な価格だから推薦する私にも何となく安堵感がある。

トランスは78%スーパーパーマロイのコア材(0.2mm厚)のEI型で、一次側0.32φ、二次側0.12φという十分に太い銅線を特殊な分割巻きで巻き上げて挿入損失の低減に成功している。一次側(入力側)には中点を設けて二次側(出力側)のマイナス側を接続。これによってMCカートリッジの発電コイルから見ると完全バランス接続・昇圧となる。

内部にセットされた左右2個のトランスは1mm厚の遮蔽板でシールド。トランス自体は緻密な発泡ポリエチレン素材でケースから電気的にも機械的にもフローティングされている。

入力はXLRとRCA端子を装備。出力はRCA端子だ。直近に位置するアース端子はXLR入力端子の1番とケース内部で直接コンタクトされ、それは同時にシャーシアースでもある。出力がRCA端子だから普通のフォノEQ、EQ機能内蔵プリメインアンプなどとの組合せが自在。


そしてこの5月頃にはオルトフォンが「ST-90」というバランス伝送・昇圧対応の製品を発売予定している。そのプロトタイプを先日に試聴したがこれもお薦めである。発表前なので詳細は避けるが、外観はこれまでの「ST-80」のイメージに共通。価格は10万円前後を予定しているようだ。

TECHNICAL BRAIN 昇圧トラン TMC-Zero

2015年04月01日 | オーディオ製品
TECHNICAL BRAIN







TECHNICAL BRAIN TMC-ZERO MCステップアップトランス テクニカルブレーン TMCZERO

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バランス伝送対応昇圧トランスの製品数は極めて少ない。私の知る限り民生用というか、ハイエンドオーディオ用として世界的で初めて登場したのがテクニカルブレーンの「TMC-Zero」ではないだろうか?

これはバランス伝送対応昇圧トランスの、まさにハイエンド用として自信を持ってお薦めだが、価格を考慮すると広く皆さんにお薦めすることに躊躇はある。しかし、“金に糸目をつけずバランス伝送対応昇圧トランスの最高峰を使う”という人にはお薦めだ。現時点でこれを超えるポテンシャルを持つ製品はないと思っている。

入出力はすべてXLR端子(2番HOT)だが、XLR-RCA変換コネクター(XLR部は1番と3番をショート)が付属するからアンバランス伝送・昇圧・出力も可能。

価格が高い理由は明解で同社のカタログには次のようなポイントが書かれている。「大型スーパーパーマロイコアの一次巻線に極太(0.8mm 平角線)を採用」「トランス自体を筒型のスーパーパーマロイ製ケースに密封し高SN比を確保」「外部振動遮断のためトランスをシールドケースごとフローティング」、さらに「アルミブロックから削り出した重量級ケースを採用」とある。なお、本機TMC-Zero EXは次回に紹介する同社のフォノEQアンプとの組合せが理想だ。