アドの豆 |広告・CMの情報

日々の生活で目にする広告・CMを紹介しています。その他に、ビジネス、ゴルフ、サッカーに関する情報も公開しています。

阪神タイガーズは上場でどうなる?

2005年10月12日 07時02分39秒 | ビジネス・ニュース
立て続けに阪神電鉄と村上ファンドの闘争。

村上さんは阪神タイガースをビジネスの対象と見ている部分もありますが、それ以上に間違いなく阪神タイガースをよりよくしたいという気持ちがあるのは確かです。村上さんは今までのビジネス経験からスポーツクラブが上場することによるメリットをかなり研究しており、その経験を元に今回の提案をしています。よりファンに近い阪神タイガースを目指しているのも確かで、ちゃんとファンあっての阪神タイガースというのもちゃんと理解しています。私も前職の関係で、海外で上場しているスポーツクラブを研究したことがあるのですが、そのメリットは色々あるのです。皆様もテレビに踊らされず、ちゃんと中身を研究してその上で判断してください。

阪神タイガースを上場するとどうなる?
<メリット>
・上場をすれば当然財務情報、経営情報など様々な情報の公開義務が発生します(この部分は非常に大きいのです。より球団を理解することが可能になります。)
・株主やファンへのサービス向上(かなりサービス向上されるはずです。)
・球団の経営に参加(これも大きいです。例えば近鉄とオリックスの合併などは、ファン・株主の反対により拒否することも可能になります)
・資金が潤沢になり、よりよいサービスを提供することが可能。
・ファンである安定株主により株価安定
・新サービスの開拓
などその他多数。

<デメリット>
・投機の対象になる可能性がある(村上さんは間違いなくそんなことしません)
・乗っ取られる可能性が拭えない(村上さんは間違いなくそんなことしません。前記事参照)
・選手の移籍が経営に与える影響が大きい(実際にこのようなケースが海外のスポーツクラブでは発生しています。私が考えるもっとも影響がでかいと思うのがこの部分です。下で述べますが投機や乗っ取りなどたいした問題ではありません。)

海外では英マンチェスターユナイテッドや伊ユベントスなどが上場しておりますが、共にファンを大事にする非常によいスポーツクラブです。共に歴史があり、根強いファンがいるという意味では、阪神タイガースとは非常に似た部分があり、今回の上場提案が成功する可能性が高いと思われます。上場することにより、ファンあっての阪神タイガースが強化されることは間違いないと思われます。
英マンチェスターUTDなどは乗っ取りにあいそうになったこともありますが、ファンの強い反対により阻止してきた経緯があります。つまり、ファンと球団が一体化し、ファンが球団を作り、ファンが球団を守っていくという構図になるわけです。こういった意味でもより球団とファンが近いものになっていくこともあります。

ファンの間では阪神タイガース上場に反対っていう方が多くいるということですが、多くの方が何も理解しないままテレビに踊らされて反対と言っていると見られます。テレビで言ってることはかなりメチャクチャです。村上さんは間違いなく阪神タイガースをよりよい球団にしたいと思っています。ちゃんと上場することによりどうなるかをちゃんと理解して、その上で判断してみてください。村上さんは経験を元に、上場によって得られるファンへのメリットをちゃんと考えていますよ!!(ビジネス的な利益も考えていると思いますが・・・つまり阪神電鉄、ファン、村上ファンドでWin-Win-Winの関係を作ろうとしています)

と、ここまで自論を述べたわけですが、最終的に決めるのは村上さんが言うとおりファンの方々だと思います。無知のままテレビに踊らされて判断するのではなく、ちゃんと上場の中身を吟味した上でファンの方々皆さんで判断してみてください。

ナベツネは何を言ってるんだ~ 意味不明だし、オオバカやろーだ! あんなヤツがプロ野球に関わっている限り、プロ野球は衰退する以外ないぞ! とっとと辞めろ!

<追記>
ファンの方は上場話の時期が悪いと叱責しておりますが、この件は村上さんのせいだけとは言えません。株式購入の時期はあの時期しかなかったのです。連休を利用して、株式保有を大幅に増やしました。株式を大量に保有すると、大量保有報告というのをしなければなりません。それを嗅ぎ付けたメディアが騒いだため、この時期にこのような騒ぎになったのです。もしメディアが騒がなければ、村上さんも沈黙していたでしょう。ある意味騒ぎを大きくしたメディアの責任の部分が大きいのです。

こちらもよろしく

村上ファンドと物言う株主

2005年10月12日 04時20分09秒 | ビジネス・ニュース
前回に続き村上ファンドについて少々考察してみましょう。

前回述べたように、ファンドとは多くの人から資金を集めて、その多額の資金力を元に、色々な企業の株式・国債などの債権、などに分散投資をし、多額のリターンを狙うものです。1つの株式に投資をするよりも、分散投資するために非常にリスクが低くなります。

有名どころでは、米フィデリティ、米バンガード、英ハーミーズなどが上げられる。米フィデリティというと思い浮かぶのはマゼランファンド!!なんとファンドの資産は1000億ドル超(12兆円超)だったこともあったというから凄い!! 米バンガードはインデックスファンドで最大のファンドで、600億ドル超(7兆円超)の資産を扱うこれまたバカデカいファンドである。まあ、こちらはインデックスファンドなのでさほど大変ではないとは思うが・・・しかし、額が凄い。

・・・と説明しても、凄い額が飛び回っているな~っとちんぷんかんぷんかもしれないので、皆様にはもっと身近なところでファンドというものを体験して頂きたい。米フィデリティの「Fidelity Japan Fund(フィデリティ日本株ファンド)」である。2005年夏の時点で投資先上位は以下の通り、(1)三井住友FG、(2)日揮、(3)みずほFG、(4)日本石油、(5)ヤマダ電機、(6)帝人、(7)イトーヨーカ堂、(8)セガサミー、(9)松下電器産業、(10)大丸。と、まあ上位10社でファンド全体の30%弱を当しています。

フィデリティ日本株ファンド2005年中間報告書:http://content.members.fidelity.com/epro/POP/315910885/?format=HTML&app=RETAIL

今回の村上ファンドの阪神電鉄への投資も、このような投資先の中の1社に過ぎないということ。当然投資により損失を出すことは自らの信用を失うので、助言・提言などを行い企業価値を高め、しいては株価上昇・維持を図る。ファンドを運営するファンドマネージャーにとって、この顧客からの信用は非常に重要になります。まさに死活問題!!だから村上さんも必死なんです。損失を出せば当然顧客が減り、ファンドの資産も減ります。そうなると、望んだ投資先への投資、分散投資が計れなくなりファンド自体が死に至ります。まあ、大きすぎるのも問題だと思います(世の中に与えるインパクトが強すぎて思ったように運用できない可能性も)。という理由で、村上さんは色々と提言をしてるんです。その結果、企業価値も高めるのだから、Win-Winの関係が築ければいいですよね~ っとそんなに簡単でないのが実情。経営者というのは自らのビジョンを持っているもの(そうでないぐうたら経営者もいると思いますが・・・)。横から口出されるのは嫌なんですよ!だから大抵の場合は揉める。今回の村上さんの提案もなかなか面白くていいと思うんですが、やっぱり揉める(笑)

物言う株主、特にファンドでぱっと思い浮かぶのは年金基金です。米カルパース(カリフォルニア州公務員年金)、ティア・クレフ(大学教職員年金)などはその典型であり、様々な提言を行いますし、株主総会で議決権行使において反対票を提出したりします。現在の所謂「物言う株主」の流れを作ったのはこの年金基金でしょう。とにかく資産総額が半端じゃないので、絶大の発言力を持っています。クレフは資産総額は3000億ドル弱(約35兆円弱)という・・・国も買えちゃうんじゃないっていう額!!

どのようなファンドにしろ、損失を出さないために必死に助言・提言を行っているんです。本当はその結果、企業とファンドがWin-Winの関係になれればいいと思うのですが。ファンドも企業価値を高めるために助言・提言を行っている訳ですし、邪魔している訳じゃないんですが、簡単にいかないもんですね・・・(悲)皆さんには、今回の村上ファンドの件などは、ファンドの本質を理解した上でニュースなどを見てみて欲しいです。そうすると、メディア、特にテレビのアナウンサーはホントくだらないこと言ってるのがわかりますよ。テレビに踊らされず、自らの頭を磨いて真実を見抜いてください(笑)

TIAA-CREFサイト(英語):http://www.tiaa-cref.org/
フィデリティサイト(英語):http://www.fidelity.com/
バンガードサイト(英語):http://www.vanguard.com/

こちらもよろしく