お山(産)歩雑記

お山を愛する絵描きの雑記帳かつ2010年7月生まれの歩美&2012年8月生まれの竜之介の一姫二太郎育児奮闘記

2007年11月22~26日 怒涛の3連休

2007-11-26 22:24:57 | Weblog
11月22日(木)
日中も相変わらずの山歩き。
本日の現場テーマは、落ちたら死ヌ。
前回蜂に刺された箇所からさらに奥山へ進み、境界を示す杭を探し歩く。
途中に現れる谷は、その現場独特の切り立った大岩で構成され、下りも上りも垂直20m以上。
そんな場所まで、10kg以上のコンクリート杭を運んだ昔の偉人達に敬意を表しつつ、
「これは渡れませんよね。」
「ん。渡れる場所まで登るしかね。」
わずか30m先の杭まで行く為に、標高を100m単位で登ったり下ったり…
秋に入ってから従事しているこの作業、正直身の危険を感じる。

へろへろになりながら事務所に帰り、夜はウイスキー片手にイラスト作成。
HPのTop、いい加減更新したいのに…

11月23日(金)
本日より3連休開始。
この休みは、だんな様と共に群馬へ向かう。
愛車のファンカーゴに2人分の着替え、布団、調査要具、なべフライパン、食材、酒など等を詰め込み、約5時間のドライブを経て、群馬北部のF代氏宅へ到着。
F代氏は、私ら夫婦共通の飲兵衛友人。
自宅到着と同時に乾杯する。
「で、何かつまむものあるの?」
「無い。」
「…」
というわけで、酔っ払いながら作ってみました、
魚介と鳥手羽先のオポルト風煮込み(愛読している飲兵衛漫画よりのレシピ)
牛筋と根野菜の和風スープ(実家の居酒屋M黒本店常連様・O塚PAPAよりの直伝レシピ)
実家母特性のイクラを使った締めのイクラ丼。
それを肴に、1時過ぎまで飲む。
相変わらず、最後のほうはなんだかまじめな話をしていたはずなのに記憶なし。
それもまた良し。


11月24日(土)
前日深酒したにも関わらず、ウコンのおかげで目覚めは快調。
朝飯をガッツリ食べて、爆睡するだんな様と、寝ぼけ眼ながら起きてくれたF代氏を残し、久々に赤谷プロジェクトの猛禽調査に参加。
天気は快晴、気温も上々。
いかにもクマタカが狩をしそうな雰囲気。
期待大で挑んだ調査だったが、意外にもその姿が確認できず。
受け持った調査ポイントより見える尾根から、時折猛禽が姿を見せるのだが、果たしてクマタカなのか、ノスリなのか判断のつかぬまま(経験不足に反省)調査終了。
後二日間調査を続ける他の方達の報告を楽しみにしつつ、F代亭へ戻る。
そして、再び夜の宴会へ向けた料理の準備。
サラダ、パエリア、ジンギスカン。

さて、本日は夕方よりF代亭へ合計9人集まっての宴会。
久々に集まる仲間のために、F代氏は遠く実家の釧路より、カニとホッキ貝を取り寄せてくれた。
タラバガニ5杯、ホッキ貝30個…
「とにかく腐る前に全部食べて~~~~~」
という彼の心の叫びに、9人一丸となってカニをほじるほじるほじる…
カニ宴会は無言のまま進む進む進む…
脱落して眠る者あり、泥酔していつの間にか眠る者あり。
終始和やかに宴は進行し、最終的に就寝したのは明け方4時。

集まってくださった方々、お祝いしていただき、と~~~~~ってもうれしかったです。
本当にありがとう。
先に寝てしまっただんな様に代わり、深くお礼申しあげます。

11月25日(日)
宴会あけて、本日もウコンに感謝の目覚め。
夜逃げ同然に積んできた荷物を車につめなおし、昨夜宴を共にした兵たちに後ろ髪引かれつつ、静岡へ向けて出発。
帰宅後は、23日に勃発したちょっとした事件の対応で、自宅1Fの職場パソコンに3時間ほど缶詰し、その後夕食を作って、だんな様と晩酌。
気づけば12時過ぎ。さすがに眠い。

11月26日(月)
朝、5時に起きて、朝食を作り、だんな様を静岡駅まで送る。
私もハードだったが、だんな様はそれ以上にハードだった。本日より通常業務。お互い無理せずがんばれ。
戻ってから、ちょっと仕事をし、そのまま職場へ。
打ち合わせを終えた後、本日も現場へ。

帰ってきてようやく一息。
本当はイラスト描きたいんだけれどなぁ。
なんだかこのブログ書いてるだけでおなかいっぱい。
今日はもう寝ようかなぁ…

2007年11月15~18日

2007-11-18 20:30:58 | Weblog
11月15日(木)
本日は職場体験最終日。
枝下ろしと炭窯よりの炭出し、木材入れの作業を終えて、顔を真っ黒にしながらも、皆いい顔で帰って行った。
彼らが大人になったとき、「そういえば、あの時自分が手入れした山ってそろそろ良い木が育っているかな。」と、ふとした瞬間に思い出してくれたらうれしいな~。

仕事が終了して、お楽しみの打ち上げ準備開始。
今回は作業小屋にて皆で料理を作っての飲み会だったのだが、
前日に言い渡された私の担当メニュー
サクラマスちゃんちゃん焼き、アユとヤマメの塩焼き、サラダ、すっぽん鍋

…すっぽん鍋?

…肉買ってくるんですか?
え?野生のすっぽん?生きてるの?
誰がさばくんですか、は、私?
無理ですって!大体野生のすっぽんを見たことすらないんですよ!
首ちょん切れば良いって、噛み付かれたらどうすんですか?!

結局3人係でさばきましたが、一人はすっぽんを押さえる役、ひとりは首を引っ張り出す役、私が最終的な手を下す役でした。
合掌。


11月16日(金)
20代最後の誕生日。
夕食のメインメニューは、豚足。
…いいんだい!おいしかったもんねー。


11月17日(土)
静岡市、静岡県、ボランティアの方々と一緒に、山伏岳へササの狩払い作業へ向かう。
ここは10年ほど前まで、高茎草本植物のお花畑が広がっていたのが、鹿による食害でその数が激減してしまった場所。
1年前に静岡市によって、鹿の防護策が作られたが、ササの被圧による日照不足が原因か、回復が進まない。
そこで今回、試験的にササを一部刈り払ってその後の植生状況を調査しようという取り組みだ。
地元行政、地元市民と共同で取り組む事業という点でも、非常に価値ある活動になるのではないかと期待できる。

皆張り切って作業をしたところ、お昼過ぎまでかかる予定の作業が、お昼前で終了してしまった。
作業後の弁当をほうばり、さて、そろそろ下山しようかと荷物をまとめていると、
「…スーツ姿の男が見える…」
えっ?と思って顔を上げると、そこには間違いなく、大荷物を担ぎ、しっかりとネクタイを結んだ男性が山頂に向かって歩いてくる。
標高は2014m、気温は2度。
全員がしばし呆然とする中、山頂に到着したのはテレビ局のアナウンサーだった。
足元はさすがに革靴でなくスニーカーだったが、スーツのズボンは泥だらけ。

どうやら今回の活動と、その前に山頂で起きた違法伐採の取材をしに来たらしいが。

「大丈夫ですか?」
とのこちらの問いに対し、
汗をだらだらかきながら、しかしさわやかな笑顔で、
「大丈夫です、この格好で火事の現場とかにも行きますから。」
…うぅむ、プロ根性というか、山をなめてるというか…



2007年11月14日

2007-11-15 00:10:21 | Weblog
昨日・今日・明日と、地元中学2年生を対象とした「職場体験」を実施中。
リストアップされた数々の職場の中から、「林業」を選択した10名が、現場のお山にやってきた。

1日目の昨日は、森全体の植林木本数と材積を求める調査を実行。
朝一にヘルメットと鋸を与えられ、少し緊張した面持ちの彼ら。
う~ん、初々しくてよろしい。
慎重に調査区域を選び、ヒノキを1本1本丁寧に調査する。

しかし、調査の作業は、血気盛んな彼らには少し物足りなかった模様、
初めの緊張が解けると、とにかく腰にさされた得物(=鋸)が使いたくてしょうがない。
お昼休憩の際には、さっさと食事を終え、手じかにあった倒木を意味なくひたすら輪切りにする作業に没頭。
職員の一人が「あっちにヤマイモがある。」と言うと、どっと歓声が上がり、ダッシュで現場に向かう。
しかし、ヤマイモの場所に着くと、今度は急ながけに絡まったつたを発見。
ヤマイモ掘るのはどこへやら、今度はつたににつかまって、ぶら下がるは滑り落ちるわの大はしゃぎ。
とにかく「面白そう!」と思ったものにひたすら素直に反応する彼ら。
そして、腰の鋸を鉈のように振り回す彼ら(危!)。

考えてみれば日常生活、台所以外の場所で堂々と刃物をふるえる場面なんてないもんなぁ。
以前ある人が言っていた、普段から刃物に接していれば、それがどれだけ便利か、そして同時にどれだけ危険か知ることができる。日本の子供がひ弱になったのは、遊びの中から小刀が無くなってからだ。
そうかもしれないなぁ。




2007年11月9~11日

2007-11-12 22:07:55 | Weblog
週末は北海道より妹がやってきた。
金曜の夜に静岡駅に到着した彼女を向かえ、まずはそのまま飲み屋へ直行。
場所は妹を迎える前に入ったバーのマスターに教えてもらった、大衆向け名店「のだや」

名物静岡おでんをつまみに、中ジョッキを飲み干し、ほっと一息ついたところで、お次はマグロほほ肉焼、きのこのソテー、ふぐのから揚げをつまみに地元静岡辛口日本酒。
くぅぅ!旨い!!と、一口ごとに喜びをかみしめる我々。
お腹が一段落ついたので、締めに向けて、日本酒をあけて口をすっきりさせた後、秋田の端麗日本酒をたのんで、ひらめの刺身、鱈の白子。
…久々に飲んだけど、確実にのんべの道を突き進んでいるな、妹よ。
自宅に戻ってからは、旦那様も加わり、仕込んでおいた牛筋スープとブロッコリーサラダにウイスキーで二次会開始。

明けて翌日。
朝ごはんをきっちり食べた後、「富士山が見たい!!」という妹の要望に応えて、一路富士宮へ。
優しい旦那様が運転手を買ってでてくれたのを良いことに、車内でもビールと缶チューハイ。
日本B級グルメ選手権で2年連続1位を獲得した、もちもちの富士宮焼きそばをほう張り、ここでもビールを飲む。
期待の富士山は残念ながら雲の中、妹は前回に引き続き(台風だった)富士山にふられてしまった。
悔しかったので(?)山麓の酪農アイスクリーム屋でアイスを食べ、隠し持ってきたウィスキーのスキットルをあおる。

静岡に戻ってからは、せっかくだから鰻を食べようと、家の近くの鰻屋へ。
ここでは寒くなってきたのでお湯割りを飲む。

…何だか書いてて苦しくなってきたので、今日はこの辺でやめにする。

2007年11月8日

2007-11-09 02:31:36 | Weblog
本日はいつもよりちょっと早めに、6時起きの7時出発で現場のお山へ。
いまさら見つかってしまった、台風9号による倒木被害調査。
尾根を延々歩くと、50年生近いヒノキが倒れる倒れる…
こういった場合、今回生き残った樹木も、その後の風当たりが強くなるため、次回強風が吹いた場合ヘタすると周辺全滅の可能性も出てくる。
かといって、有効な対策は無し。無力…
はぁぁぁ~と思いながら夕方職場に戻り、来週のイベント打ち合わせ。

しかし、本日の業務はまだ序の口であった。
打ち合わせも終了しかかった4時半過ぎ、Iさんより
「Y岳(私の管内のお山)に新聞記者が単独で取材に行って、今山頂にいると連絡が入った…。」
…なぬ?4時半に山頂にいるだぁ?!
Y岳は標高2014m。
山頂まで40分程度で登れる箇所まで車道が入ってはいるが、夕方にはたいてい霧が出る上、下山する道を間違うと、日本3大崩れのO谷嶺や、今も土砂を出し続ける崩れ沢・N沢へ降りててしまいかねない。
時間は4時半過ぎ、あと数十分で夕闇の時間だ。
しかも記者さんは土地勘が全く無く、装備もいたって軽装。
…こりゃ、もしかして。

数分後、Iさんにかかってきた電話は、
霧・闇のため道全くわからず。
携帯の電源ももうすぐ切れる。
との予想していた通りの内容だった。
すかさず
「今から救助に行くから、絶対にそこを動かないよう。時間は3時間位。あと職場の連絡先と上司の名前を教えなさい。」
電波も途切れ途切れの中、Iさんの冷静な対応。
流石だと感心すると同時に、私達も装備品を整える。
ヘッドライト、シュラフ、防寒着、担架を組むためのポールと毛布、連絡用の携帯と無線、お湯の入ったポットなど等。

数十分後、装備を整えて私を含む5名の同僚+駆けつけた記者さんの上司がY岳へ向かって出発した。

くねくねとつづらに曲がる、真っ暗な山道を、できる限り安全に、速度を上げて進む。
約2時間後、登り口の駐車場に到着。
しかし、記者さんの車は見えない。
どうやら登り口も間違ったようだ。
自力で下山できていた場合の連絡網を打ち合わせして、
いざ、山に登ろうとしたとたん
「きみは、日中山歩いてるから、ここで待機。」
とのお達し。
なぬぅぅぅ!!バリバリ登るつもりで、車内でチョコレートを貪ったというのに!!…

しかし、冷静に考えれば、誰かは無線機のついた車で待機しなくてはならない。
記者さんの上司さんを一人で放っておくわけにもいかない(一緒に連れて行く選択肢はもちろん無し)
しかも、もし記者さんを担がなくてはならなくなったとき、私はお役に立てないだろう。
女だから。
ちょっと悔しかったが、私の日中の行動も把握して、きちんと指示を出してくれた上司の判断は、間違っていない。

登っていく4人の同僚の姿を見ながら、記者さん共々ご無事でと念を送る。

月が無く、無数に光る星の下、
待つ事1時間強。
「おーい!」
という元気な声と共に、
4つから5つに増えたライトの光が見えた。

ほっと一呼吸。

本日の業務無事終了。

2007年11月7日

2007-11-07 21:16:30 | Weblog
結婚式が終了して早1ヵ月半。
ようやくお祝い返しや、仕事への意欲が復活…もとい、溜まった仕事が一段落して、本日よりブログ再開です。
この間の出来事…いろいろありましたが、とりあえず近況報告として。
スズメバチに刺されました。
ええ、そりゃもう、がっつりと。
一瞬、「撃たれたっっっ!後ろからとは卑怯なり!!(←ここら辺にまだ余裕を感じますね)。」と悶えました。
すぐに近くを流れていた小川で、患部である右膝裏を洗い流しましたが、じんじんと痛いのなんの。
そこから車の停めてある箇所まで1時間の山歩き。
痛いって泣き言言ってもどうしようもないので、ひたすら早足で歩きました。
不思議なもので、車に着いたとたんに痛みが倍増。
体って現金なものですね。

流石にその日は病院に行き、結婚式以来、初めての禁酒日となりました。