母を連れて

2009年10月30日 03時23分13秒 | 日記

母のお葬式の為に田舎の家に来ている。
荒れ放題の庭を歩くココ。

31日の母のお葬式の打合せのために、
昨日の朝、遺骨を持って田舎の家に帰ってきた。
お葬式の後、母の遺骨をお墓に納める。
これが、母との本当の別れになってしまう。

母と私の59年間、数年離れて暮らすことはあったが
母と共に暮らしてきた私の人生。
最後の介護生活の５年間は、本当に濃密な時間だった。
子供から手が離れ、自分の人生を謳歌しようと楽しみにしていた頃に始まった介護。
人生の一番良い頃を、無駄にしたと恨んだ事もあった。
転んだり、立たせたり、泣いたり笑ったり。
色々あったなぁ～
姉と私と養父を、女手ひとつで気丈に養ってくれた母が、
最後に見せてくれた、本当の姿、
それは気の弱い本当に優しい、無力なただの老人の姿だった。
本当に可愛いおばあちゃんだった。
私に感謝の言葉しか言わなくて、きつい言葉を吐くと泣いた。
そんな優しい母を知った、５年の生活は、私の心を育てる５年間でもあったなぁ～

明日、母を古里の土に還し、母と本当に別れてしまい寂しくなる。
でもそんな寂しい時は母を思い出そう。
そして会いに来よう。