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義人「谷 貞之丞」の逸話が残る川

2012年01月29日 | 徳島の川景

徳島県西部のマチ、つるぎ町。半田手延べそうめんや愛宕柿、
柚などの特産品も数多い山深いマチの、
豊かな自然の象徴の一つとなっているのが清流・貞光川です。

そんな川の上流部に、一宇地区はあります。

さて今から300年ほど前のこと。
歴史の中で江戸時代と呼ばれる藩政がしかれていた頃に、
この地域で、年貢(税金)の増額を巡る紛争が発生したそうです。

いわゆる一揆(いっき)というもので、
勃発すれば多くの人が命を失いかねない小規模戦争です。

これを自らの命と引き換えに納めたのが、
当時、地元の庄屋(代表者)であった谷貞之丞という人でした。

村人の困窮を直接、藩(国)のトップに訴えることが大罪だった時代に、
村の代表として意を決して臨み、数多くの村人を救ったと伝えられています。

ただ、年貢の増額(増税)は免除されたものの、
これを成し遂げた、庄屋・谷貞之丞は死刑となりました。

村人たちは、谷貞之丞をたたえ、義人として後世に語り継いだそうです。

今、義人の石碑を、貞光川が造る景勝「土釜」のそばに見つけることができます。
川沿いを延びる国道438号を通るたび、
ピジョンズ・パークが足を止めたくなるポイントの一つとなっています。


▲義人・谷貞之丞の逸話が残る貞光川


▲シーズンにはアメゴやアユが泳ぐ、美しい流れだ


▲清流・貞光川にそそぐ鳴滝(なるたき)。対岸の国道438号から望む

This program is presented by pigeons-park.

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2 コメント

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Unknown (雨乞滝の女神)
2012-01-29 17:33:28
一宇地区は剣山スキー場へ行く途中「厳しい環境やなあ」と思いながら通ったものでした。何せ平らな土地があまりありません。土釜と鳴滝は昭和40年頃は「徳バスサンデーツアー」等で観光客が多く訪れていたようです。土釜のそばにうどん屋があってとてもおいしかったんですって。谷貞之丞の物語は、もうかれこれ20年近く前になるか、確か地元の人達で一座を結成し、文化センターで芝居をしたのを見ました。そろそろ記憶から遠ざかっていたのですが、ピジョンズ・パークさんの詳しい解説により記憶が蘇ってきました。
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もうやってないのでしょうか? (chamuneko(管理人))
2012-01-30 12:25:33
女神さま、コメントありがとうございます。
そういえば、土釜の入り口近くに、
うどん屋さんのような数件の家があって…。
今は、食べられないのでしょうか。
機会を見つけて、確認してみますね^^)。

先日、地元新聞に神通の滝の氷瀑情報が
掲載されていましたね。
次の寒波には、足を運びたいなって
計画だけはしています^^;)。
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