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火薬を生んだ藍

2009年06月03日 | 徳島の暮らし・人
▲藍住町歴史資料館『藍の館』副館長の阿部利雄さん

藩政の時代、徳島藩の重要な収入源となっていた藍(あい)。
吉野川下流から中流域にかけて、藍畑が広がっていたといいます。

今の徳島県藍住町あたりでも、町名から察せられるように
藍作が盛んに行われていたのでしょう。

収穫された藍は、藍染めに使われる染料のもとになります。
さまざまな工程を経て、藍葉を発酵させ、
染料の『すくも』が生産されるわけです。

そんな同町の藍の歴史を紹介しているのが
同町歴史資料館『藍の館』です。

ところで、すくもには、

こんな特別な漢字があてられています。

「この字は阿波・徳島藩が発祥といわれています。
それだけ、藍そして染料すくもの生産が
盛んだったということでしょう」と、
同館副館長の阿部利雄さんが教えてくれました。

また藍には焔硝(えんしょう)、
すなわち火薬のもとが含まれており、
すくもを生産する際に白い粉となって分離するのだそうです。

「当館は、もともと奥村家という藍商の屋敷を補修・保存し、
その歴史を今に伝えています。
当時の外壁(板)の下半分ほどまで白く変色している場所があり、
これは焔硝が固形化した硝石がくっついたものです」

硝石鉱山の無い徳島では、藍から抽出された硝石が
火種のもととして使われていたのではないかとのことでした。

藍の館』を訪ねることで、かつての阿波の暮らしぶりに、
ピジョンズ・パークはまたひとつ出会うことができました。

data
藍住町歴史資料館『藍の館
場 所/板野郡藍住町徳命字前須西172
電 話/088-692-6317
入館料/一般300円
休館日/火曜


▲藍の館では、自家製の藍を使った、すくもづくりも行われている


▲古い板塀に付着した硝石


▲藍の歴史資料見学だけでなく、藍染め体験もできる

This program is presented by PIGEONS-PARK.

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