はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

宝塚雪組「エリザベート」 。

2005-02-08 22:15:10 | 記録:宝塚
 欧風作もいけるじゃん。かえってアメリカ物より合ってたりして。

 実在のオーストリア皇后エリザベートと黄泉の国の皇帝トート。その二人を軸に暗殺者が狂言回しとなり物語が進む。宝塚では初めて?の全編歌のミュージカル。恐らくこの当時歌唱力では劇団一だった雪組が初演だった。
 エリザベート役が本来の主役らしいが、今回はサヨナラ公演を迎えたトップ一路真輝がトートとなり、正統派のイメージを覆す妖艶な死神を大熱演だった。また、オーストリアのスタッフから「女性ばかりの劇団に男性がいる」と言わしめた狂言回し役の轟悠。彼女がいなければ成功しなかったと思われるほど、色気と殺気といやらしさを持った暗殺者を完璧に演じたと思う。
 他のメンバーも、初演、しかもすべて歌というプレッシャーを自分たちの実力ではねのけ、最近の宝塚で観客動員数ナンバー1の公演に押し上げた。

 明るく軽快な外国ミュージカルを公演してきた宝塚が始めて取り組んだウイーンの作品。華やかな王宮が舞台のはずなのに、薄暗く黒っぽい雰囲気。豪華な衣装にシンプルなセット。今まで見たことのないねっとり感に、劇場で鳥肌が立った。これが日本の宝塚で受けたのかもしれない。

「グランドホテル」「エリザベート」。宝塚のイメージとはかけ離れた、シンプルなセットとドラマ性の高い作品のおかげで、逆に宝塚にはまっちまいました。

'96.3.11観劇

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