華の別れ 。

めったに見ない昼ドラ。夢中にさせてくれたのは「悲しそうな目」と「幻の名曲」。そして・・・

最近のドロドロ系昼ドラブーム、すごいですね。さすがに昼なのであまり見たことはないけど、昔の「大映ドラマ」を髣髴とさせるありえない展開のようで

はぎおが高校生時分の遠い昔にも昼ドラブームはありました。「愛の嵐」「華の嵐」「夏の嵐」「愛無情」等など・・・どれも戦前～戦後にかけての、華族やお金持ちのお嬢様が登場する（高木美保が代表ですね）、ちょっとありえない展開のお話。でも、「嵐が丘」など一応海外文学が原作なんですよね。もうそれ自体が無理かも

そんな中登場したのが「華の別れ」。現代が舞台の、しかも出演者も割と地味～な感じ。結婚間近のごく普通の女性が、強引で冷徹、でもどこか寂しそうな大企業の御曹司に惹かれていくところから波乱万丈の人生が始まる・・ってな感じ。こちらも実はトルストイの「復活」が原作なんだとか。全く異なる環境で育ってきた二人が紆余曲折を経て成長し、それぞれの道に進んでいくというエンディングが、当時高校生だったはぎおにはとても大人のドラマに思えて憧れたもんだ。

主演は手塚理美。当時２０代のはずだけどさすが女優さんだ。ドラマの中で本当に成長していた。最終回には始まった当初とは比較にならないほど輝いていたのよね
相手役には、当時「マダムキラー」（死語か）で名高かった速水亮。はぎおもやられてました怖いもの知らずの御曹司から、人間として、企業家として成長していく過程が描かれてたけど、途中生きる目的を失ってしまう時がサイコーにいいのよあの「瞳」にやられました。

そしてこのドラマの音楽は、かの久石譲氏。確かすでに宮崎アニメは手がけていたもののまだ知名度は低く、はぎおもこの番組で名前を覚えたくらい。実はＯＰ曲で歌を披露されている。「冬の旅人」。はぎおの中では名曲デス。１番は完璧覚えてます
それから、全６３話中最後の２０話で登場するのが、時代劇の悪役で有名な内田勝正氏。（鷲に似てるよね・・失礼）この人が出てきたときにはぶっ飛んだもんだ。アル中に陥った主人公を救う世界的デザイナーとして登場。とてもいい人なんだけど、最初は疑って見てしまった記憶があるなぁ

このドラマ、結構いい作品だと思うんだけど、イマイチ知名度がないのかな？あまり覚えている人がいなくて残念

久石譲/PIANO STORIES 久石譲 NECアベニュー このアイテムの詳細を見る