松岡昌宏さん主演でおなじみ、「家政夫のミタゾノ」が舞台になって広島に来る!
と聞いてから、ずーっと気になってました。
その名も
あの名作ミュージカルにかけてる、のはわかりますが、あのドラマからどんな展開になるのか?!
あまり最近のドラマに興味のない私が結構好きで見てたし、なおかつ、レギュラーの余貴美子さんをはじめ、舞台でおなじみの方、そしてゲスト出演の金田明夫さんを生で見たくて、行きたいなぁ。。。と思ってたのですが、気が付けばチケット購入できず

で、例の一件が勃発。
特別ファン、という訳ではないけど、なんとなく松岡君を応援したいという気持ちも相まって、なんとか見る術はないものか、検索したところ。。。
とうとう、手を出してしまった、「チケットリセール」。
これ、違反ではないですよね?と思いながら、購入してしまった。
音楽からお芝居まで、結構いろんなチケットが出品されてたけど、主催者公認ですよね(再確認

)
前置きが長くなりましたが、行ってきました↓
ポスターからして、ふざけてる

内容はこちら↓
三田園ら「むすび家政婦紹介所」の一行は、創立10周年を記念した社員旅行で老舗の温泉旅館「カモヤ」を訪れる。
旅行の幹事は、新人家政婦見習いの荻野千紗子。最高の旅館に泊まれると期待をふくらませていたのだが、支配人の鴨谷創一に案内された館内はレトロというよりかなり古く、到着早々一抹の不安が…。一方で、そのオモテナシは老舗旅館といえども群を抜くすさまじさ。創一の妻の響子や留学生の仲居、ワハルも総出で驚異のオモテナシが一瞬たりとも止まらない。その様子に、何かが怪しいと次第に気づき始める一行。
実は旅館の経営は窮地に立たされ、過剰なオモテナシ戦略に生き残りをかけていたことを三田園はすぐさま見抜く。
見かねた娘のイブキは、なんとか「カモヤ」を再生しようと、旅館の近代的なリニューアル計画を推進。周辺地域の再開発に猛進している市長、蛇辺山の支援も取り付けた。しかし、創一や響子、料理長の海老沢はなぜかリニューアルを頑なに拒み、イブキと対立。どちらの味方か?頼子、真理亜、志摩らも協力を頼まれ、ただの旅行だったはずが一転、家政婦モードにスイッチオン!
そんな中、フランス料理の修行に出ると言い残して7年前にこの街を去ったイブキの幼馴染、雀原順が帰ってくる。
なぜ今?彼は救世主なのか? やがて明らかになってくる「カモヤ」をめぐる秘密の数々…。
伝統か、改革か。またまた、三田園の大掃除が始まる!(公式HPより)
これだけ読むと、すごい展開のように思うけれど、正直、いい意味で「後に残らない」ドタバタコメディでした

タイトル通り、レミゼ・・のパロディ、のようで、オープニングから出演者全員のコーラスからスタート。レミゼの登場人物を思わせる強引な名前もご愛敬。
ありがたいことに、結構前の席でしたが、アドリブタイムや、一人吹き出して全員笑いをこらえるのに必死だったり、もう、なんだかわからないけど客席も大笑い!
笑い声や、手拍子や、まるで、「8時だよ!全員集合」の公開放送みたいな感じ。
ただ、スクリーンを駆使して、映像や字幕を盛り込んだところは、最近の舞台だな、と実感。
それにしても、あのドラマ、こんなんだっけ?と思いつつ、こちらも笑いに引き込まれて。
歌あり、ダンスあり、笑いあり、涙あり?、ちょっと社会風刺もあり、内容盛りだくさんの玉手箱みたいな公演

もちろん、家事のワンポイントアドバイスもありましたよ😁
松岡さんは、ドラマ同様、いや、それ以上にキレがあって、さすがでした。座長として、劇中も、カーテンコールでも、役に徹しながら締めるところはちゃんと締めて、貫禄すら感じる。やっぱ、スターはどんな姿でも(笑)カッコいい。
お目当ての金田さん、一番のベテランなのに、一番ノリノリで、歌は歌う、女形は披露する、そして、一番に吹き出した張本人で、終演後、松岡君に突っ込まれて。
渋い役柄からコメディまで、ドラマや映画では欠かせない存在の金田さん、本業?の舞台ではどんな感じかな?と思ってましたが、いい意味で同じでした。やっぱり巧い!さすがです。
家政婦紹介所の所長役、余貴美子さんも期待してましたが、さすがの貫禄。
スタイルもよく、とにかくカッコいい!そしてやっぱり、コメディにノリノリ

他にもレギュラーの平田敦子さん、しゅはまはるみさん。ゲスト出演の吉田ウーロン太さん、久ヶ沢徹さん、マルシアさん、川久保晴さん・・・金田さん、余さんを含めたら、シリアスなシェークスピア劇でもできそうな豪華なメンバー。この方たちがノリノリでやってくれるから、バカバカしくても(書いちゃった

)余計楽しいんですよね。
今回一番いいな!と思ったのは、外国人の仲居役の川久保さん。私が知らないだけなのか、知る人ぞ知るなのか。この方、いつかブレイクしそう

それから蘭乃はなさん。ちょっと熱演過ぎて甲高い声が耳についてしまったけど、姿勢のよさとか、ちょっとしたダンスとかはさすがでした。
若手では生駒里奈さん、岡佑吏さん。岡さんは初めまして、でしたが、最近の若い人たちって度胸あるというか、うまいですよねぇ。
アンサンブルの方たちも、歌と踊りに大活躍。
やはり、舞台人って層が厚いですねぇ。
今年一番の猛暑日だった観劇日、劇場についた頃は汗だくでしたが、その暑さも吹き飛ぶような爽快さ。
とにかく可笑しいけれど、なぜか泣き笑いの、本当に楽しい舞台でした。
終演後のカーテンコール。
大笑いしたコメディだったのに、みんなすっくと立ちあがってスタンディング!
アイドルファン、ドラマのファンも含め、どこかしら客席全体が「応援してるよ、楽しい舞台ありがとう」という気持ちだったのかな?そんな暖かい雰囲気に包まれてたような気がしました。
松岡君も、公演後のハプニングや広島の印象を語ってくれて、終演後も笑わせてくれました。
公演の挨拶って、それでいいですよね。
見てる側も、一緒に味わった空間に浸って帰りたいもの。
周りの観客のお話が耳に入ってきましたが、わざわざ東京や大阪から来られた方もいたようです。
各地の公演にチケット申し込んで、当たったのが広島だけだったとか。(売れてなかったのか?!)
その方たちが「こんな時だからこそ、みんなで一致団結しなきゃね」って。
本当のファンってありがたいですよね。
どこかの劇団ファンを公言しながら、批判ばかりしてる人たちに聞かせてやりたい!
この話を聞いて、そんな気持ちになりました。
この観劇の前日、個人的に悲しい出来事があり、落ち込んでいました。
観劇も止めようか、とも思いつつ、家にいてもどうにもならないので思い切って行ってきましたが、、こちらが応援するなんておこがましい。プロ意識の高い松岡君と、バカバカしくて楽しい舞台にこちらが励まされて、むしろ感謝しています。
エンタメって、本当にありがたい存在です。
千秋楽まであと3公演、皆さんがんばってください!