ロシアの文豪チェーホフの「かもめ」、見てきました。正直内容は知らない。ただ鹿賀さんが見たくて

それと「身毒丸」以来の藤原君、「蜘蛛女のキス」以来の麻実れいさんを久しぶりに見たくて・・・
(ネタバレあり)
ストーリーはこちら(Wikipedia抜粋)
舞台はロシアの片田舎。作家を目指す青年トレープレフは、売れっ子作家の愛人トリゴーリンと共に久々に故郷に帰ってきた大女優である母アルカージナの気を引こうと、恋人ニーナを主役に据えた前衛的な芝居を上演する。しかし母には「退廃的なデカダン」と一蹴され、全く相手にされない。女優を目指すニーナは都会で活躍するトリゴーリンに惹かれ始める。
母に自分の才能を否定され、ニーナの自分に対する感情の些細な変化を感じ取ったトレープレフは撃ち落したカモメをニーナに送る。「いまに僕は自分を撃ち殺すんだよ。こんなふうに。」
ニーナはトリゴーリンにどんどん惹かれていく。トリゴーリンもまた若く美しく才能溢れたニーナを可愛く思う。
焦りと絶望からトレープレフは自殺未遂をする。アルカージナに自分を認めて欲しいと懇願するが、親子の気持ちは通じ合わない。
ニーナはトリゴーリンと共に都会で生きていく決意をする。母、作家、恋人が去ってトレープレフは一人田舎に残された。
2年後。トレープレフは新進気鋭の作家として注目を集めていた。そして再び彼の前に現れたニーナは女優として全く芽が出ず、トリゴーリンにも捨てられ狂気を帯びていた。今でも愛していると告げるトレープレフ。しかしニーナにとってトレープレフは既に過去の思い出だった。彼と話すうちにだんだんと希望を見出すニーナ。二人のもう重なることのない人生を悟ったトレープレフは絶望し・・・
劇的な事件は起こらない。でも普通?!の人々の生きていく上での葛藤が主軸・・・だったはず

途中ちょっと寝てしまった

ははは

ミュージカルにサスペンス、コメディ等など、賑やかな作品

に慣れていたので、見ている間はちょっと辛かった。
そして、肝心なラストがはぎおにはよく聞こえなかった・・・終わった瞬間「えっ

」て感じで、ガッカリするやら情けないやら・・・
でも、後からジワジワ来ました~

個々が悲哀に満ち、抱えている葛藤が上手く重なり合っている複雑な物語だと。深いです

これは演者、演出、脚本によって全く違う作品になるのではないかと

。
重いストーリーとはいえ、どこかコメディタッチ。それがまた余計に後々重く感じたりする
このストーリーは登場人物みんなが主演。そんな気がした。
中でもまっすぐで繊細な青年トレープレフは藤原君。「身毒丸」といい、激しい役ばかり見てしまうんですが、ああいうタイプは若手の中でも№1でしょうねぇ
ニーナ役は美波ちゃん。「有閑倶楽部」のユウリのイメージが強烈だったけど、とても純粋で可愛らしい女優さんだった

もっともっと伸びていきそうな、そんな真っ白なイメージ。
プライドが高く天真爛漫な母役は麻実れいさん。本当に華と色気のある、ゴージャスな方

です。それでいて可愛らしい。ピッタリでした。
そして、その愛人トリゴーリンが鹿賀さん

なんと30代

の役なんだそうですが、前回の「
ペテン師と詐欺師」が中年の紳士だったことを思うとすっかり若いキャラになってました

前回感じたようなかつ舌の悪さもなく、チャーミングだけど悩みを抱えた人気作家でした。もっともっと厭らしさみたいなのがあったらなぁと思いましたが・・・やっぱりカッコいいですわ
一番強烈だったのはやはり大家の藤木さんでしょう

プライドが高く、いまいち空気が読めてない。あの個性は日本でも稀有だと信じます

過去2度ほど舞台で拝見しましたが、どれも忘れられません。
ただただ、勉強不足、予習不足を痛感しました。ストーリーの深さを観劇中に感じ取らなければ、自分自身楽しめないし。
原作を読みます<(_ _)>
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