今回は、エリソ・ヴィルサラーゼ
日本にも頻繁に来日し、コンサートの他
教育者としても名高い
リヒテルに当代一のシューマン弾きと絶賛される
Eliso Virsaladze
1942- ジョージア
現在も活躍中のピアニスト
モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、
そしてロシア音楽を主要レパートリーとしている。
教育者としても名高く、
モスクワ音楽院教授の他、世界各国で
マスタークラスが開かれている
遊藝黒白という本にある彼女の言葉。
「今の若い人たちは大曲に平気で挑み聴くに堪えない無残な結果になっている。弾きたいのなら絶対に素晴らしく弾かなくてはならない。真にその作品を理解し、それを演奏で表現しなければならない。そうでなければ、弾かない方が良い。」
この言葉は、彼女自身がいかに真摯に作曲家に
向き合っているかを表しています。
実際に彼女の演奏を生で聴きましたが、
シューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」を聴いた時の
シューマンへの信愛と献身的な姿、
その純粋で美しい心の演奏に聴いていて涙が止まらず、
あまりに神々しく、自分はたいへんな場に
立ち会っているのではないかと震えました。