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愚者の楽園

怠惰なダメ人間のダメダメな日常

方法論的共同体主義とな…

2010年11月30日 | 日記



新潟市中央図書館には無かったものの、旧潟東村図書館にあったのを取り寄せてもらって読んでみた。従来の警察を中心とした日本の治安システムを高く評価されている方で、問題は今の捜査・矯正手法の継承にある。統計上日本の治安は悪化していないけれど、繁華街等「悪所」に封じ込められていた暴力が住宅街に飛び火するケースが増えてきたのが、いわゆる体感治安が悪化している原因だろう、との分析。

今後への課題としては、住宅街から24時間営業店を排して昼夜のけじめを取り戻し、ご近所付き合いや祭りなどして、方法論的共同体(経済学等における合理的個人を方法論的個人主義と言い、それのもじり)を意識して形成していのが良かろう、との御主張。

一つ一つごもっともと思いますけど、それを実現するには住民に一定の物質的精神的時間的負担を求めなければならず、そのインセンティブが難しいだろうなぁ、と。

あとこの本は2004年刊でかなり古いのですが、その後の社会状況を鑑みるに、他人にどうこうされる不安ではなく、経済状況の悪化からいつか身内から犯罪者が出てしまうのではないかという不安が体感治安悪化の正体の少なくとも一側面なのじゃないかな。



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