本日の山場。フンボルトペンギンの大行進~!
水鏡に勇姿を映して、いざ出発です。
カーペット敷きのコースにたっぷりと水を撒き、暑さをしのいでいます。
気温は大したことないと関西人は感じるのですが、何しろここは北海道。
普段が涼しいので、暑さの基準が違います。ペンギンだって当地の涼しさに慣れていますからね。
さて、まずはハードル。
ひょいっと飛び越えて行ってしまう要領のいい個体群と、悩んでしまう個体群とに分かれてしまいます。
飼育員さんがじょうろで水をかけて励まします。
ほとんどがズルせずに飛び越え、あるいは踏んで行きます。
目立つ例外は、写真で一番奥にいる換羽個体。
「だるくてやってられまへんわ」という感じで、跳ばずに向こう側を通りました。
お次は迷路。
塩ビパイプを組んで、ネットを張ってあります。
正解経路は2通りあるように見えます。
自信たっぷりに入っていく先頭個体。この入り口は正解です。
行く手をネットに阻まれて困るペンギンは、発生しませんでした。
正しい通り抜け方を知っている先頭についていけばいいのです。
ですが、1羽ずつ個別にやらせたら、どれくらいが通り抜けられるでしょう。実験してみたいですね。
さてその次は、白鳥大橋を渡ります。
ホンモノの白鳥大橋が水族館の近くにあります。室蘭港の入り口を南北に横切る大きな吊り橋です。
橋渡りも、なかなか成績がよろしいです。
長崎ペンギン水族館ではキングのお散歩で橋を渡りますが、全員スルーすることがよくあります。
というか、やり直しするとウケることを学習したのではないかと思っておきたいです。
ですが室蘭のフンボルトはほぼ全員が一発で渡ります。マジメです。
おまけにこちらの橋にはちょっと工夫があると見ました。
橋に上がるスロープは、下の方がとても広く作ってあるのです。ペンギンを集めて橋に誘導することができます。
たぶん、ご覧のような狭い橋と同じ幅で始まるスロープだったら、ストライクゾーンに入る個体が少なくなるでしょう。
ただし帰り道は橋を渡らないズルい個体が数羽います。
これも、「帰りはズルするペンギンがいます」という解説にそった行動であろうかと思っておくことにしたいです。
帰りの迷路。
暑くてしんどそうな換羽中個体が迷路を通ってくるのに、手前の涼しげな個体は当然のような顔でよけてしまいました。
毎回同じ個体がズルいのか、その時の気分なのか、演出なのか。
飼育員さんはよ~くご存じだと思いますけど。
本日の種目を全てこなして、バックヤードに向かいます。
じょうろの水も、これにて終了。
この日は暑かったけど、北海道の夏は突然終わります。
室蘭水族館は10月中旬で冬のお休みとなります。涼しい季節にフンボルトペンギン大行進を見てみたいとお考えの方は、開館期間をご確認の上お出かけください。
この日は気温が高かったので、行進のコースは半分でした。それで最後の種目すべり台はカット。全種目見届けるには、真夏は避けた方が良さそうです。