今回から、うらやましいペンギン光景を。
「ささ、こちらでございますぞ」と、サー・ニルスを促す飼育員さんの指。エディンバラ動物園です。
キングのこのあたり、首筋は、とろけそうなさわり心地なのです。
キングは大型なので、1本1本の羽が大きくて、中心の軸も太くて頑丈。
背中の部分など、上から下向きだとサラサラした手触りながら、羽並みと逆になでると、かなり硬いことがわかります。
でも、首筋の羽は短くて柔らかく、ビロードのよう。あ~~、たまらん~。
未体験の方、再度体験なさりたい方は、アドベンチャーワールド白浜冬期平日限定のキング屋外お散歩でちょこっとだけどうぞ。この冬も実施されますように。
キングペンギンにお食事を差し上げる。
真剣なまなざしでサカナを飲み込む若手キング。
彼らはエサをくれる人なら誰にでも近づく・・・なんてことはありません、と思います。
以前、アドベンチャーワールド白浜でのイベントで、給餌体験したことがあります。
エンペラーは気軽に集まってきて「余にくれるのじゃな?」と首まで伸ばしてくださいました。
でもキングは違いました。知らない人に近づかない、知らない人からもらわない。万全のセキュリティー態勢。
ですから、この給餌光景の背後にはしっかりとした信頼関係が存在することがわかるのです。
ああ、でも、イギリスのバードランドでは、キングにサカナをあげる予約制有料イベントがあります。たぶん彼の地のキングはショービジネスを極めているのでしょう。
キングペンギンに後ろから迫って歩いていただく。
背後から密着されると、歩いてしまうキング。
「無礼者!」と振り向きざまにつつくこともできるでしょうが、どういうわけか、歩いてしまう。
両脚の間にはさむようにして歩かせているシーンも見かけます。もしかしたら、キングは楽しんでいるのかも。
「おねえさ~ん、押して~。」
キングの歩幅に合わせなくてはならないので、ちょっと大変そうですが。
ただし、海遊館のパレード要員の一部は、後ろから押されても足を前に出しかかとで突っ張ってブレーキをかけることを知っています。
ペンギンカーに乗り込むのがお好きでないのです。
キングペンギンに話しかけていただく。
「おにいさん、ちょっと聞いてほしいねんけど。な、聞いたって、聞いてほしいことあるねん。」
何か用があるようには見えません。たぶん、呼びかけを聞いてもらいさえすれば満足するのでしょう。
単独で自己主張するのでなければ、気に入った相手にしか話しかけません。やっぱりうらやましい。
キングペンギンを指示通りに動かす。
「はい、では皆さんひと泳ぎしてください。」
お散歩から帰ったら、プールに入ることになっているのです。
みんな並んで、次々と飛び込むキング。おりこうです。
うまくトレーニングすれば、必ずや見応えのある集団演技を見せてくれると思うのですが。
でも、何もしなくたって絶大な人気を得ているのですから、このままでいいのでしょう。