バスケットをやりにいこう

ということで、


バスケをしたわけですが、


こいつがちょっとびっくり、


体育館の、本格的なやつなんです。


地元の友人に誘われたのですが、


（といっても埼玉の友人）


運動不足を解消する会、


程度と考えていたぼくは、


しょっぱなに出鼻をくじかれたわけで、


みんな短パン、半そで。


しかも、いわゆるユニフォームってやつで、


それもまあ20人ばかりおり、


体育館に入った瞬間、


うわあ……やっちまったと思いました。


かろうじてハーフパンツは持ってきていたのですが、


そもそも彼らとぼくはなにかが違うわけで、


意気込み？　オーラ？　


そこらへんが違うわけで、


全力で走ったり、


列になってシュート練習とかしてるわけです。


（バスケ部がするあれ）


ことの事情をよく聞いていなかったぼくも悪いのですが、


まあ同年代なんだし、もうおっさんやろ、


くらいな気持ちだったことは事実。


ぼくは野球部でしたが、


バスケットもけっこう得意でした。


だからそつなくこなせば、


あまり動かなくていいかな、


と思っていたのですが、


その頃のぼくと今のぼくはまったく違うわけで、


走れていたものも走れず、


飛べるものも飛べず、


大学の四年間、プラス一年でなまりきった体は、


言うことを聞きません。


なんと悲しい感覚。


というより、


遊びじゃないスポーツって何年ぶりでしょう。


20メートルほどダッシュしただけで次の動作ができません。


しかも、そのことを知ったのは試合が始まってからで、


ウォーミングアップは知らない人と数回パスとシュートをしただけ、


この動作では、肺はまったく使ってなかったわけです。


で、使った瞬間思いました。


あほか、と。


自分にですけどね、相手にもです。


おまえら何歳だよ！　と。


健全な23歳は走れないんじゃないの！？


こたつでぬくぬくとか、


好きなもの食べて、


お酒もがぶがぶ飲んでいるんじゃないの！？


いえ、ぼくが見てきた世界が間違っていたものだっただけでした。


ずっこん走ってます。


飛んでます。


ぼくは始まって1分で両手をひざについてるんですけど……。


あーそうか、そうだよね。


世界は回っているわけで、


ぼくがこう勉強やらなんやらをやっている間も、


体作りに切磋琢磨していた人たちは、


今でも強靭な肉体をもっているわけだよね。


オチとか無しです。


走れないから守るしかないし、


守って攻めるとか無理だし、


知らない人たち、


すみませんが4対5でやってください、


と申し訳なく思いながらも、


足が動かないんです、この足が。


（数校が集っているので、チーム編成も全員知らない人）


こんにゃくでぺちんぺちんといじめてやりたいです。


（いえ、まだ動けるけど、動いたら口から液がでてしまうんです）


そう、ある程度のレベルだと守ることだけで、


ありえないくらい体力使いますよね。


マークしている相手がえらく走る人だと、


その人以上に走らなくちゃいけないし、


ぼく一人だけ自軍にぽつんとするわけにはいかないので、


そうすると相手先まで訪問しなくちゃいけないのです。


それも攻めが長く続くとぼくも攻めに回らなくちゃいけなくて、


それで取られたら今度は守り。


体育館の、なんと広いこと。


ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ。


このスパイラル。



うん、でも今日でちょっと考えが変わりました。


体を動かそう。


それも、健康にいい、とかじゃなくてもっとハードに。


そうすれば、本当に健康な体を取り戻せるはず。