クールな生活

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ケミストリの合ったトランプと金正恩

2018-06-13 08:55:06 | 時事問題 政治
米朝初のトップ海岸は、米大統領トランプが大成功のつもりであろうが、トップの史上初会談であるから、顔見世的要素が強いのはやむを得ないとすべきであろう。悪口を言う人は、大山鳴動して鼠一匹ともいうが、それは期待があまりにも大き過ぎたからになる。北朝鮮労働党委員長金正恩が米大統領トランプと互角に対応したという見方が合っている。北朝鮮は核を有しているということを強みにしている背景がある。

元々、米大統領トランプは交渉という頭で対応しなかったのではないか。初めに結論ありきの会談であった印象である。米大統領トランプが会談内容を決めたのは、北朝鮮の執事である副委員長が、委員長金正恩の親書を見てからであろう。大きな封筒に入ったのをテレビに見せていたからには、余程気に入ったわけであろう。米大統領トランプへの賛辞がとうとうと書かれていたことと察する。そこに策士金正恩を見る。親書を読んで米大統領トランプは感動したのだろう。シンガポールでの会談での端緒に北朝鮮労働党委員長金正恩が、言った言葉にナキが入っていた。ここまで来るのに大変であった、米大統領トランプの努力に感謝する、この台詞につながる言葉を親書に記して、会談の開催を促したのであろう。

米大統領トランプは、ケミストリで付き合う。日本首相安倍とのケミストリはぴったりというわけではないであろうが、中国主席習近平とはケミストリが合うようだ。北朝鮮労働党委員長金正恩とも親書からケミストリを感じたのであろう。このため、会談を行い、付き合う機会を設けることになったと察する。会談の結果の予想は、アメリカの思う、完全非核化の即実施でなくてよい、国務長官ポンぺオは非核化は段階的でもよいと考える方だ、とにかく二人が会ってあっという歴史を作ることだ、というようなことをこの辺で決めたのであろう。米大統領トランプは、会談の後での記者会見における記者の質問の一つであった、北朝鮮の人権問題で、人権をないがしろにしている国家の元首と仲良しになってよいのかとことに対して、金正恩は若くして国家を背負うことになっていることの方に興味を示している旨の答えをした。フィーリング優先の政治では困るという反論を記者はしたかったろう。

シンガポールでの米朝会談は、二人だけで25分、拡大会議は4名対4名で45分であった。通訳が入るから実質の会談は半分の時間ととられてよい。共同声明は会談の結果ではなく、会談前の調整による結果と考えてよい。それも会談設定にも時間的な余裕がなかった中での所産である。アメリカ側は北朝鮮の体制の保証を、北朝鮮は朝鮮半島の完全非核化を、いずれも具体的な計画がない、文言だけの声明としている。

これが始まりで、両国がさらには世界が仲良くなるようになるのは良いことにはなるが、北朝鮮が地を出して約束破りを堂々行うことなどができないように、声明の具体的な実行作戦を急ぎ作成して締結していくようにしなければならないことをアメリカに進めてもらうしかない。

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