2011年9月27日(火)、祭畤(まつるべ)の国道342号線(厳美街道)沿いの草むらに群生したススキ(薄・芒)/カヤが、花穂を沢山風になびかせていました。この場所は、いちのせき健康の森や祭畤(まつるべ)温泉への分岐道がある所から100mと離れていない所です。
ススキ(薄・芒)/カヤ(茅) イネ科 ススキ属 Miscanthus sinensis
平地や山地の日当たりの良い場所に普通に見られる大形の多年草。高さは1~2m。茎は多数束になって出て、大きな株をつくって群生する。ススキはすくすく立つ木(草)の意味であろうという。漢字には芒、薄などが使われる。また茅(カヤ)は、この葉で屋根を葺くことから刈屋根の意味という。秋の七草のひとつとして、オバナ(尾花)の名でも親しまれている。古名の尾花は花穂の姿による。
葉は細長い線形で、幅1~2㎝でかたく、縁はざらざらしていて、手などを切りやすい。中央の脈は太く、葉裏はやや粉白色を帯びる。葉鞘は長く茎を包み、茎の節よりも長い。花期:7~10月。茎の中軸から多数の枝を広げ、長さ15~30㎝ほどの花穂を出し、2個ずつ対となった小穂を密に付ける。小穂は長さ5~7㎜で、基部に長さ7~12㎜の毛を密生し、白色または黄褐色。ときに紫色を帯びる。また内穎(ないえい)には長さ8~15㎜の芒(のぎ)がある。花の時期の穂は褐色、実の時期の白い穂は日本の秋を代表する風景のひとつ。
変異が多く、葉の細いもの、穂が紫色を帯びるものなどがある。また、細い葉のイトススキ、葉に淡黄色~白い横縞の入るタカノハススキや、白い斑入りのシマススキなどの園芸種もある。分布:日本全土、朝鮮、中国。
[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?id=35785915&saved_changes=1&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市室根町のタカノハススキ(鷹の羽芒)]