peaの植物図鑑

スミレサイシン(菫細辛)

奥州市前沢区・経塚山のスミレサイシン(菫細辛)
 2007年4月29日





2007年4/29(日)、平泉メビウスの会(代表世話人
:阿部慶元)主催の自然観察会に妻と共に参加しま
した。
奥州市前沢区にある経塚山(きょうづかやま:標高
519.1m)に登ったのですが、頂上まで続いている遊
歩道の傍にら右に分かれる道があり、「胎内石」の
方角板が建ててありました。

90mほど下って行くと「胎内石」があり、近くには、
バイケイソウ(梅草)の群があり、スミレサイシン
(菫細辛)
の花が咲いていました。

スミレサイシンは、花期に葉が巻いているのが特徴。
高さ5~10cm。






スミレサイシン(菫細辛)スミレ科 スミレ属
 Viola vaginata
北海道南西部~山口県までの日本海側(北日本では太平洋側
にも分布)の雪の多い山地の林内に自生する多年草。高さ5~
15cm。地下茎[根茎]は太くて長いので、擂りおろして食用(
とろろにして食べる)にすることから「トロロスミレ」と呼
ぶ地方もある。

葉は花に遅れて地際から何枚か出す。長さ3~5cmのハート形
で先端は尖る。花後の葉は長さ14cmにもなる。花期には葉の
へりが内側に巻き込み、花が終わる頃に開くのが特徴。

花期は3~5月、雪解けとともに花を開く。花は直径2~2.5cm
ほどで、ふつう淡紫色。花びらが5枚、一番目立つのは唇弁。
花茎の先に花が1つずつ咲く。側弁の基部は無毛。距は長さ4
~5mmで太くて短い。雌しべの柱頭はくちばし状に長くなる。
分布:北海道、本州、四国

和名の「サイシン(細辛)」は、江戸時代に流行した植物に「カン
アオイ」類があり、その仲間で冬季落葉性の「ウスバサイシン」
(根を舐めると非常に辛く、葉柄が細いので「細辛」:
ヒメギフチョウの幼虫の食草として良く知られている)の
葉に良く似ていることによる。

仲間には、葉の長い「ナガバノスミレサイシン」、葉が細
長く山陰に多い「サンインスミレサイシン(山陰菫細辛)
f.satomii」、白花品の「シロバナスミレサイシン(白花菫
細辛)f.albiflora」がある。

なお、スミレサイシン類は、日本から朝鮮半島、中国、ヒ
マラヤにかけて、6~7種が知られる。そのうち、日本には
5種が自生するとのこと。発達した地下茎が共通の特徴。

今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事