peaの植物図鑑

チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)

一関市街地のチョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)
 2007年7月17日



2007年7/17(火)、一関市街地の地主町通りにある街路樹の
根もとに「チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)」と思われる白い
ラッパ形の花が咲いていました。






一関市東山町のチョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)
 2005年11月10日


2005年11/10、一関市東山町長坂にある名勝・げいび渓付近を歩い
ていたら、上記の地図にある「東山和紙」店のところに「チョウセ
ンアサガオ(朝鮮朝顔)」の花が咲いていました。
ふつうのものは、とっくに果実になっているので、遅い開花ではな
いでしょうか?



チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)ナス科 チョウセンアサガオ属
 Datura metelf
インド、中近東、中南米(東南アジア)原産で、「チョウセン
アサガオ(朝鮮朝顔)」の和名があります。花の形がアサガオ
(朝顔)に似ているのでつけられたものと思われますが、植物
分類学上はアサガオとはかけ離れた種類です。

高さ約1mの1年草で、夏から秋にかけて白くて長いロート状の
花を上向きに咲かせます。果実は、大型でトゲが密生し、成熟
すると4裂して扁平な種子を多数散布します。全草(根、茎、葉、
花、種子などすべての部位)にアルカイドを含む有毒植物(薬用
にもなるが・・・)であり、扱いには充分な注意が必要です。

葉をハーブと、根をゴボウと、つぼみをオクラと、また、種子を
ゴマと間違えて食べた事例もあるそうです。症状は嘔吐、瞳孔散大、
呼吸の乱れ、痙攣(けいれん)、呼吸困難など。
 
中国名は「曼陀羅華(まんだらげ)」で、戸時代から明治時代に
かけて日本に入ってきた帰化植物です。江戸時代の蘭学者・華岡
青洲が1804年にこの植物から得た麻酔薬で、日本で初めて乳ガンの
外科手術をしたことで有名です。

「チョウセンアサガオ属」には、「キダチチョウセンアサガオ(木立
朝鮮朝顔)」など多くの種類がありますが、本来の分類は、草本で1
年草、花が上向きに咲く種類を「Dutura(ダチュラ/ダツラ)、木本
で多年草、花が下向きに咲くものを「Brugmansia(ブルグマンシア)」
としています。

ダチュラ/ダツラもブルグマンシアも南米(チリやペルー)やインド
を中心に分布するナス科(Solanaceae)の植物で、標高2000~3000m
のやや高所に自生しているそうです。

上記画像は、一関市大東町大原にある大東町支所。下記の画像は、
構内にあったチョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)の果実


今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。

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