2008年11月11日
2008年11月11日(火)、一関市竹山町の一関市役所の近くにある農家
と思われる民家の庭でワレモコウ(吾亦紅)が、暗紅色の小さな花
が多数集まった穂を沢山つけていました。
秋の野山でごく普通に見られた植物だったのに、最近はほとんどお目
にかかれなくなってしまいました。替わりに花屋の店先でよく見かけま
す。
ワレモコウ(割木瓜/吾亦紅/吾木香)バラ科 ワレモコウ属
Sangnisorba pfficinalis
山野の日当たりのよい草地に生える多年草。高さは50~120㎝ほどに
なる。茎の中部から上で枝分かれし、葉は下部につくか、根から伸び
茎につく葉は互生する。奇数羽状複葉。小葉は2~6対(5~13枚セット
)あり、長さ4~6㎝の長楕円形。先は丸く、縁には小形の揃った三角
形の鋸歯がある。
花期は8~10月。枝先にチョコレート色(暗紅色)の小さな花が多数
集まった楕円球状の穂をつける。花穂は長さ1~2㎝で、花は先端から
下部に向かって咲き進む。1つの花には花弁はなく、花弁のように見え
萼片が4枚つく。
分布:北海道、本州、四国、九州。
名前の由来:名前の由来は難解で多説ある。一般的には「吾亦紅/吾木香」
が使われているが、図鑑によっては「我木香」や「割木瓜」が使われて
いる。
それらの内、前川文夫「植物の名前の話」の由来説に説得力がある。
宮殿や神社の御簾(みす)の上部の外側に横へ幕のように張った布を
「帽額(もこう)」という。帽額には瓜(うり)を輪切りにした図[
窠紋(かもん)]が入っていた。この図は、瓜に似たために「木瓜(も
こう)」ともいった。この図は、ワレモコウの花に似ている。この蕾
をよく見ると、十字形に割れている。それで割木瓜。
仲間には、ナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾木香)S.tenuifolia
var.alba、カライトソウ(唐糸草)S.hakusanensis、シロバナトウウ
チソウなどがある。
今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。
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