2005年12月22日
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2005年12月22日、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原字頭無2-1)
の本館のそばにある「研修温室」内で栽培されているラン(蘭)
パフィオペディルム(Paphiopedilum)が、花を咲かせていました。
品種はグリーンビル’ザ・グローブ’(Paph.Greenville 'The Globe')
だと思われます。
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パフィオペディルム「グリーンビル’ザ・グローブ’」
Paphiopedilum Greenville 'The Globe'
1954年に登録された整形花。たいへん強健でよく繁殖し、容易に大株と
なるため日本でも古くから初心者向けパフィオペディラムとして栽培さ
れてきた人気品種。開花期は12~3月。
食虫植物を思わせる袋状のリップが特徴的。多くのファンをもち、欧米
では「レディース・スリッパ」の別名でも親しまれている。低温に強く、2カ
月以上は咲き続ける種がほとんどとのこと。
インドからヒマラヤの低地にかけて自生する原種で、これによく似た花
をつけるパフィオペディラム・インシグネサンデレー
Paph.insigne var.sanderaeがある。
古くから栽培され、パフィオペディラムの大輪整形花改良の基本となった。
普通種は花色が黄色地に茶褐色を帯びるが、サンデレーは全花が鮮明な
黄緑色となる変種。たいへん強健で容易に大株となり、寒さにも強い。
日本では暮れの贈答用シーズンに開花するため、古くから株分けによる
大量増殖が行われてきた実用種。
パフィオペディラムは、東南アジアを中心に120種近い原種が知られる
地生ラン。
日本に自生するアツモリソウやクマガイソウとも近縁で、最近でもまだ
新種の発見が報告されているとか。俗に略称で「パフィオ」と呼ばれ、
趣味栽培家にとっては最も人気の高い洋ランのひとつといえる。
既に100年以上にわたる品種改良の歴史から、多くの素晴らしい園芸品種
が生まれた。その中には銘花、銘品として歴史に名を残し高価に取り引き
されるものから、一般の鉢花同様にカジュアルなものまで多種多様な品種
がある。
原産地では、湿度が高く、通風がよく、直射日光が差し込まない比較的涼
しい場所に、好んで根をおろす。洋ランの多くは樹上や岩場に根を張る着生
ランから改良された種類や、地生ランでも比較的乾燥に強い強い種類が多い
という。しかし、パフィオペディラムの適性環境はこれらの洋ラン類とは決定的に
異なり、むしろ土で栽培する一般草花や山草などに共通する条件が必要で、
栽培にあたってはこうした自生環境の特徴を念頭におくことが重要とのこと。