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今週のPOSデータから/売れ筋・トレンド、POSに出る

PosBankシニアアナリスト・井上正敏が、トピックスを展開していきます。

POSBANK、売れ筋ホット飲料。1位、「午後の紅茶」。2位、「お~いお茶」。20℃切ったら、ホット飲料!

2013年10月31日 | 2013年後期トピックス

 
春から夏へ、夏から秋へ。春夏秋冬、季節の変わり目は気温の差が激しく、体調を崩しやすい時期といわれ
ます。そのうえ秋は台風の季節でもあり、東京の場合、9月と10月は月別降雨量の1位と2位を占めてい
ます。秋の長雨といわれる所以ですが、冷たい雨に、体が冷えてしまいます。体は正直。東京の10月の平
均気温は、20℃を切る季節でもあり、冷たいものから温かいものへと、コンビニの売れ筋商品が切り替わ
る時期ですね。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられ
るPOSBANKのデータベースには、こういった季節の変わり目の売れ筋変化が見られます。

 グラフ1.は、ホット飲料カテゴリー、日別販売数量推移グラフです(第34週~第43週)。第43週
の売れ筋上位5商品と、いま話題の新製品、カナダドライ「HOTジンジャーエール」の推移を見たもので
す。グラフでは、9月中旬頃から10月上旬に向けて徐々に右肩あがりで推移している様子が分かります。
気温の低下とともにホット飲料が飲まれますが、とくに注目したいのは、10月上旬1週間ほどのグラフの
ディップ(凹み)と、15日過ぎの大きなピーク。気温と天候の変化が、POSデータに現われています。
今年は10月に入っても、20℃後半の高気温の日が多く、その分ホット飲料の購入量が減少しているわけ
です。反対に、10月中旬頃からは、最高気温が20℃を切る日が続き、さらに台風がらみの雨天の寒さが
重なって、ホット飲料の購入が大きく増加したわけです。つまり18日~20日、23日~24日、そして
26日は、気温の低下と雨天に連動して、どのホット飲料もピークをつけているのが分かります。とくに冷
え込んだ日には、キリン「午後の紅茶 あたたかいミルクティー」がひときわ大きなピークを示しています。
それと、AGF「挽きたてHOTカフェオレ」、伊藤園「ホット お~いお茶 緑茶」など、ミルク系ホッ
ト飲料や緑茶系ホット飲料で体を温めているようです。寒いときには、温かさが最高の美味しさになります
からね。

 表1.は、ホット飲料カテゴリー売れ筋ランキングです(第43週)。太字になっているのは、ホット飲
料カテゴリーの売れ筋上位5商品と、いま話題のホット炭酸飲料、カナダドライ「HOTジンジャーエール」
です。表を見ると、ホット飲料カテゴリーは、コーヒー系、カフェオレ系、紅茶系、緑茶系、その他お茶系
と、いろいろな飲料で構成されているのが分かります。さらに、これからは、カナダドライ「HOTジンジ
ャーエール」の新登場を皮切りに、ホット炭酸系の商品が増えていくことが想定されます。今回新登場の1
商品だけでは、存在感がいまひとつでしたが、商品バリエーションが増えれば、ますますホット炭酸充実と
いうわけです。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられ
るPOSBANKのデータベースに、今後どのような反応を見せるのか、ちょっと気になるホット炭酸です。


                   売れ筋・トレンド、POSに出る                  
                        POSBANK

  

       グラフ1.ホット飲料カテゴリー、日別販売数量推移(第34週~第43週)


       表1.ホット飲料カテゴリー、売れ筋ランキング(第43週)。


       ※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~

               (POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査) 


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