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今週のPOSデータから/売れ筋・トレンド、POSに出る

PosBankシニアアナリスト・井上正敏が、トピックスを展開していきます。

POSBANK、売れ筋緑茶。1位、新発売「伊右衛門 特茶」。やはり、特保のお茶は、気にかかる?

2013年10月09日 | 2013年後期トピックス

メタボ世代といわれる30代~40代の人にとって、カラダについた体脂肪は、何かと気になるようです。とくに
二の腕や太もも、お尻につきやすい皮下脂肪(皮膚の下に蓄積される)と違って、ポッコリおなかの要因になって
いるのが、内臓の周りにつく内臓脂肪で、生活習慣病と深いかかわりを持っているといわれます。また、厚労省に
よれば、この内臓脂肪は皮下脂肪と異なり、体につきやすく、減りやすい性質を持っているとのこと。食べ過ぎや
運動不足といった生活習慣を解消することで、多少の内臓脂肪を減らせることになるわけですが、さらに脂肪分の
減少効果を高める、高濃度茶カテキン飲料の「ヘルシア緑茶」、今回新発売された体脂肪の分解をサポートするト
クホ緑茶、「伊右衛門 特茶」などがメタボ世代を中心に売れ筋となっているわけです。その理由としては、体形
も気になりますが、それ以上に健康が気になる人が増えていると思われます。首都圏250店以上のコンビニPO
Sデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータに、その動向が現われています。

グラフ1.は、お茶カテゴリー(小型PET・びん)、日別販売数量推移です(第31週~第40週)。7月の末
から直近までの10週の動向を見ていくと、上位の緑茶が安定して推移しているのが分かります。緑茶には、定番
商品の安定した強さがありますね。ただ、サントリーのトクホ緑茶、「伊右衛門 特茶」の新発売から3日ほど、
上位4商品の推移グラフがそれぞれ少し低下を見せています。特保の新製品だけに気になる存在というわけで、発
売と同時に購入した人が多かったのでしょうか。ちなみに、「伊右衛門 特茶」の発売日の10月1日から4日に
かけての推移グラフのピークの山は、他の商品の3倍~4倍の大きさ。その点、来週以降の販売数量推移グラフの
動向に注目ですが、同じトクホ緑茶の「ヘルシア緑茶」の推移グラフに参考となる傾向が見られます。それは、他
の緑茶飲料に比べ平日の比率が高めで、土日の比率が低めなこと。オンビジネスのウイークデイに、トクホの緑茶
飲料で肥満解消の努力をしていることになるのでしょうか。

表1.は、お茶カテゴリー(小型PET・びん)、売れ筋ランキングです(第40週)。上位には、夏の間に熱中
症予防に購入され、売れ筋1位を連続していた伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」がランキングされていますが、あと
は緑茶が上位を占めています(太字)。販売数量推移グラフのデータと同様に、サントリーの新製品「伊右衛門 
特茶」の販売数量構成比データが、その話題の大きさを物語っていますね。POSBANKのデータベースでは、
お茶カテゴリーの場合、売れ筋ランキング1位商品の販売数量構成比は7~8%が多いのですが、「伊右衛門 特
茶」の場合、14.65%。ここからも、「伊右衛門 特茶」への関心の高さが推察されます。今週は、「伊右衛
門 特茶」のリピーターは、どの位? 新規購入者は? 話題の新製品だけに、販売動向に注目が集まりますね。
首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、いち早く売れ筋とトレンドが捉えられるPOSBANKの売
れ筋ランキングデータに、じっくりと目を向けたくなります。


                       売れ筋・トレンド、POSに出る                  
                          POSBANK
  

      グラフ1.お茶カテゴリー(小型PET・びん)、日別販売数量推移(第31週~第40週)


      表1.は、お茶カテゴリー(小型PET・びん)、売れ筋ランキング(第40週))


      ※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~

               (POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査) 


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