いよいよA&Vフェスタ2008も開催まであと1週間となりました。
実は、数日前からこれの準備でかなりパニック状態です。
うちのブースはたった机一つの狭小ブースですから、ユニットや各種サンプルを並べておけばと簡単に考えていたのですが、出展者仲間のメーカーさんから「このイベントは来場者が多いのでチラシはすごく数がいるよ」とか言われ、慌てて慣れないイラストレーターと奮闘しながら自前のパンフレットを作成中です。
やってて思うのですが、本当に自分はデザインのセンスがないなぁと痛感してます。何とかかっこいいものにしようと考えていたのですが、今は出来るだけ分かりやすいものの方がいいなんて自分に言い聞かせながらやってます。
まあこのブログを見ていただいている皆様ならホームページ等で紹介している内容が主なので改めて見るほどの内容ではないかも知れませんが、会場にいらっしゃった方は一度目を通していただけると幸いです。
ということで、ここ数日ブログの更新が出来ておらず、気持ちばかりあせっているのですが、今日は来月発売予定の新機種のご紹介を一部やってみようかと思います。これはフェスタでも出展します。
モデル名はDCU-F131PPで、13cmのPPコーンを採用したフルレンジモデルです。言い忘れましたが、PARC Audioのモデル名の付け方は非常にシンプルで、最初のDCUとはDream Creation(うちの社名です)のUnit(スピーカーユニット)という意味で、次に来るのがそのユニットの性格や方式を示します。
例えば、Fはフルレンジ、Tはトゥイーター、Cはコアキシャルで、ウーファーはウッドコーンのWと紛らわしいのと数が多いので何も付けないことにしました。
次の数字のうち最初の2文字は口径を表します。この公称径というのがスピーカーの場合は非常にやっかいで、業界でも結構ばらばらで私も本音を言えば困っています。ユーザーの方からも指摘されてしまったのですが、13cmモデルは当初14cmと言っていたのを13cmに表記変更したくらいです。
3番目の数字は、連番でその口径で同じ材料や種類のモデルができるごとに番号を増やしていきます。9個以上になったらどうするかはまだ決めていないのですが、早くそんなことで悩むようになりたいですね。
最後の文字は材料を示し、Wはウッドコーン、Pは紙、PPはその名の通りPPコーン、Aはアルミ、Kはケブラーという感じです。ソフトドームだけは材料名が一般的ではないので、分かりやすくするためにS(ソフトドーム)としちゃいました。
さて前置きが長くなりましたが、このDCU-F131PPというモデルの最大の特徴は最近は珍しくなった真空成形法で製造した従来に無い超軽量化(約t0.25)したPP振動板を採用したということです。ちょっと手前ミソになりますが、私は日本で最初のPPコーンスピーカーの開発および商品化に関わったこともあり、PP振動板には特別の思い入れがあります。このPP振動板については後日また詳しく書きたいと思いますが、とにかく従来のPPコーンスピーカーのイメージを大きく変えるような、軽量振動板ゆえの音離れの良さと気持ちよさを感じていただけるかと思いますので、是非会場で見てやってください。PARC Audioの軽量振動板という設計ポリシーの真骨頂と思っています。
同じ13cmのウッドコーンにはさすがに低域では太刀打ちできないですが、軽量振動板という点ではかなり優位さがあり、ウッドコーンとは全く別の良さを醸し出しています。ここでどちらが上かなんていう野暮な質問はご容赦くださいね。りんごとみかんとどっちが好き?というのと同じですから・・・・。
おそらくF社製ユニットのファンの方も、このPPコーンユニットなら気に入ってくれるのではと期待しています。と言ってもPARC Audioのサウンドポリシーはちゃんとキープしていますので、ご安心を・・・・。痛くない音ですから。
来月発売予定の新機種にはあと3機種あるのですが、それについてはまた後日ということで、今日はここまでとさせていただきます。ではまた。
ところで、フェスタの宣伝では来月発売の「ウーファー」と書いてあったので4個もウーファーを出すのかなぁと思っていたのですが、PPコーンはフルレンジなのですね。少し前に書かれていた「軽量振動板の真骨頂」というのは17cmのフルレンジを指していると思っていたのですが、13cmでも出るとは、嬉しいですね。見たところフレームははウッドコーンと同じに見えるので、気分で付け替えたりできるのではないかと期待しています。
いつもコメントありがとうございます。
13cmPPコーンは、特性的な面でウーファーとして出そうか正直少し迷いましたが、聴感上では明らかに現行13cmウッドコーンよりもフルレンジっぽいので、フルレンジとして発売することに決めました。
残りの3個についても、出来ればフェスタの前に内容を掲載できればと思っています。お楽しみに。
ご推察の通り、フレームは全く共通なので、取り付け的には完全互換です。現在BOX実装での検証も進行中ですが、おそらくダクト長変更だけでウッドコーンとの併用が可能かと思います。
こちらの方も是非ご賞味ください。
ではよろしくお願いいたします。
おめでとうございます。
いいとこの子なのに、ちょっとニヒルな感じでカッコいいですね(*^_^*)
ダサいエンクロージャーじゃ絵にならなそうですね。
どんな箱が合うのか・・・楽しみです。
ウッドコーンよりエッジの膨らみが若干細いですか?
*軽量振動板ゆえの音離れの良さと気持ちよさを感じていただけるかと思います*
すごく期待しています。
よりリアルに、より自然に、より気持ちよく
このPPでいつか3拍子揃えたいです。。。
それと第一弾のウッドコーンも
見て良し・鳴らして良し・見せて良し の
♪音を楽しむ家具♪ にも期待して下さいね。
ちょっと宣伝(*^_^*)
それではAVフェスタに向けてのラストスパート
頑張って下さい!!
ところで文の中に「>Cはコアキシャルで、」とか見えるのが、なおさら気になります(^_^;) いま国産のコアキシャルが無いので、余計期待します。
>同じ13cmのウッドコーンにはさすがに低域では太刀打ちできないですが、
それくらい、ホーンロードをかければどうにでもなるでしょう。ところでQtsは如何ほどなんでしょうか?
ところで、デザインにちょっと気になったことが。センターのフェイズプラグなんですが、写真の矢印のところがどうも尖って(膨れて)見えるのです。
http://www.geocities.jp/makoto218jp/plug1.jpg
気になって勝手に解析させてもらったのですが、やはりこの曲線に円弧を使ってられるようで。
http://www.geocities.jp/makoto218jp/plug2.jpg
安直に円弧を使うと目の錯覚でどうしてもこのように見えてしまいます。日本の工業デザインは一般にこのレベルなんですが、それが海外製品にデザインではどうしても太刀打ちできない大きな理由だと私は思います。やはりここは指数曲線を使ってほしいところです。
私個人的にPARC Audioさんには期待大なので、もっと跳んでいただきたいので、あえて苦言を呈したしだいです。
最初に発売したウッドコーンが話題性もあり、このPPコーンがどの程度皆様に受け入れていただけるか親としては少し不安なところもありますが、この子が星さんの手でどのように料理されていくのか楽しみにしております。
♪音を楽しむ家具♪も楽しみですね。もちろん期待していますよ。ではまた。
貴重なコメントありがとうございました。
ご指摘のとおり、今回のフェイズプラグについては私もベストとは思っていません。実はこれは当社の部品ではなく、金型を流用できる汎用パーツを使用しました。
当社で金型を新規に製作するかどうかについて、いろいろと検討しましたが、費用対効果という面で、今回は断念いたしました。ウッドーコーンのように金型ではなく切削加工でやれば自由に設計できるのですが、これはまた部品代がかなりupしてしまうので、これについても問題があります。PPという汎用的な素材での商品企画なので、あまり高価な設定は難しいとの経営判断をした次第です。
ただその分、比較的お求め安い設定になっており、コストパフォーマンスは抜群のモデルになっていると自負していますので、是非ご賞味いただければ幸いです。
ご質問への回答が抜けておりました。
DCU-F131PPのQtsは、0.444です。
ちなみにMmsは、5.693gとなっています。
コアキシャルですが、参考出品モデルとして17cmのPPコーンがございます。これもTWにコンデンサー1個という構成でもほぼフルレンジ的に鳴ってくれるモデルなので、非常に扱いやすいモデルではと考えています。ただこれについては需要がどの程度あるのかが読めず、発売についてはまだ未定のため、是非皆様のコメントをいただければと考えています。
よろしくお願いいたします。
その節はありがとうございました。
「痛くない音」と言われれば反応せざるをえなく、
「期待大」に一票ということで投稿した次第です。
ユニットを交換して比較実験をするためには、
個人的には10センチユニットで
選択肢が増えてくれるとありがたいのですが…。
今後の展開を楽しみにしています。
PARC Audioのサウンドポリシーの一つである聴き疲れしない音の実現のために、耳が痛くなるような音は出さないようにいつも心掛けております。
PPコーンという比較的一般的な振動板にもかかわらず、好意的に受け止めていただいている方がいらっしゃることに本当に一安心しているところです。
今後いろいろと展開していきたいと考えていますので、10cmについてもこのDCU-F131PPの市場の反響によっては商品化を検討させていただきたいと思います。
その際は、よろしくお願いいたします。
現在のF社には、すべてのレンジを一発で完結するユニットがないのです。
またF社製品のようにQtsが2.0とかになると、私にはかえって使い難いです。
コメントありがとうございました。
フェスタでは、現在開発中の17cmコアキシャルユニットを展示します。これはこのDCU-F131PPと同じ手法の超軽量PPコーンを採用したモデルで、トゥイーターにはソフトドームを使用しています。
まだ最終確定はしていませんが、現状でもコンデンサー1個だけのシンプルな構成で十分楽しめる音になっているので、フルレンジ派のお客様にも十分喜んでいただけるのではと思います。
これもフェスタで音出し出来るかは、他のモデルとのスペースの関係で微妙ですが、是非見てやってください。