あっち向いてホイ! ~ 2nd season ~

虹の橋の子供たちに背中を押されて次女を迎えました。2016年7月24日、ブログ再スタートです!

初めまして!ようこそ「あっち向いてホイ!」においでくださいました



2nd seasonの「あっち向いてホイ!」は 虹の橋のたもとと我が家を7色の光で結んで
息子や娘はもちろんのことその他虹の橋メンバーとりとがお話しすることもある
”何でもアリ”な不思議なブログです。
一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします♪

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大細胞性胃腸管型リンパ腫の抗がん剤治療について

2022-07-05 18:11:07 | りと・闘病記録
おげんきですか? れいです。

先日食事のことについて記事を書きましたが
本格的な抗がん剤治療に進むかどうかについてお伝えしていなかったので
前後してしまいましたが結果を。

6月24日、小細胞性から大細胞性に移行したとみられる状態だと言われました。
今までの薬はりとの状態での上限いっぱいだったため
大細胞性に移行した今、これ以上続けても効果が見込めないとのことで
次の治療に進むなら抗がん剤(点滴)です、と。

先生の治療方針としては
・説明を受けた週から4週目まで毎週投与(これだけでもう1か月)
・5週目はお休み
・6~9週目まで毎週投与(この時点でもう2か月)
・10週目はお休み
以降2週間に一度抗がん剤点滴
上記の治療に進む場合は副作用止めの注射等の細かい説明も受けました。

ただ…、と先生は言い、
「消化器系リンパ腫を持つ子の飼い主さんには強く勧めません。
予後が芳しくないことが分かっているので…
抗がん剤治療を行って薬がりとちゃんの体に合ったとして
そこから先3か月、う~ん…
2カ月、う~ん…」
とおっしゃいました。
とても言いにくそうに、でも一生懸命言葉を選んでくれているのが分かりました。
私はそれで十分でした。


今後どうしていくのかというとても重たい選択は
わずか3日で決めないといけませんでした。
主人と二人で事実を並べて淡々と話し合いました。
これがりとの運命を決めてしまう。
この選択が”りとの残り”を決めてしまう。
主人は言いはしなかったものの私と同じように
”決断を下す”ことは”怖かった”ことと思います。

この時点で分かっていた事実は
1 大細胞性胃腸管型リンパ腫に移行した場合、およそ余命2カ月ということ
2 先生の様子から上記がりとにも当てはまるであろうと予測できること
3 現在食欲旺盛であるということ
4 抗がん剤治療(点滴)に進む場合今まで以上に飛ぶようにお金がなくなること
そして
5 私たちには先代犬が教えてくれたことが山ほどあること
(現実的な資料として使えるものはこれくらいしかありませんでした)

特に4番目は大事です。避けて通れないお金の話し。
(人間のみならず)犬のガン治療、怖いくらいお金がかかります。
保険に加入していても飛ぶようにお金が消えていきます。
愛犬にしてあげられることの選択肢が…という飼い主さんもおられるかもしれません。

主人は諦めるつもりはさらさらなく抗がん剤治療(点滴)に進むことに意欲的でしたが
話し合いの最中2人とも幾度となく気持ちは揺れに揺れ
決断できない時間ばかりが過ぎてゆき
主人は何度も「重いね」「決めないといけないんやな」と言っていました。


最近は終活とかエンディングノートという言葉が完全に市民権を得ましたが
あれは自分の頭と心と体が元気で、
自分の好きなように動かせる内にやるものだと私は思っています。
実際問題として残された時間がそう多くないことが病気などで分かった場合
亡くなった後のことより(いやそれも大事なことではありますが!)
「残された時間を私はどう生きるのか。どう生きたいのか」
ということを改めて考えるのではないでしょうか。
夏の太陽に負けないくらいキラキラと輝いて、
自分らしく生き切りたい。
できるだけ後悔のないように
私は私らしく残された人生を生き切りたい。 

…と、
切実にそう願うのではないでしょうか。



待ったなしで何が起こってもおかしくないこの状況の中で
飼い主としてどういう時間を提供してあげたらいいのだろう?

ゆっくり
ゆっくり
話し合いは着地点が見えてきました。


娘の時にお世話になった先生がおっしゃったように寿命と生命力は違う。
同じ病気に罹患しても「神様からのお疲れ様会」の招待状が届く時期は
ひとりひとりみんな違う。
現実的な覚悟を持ったうえで希望ももったっていいじゃないか。


娘の時は真正面から向き合いすぎて優しい娘に負担をかけてしまった。
あの時の教訓から
病気になってしまったりとにとって
「安心して自分を任せて生きていける、命の伴走者としてふさわしい飼い主」
であろう、それを目指そうと思いました。
へなちょこだけど、目指したい。
娘に笑われないようにりとに接していきたい。

できるだけりとの目に映る世界が
キラキラしたものであるように。
安心して暮らせる変わらない日々であるように。
呑気で猫っぽいりとそのままに。





私たちは抗がん剤治療(点滴)は選ばず
りとの命に寄り添っていくことを選択しました。
今後も2人でりとがりとらしく生きていけるように努めたいと思います。

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大細胞性胃腸管型リンパ腫を患い愛犬と共に頑張っている飼い主さんの中には
我が家と違う選択をした方も当然いらっしゃると思います。
愛犬の病気と向き合う飼い主さんが
自分のエゴではなく愛犬に対する深い愛から決断した選択であるならば
私は誰が何と言おうとそれがあなたにとっても愛犬にとっても
一番いい選択なのだと思います。
そう信じています。
私はあなたの選択を尊重し、心から応援しています。
コメント
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