小鉢クンが来た

今日はお仕事が少し忙しい日で

朝からパタパタしていました

アンガスとお客さんのお宅に行って

んで、帰ってきて

ちょっとお洗濯した方がいいなぁって物があったので

予定には無かったお洗濯をして

倉庫の中に干して

少し休憩だねって、座ったところでした

倉庫の開け放ったシャッターのところから

『お疲れ様です』と声がして

ん？と、振り返ると小鉢クンの姿が。

…なんで来たのよ。って空気に一気になった。

『ああ、どしたの？』

『元気？』

『うん、まぁ元気だけど』と答えた

アンガスはさっきまで笑っていたのに表情が一気に曇った

元気だと答えたのに

『元気ないの?』

『いや、元気だってば。忙しい？？』

『そうでもないかな…忙しい？』

『うん、そうだね。今はちょっとポンポンと続いてるかな』

アンガスは無言

ライオンさんの出勤日を記す小さいカレンダー『ライオンカレンダー』を手にして

とにかく無言なのだ

…

ここで何かを察しないと本当のアホだよね

『あ、んじゃ、忙しいようだから行くわ！』

2分も居なかったんじゃないかな

やたらと変な空気を漂わせていなくなった。

小鉢クンが仕事で乗ってきた車のドアが閉まる音がして

エンジンの音がして

遠くなって行った

『なんで来るのよ』

と、アンガス

『なんでだろうね』

…

小鉢クンは会社を辞める時に

『俺が居なくなったらやって行けない』

とか

『俺を知ってるお客さんは、あの人居なくなったけどどうしたの？とか聞いて来るハズだ』

だの

随分と大口を叩いて辞めていったが

何とか2人でやってるし

小鉢クンよりベテランのライオンさんが全く意地悪もせずに優しく仕事を教えてくれる

残念ながらお客さんで小鉢クンが辞めた事を気にしてる人もいない

…

小鉢クンは自分が大好きなんだよね

好き勝手な事をやって仲間に意地悪もしてワガママやって

それでもみんな我慢してきた事に気付けないで

俺を必要としているハズ

俺が居なくなって大変だっていうトークをしてほしい

みたいな気持ちで来るのかな

何が目的で来ているのかは本人に聞いてみないと分からないけど

もう必要としていないから

来ない方がいい

それが普通だ

辞めた会社にのこのこと行って顔を出せる

その非常識なところ

そういう所が嫌いだ

『元気でやってる？近くを通った時に時間があったら顔を出してよ』

って言われても

行くのをためらうのが普通だと思う

それを呼ばれても居ないのに

勘違いして顔を出して

痛いと言うか

寒いと言うか

恥ずかしいとは思わないのだろうか

実を言うと一昨日の俺の休みの日に

小鉢クンからLINEが来たのだった

『会社の近くを通ったけど、ちゃーさんの車なかったからやめたよ。休みだったんだね。』

俺はしばらくしてから返事をした

『お疲れ様です。休みだったよー』

すると

『ほほぅ』という返事が。

あとは俺からは返事しなかった。

辞めた後、間もない頃も来ようとしていた

専務が読み終えたマンガをもらって読んでいた小鉢クン

辞めた後はマンガは要らないと言っていたのに

『マンガ取りに行ってもいいか』みたいに打診があって

『マンガはアンガスが捨てたし、来るなら倉庫に直じやなく会社に顔を出してからにした方がいいよ』

と言うとヘソを曲げて

『わかりましたしばらく行かない事にします』

って返事が来てさ

怒らせたからもう来ないのだと思っていたし

俺からもLINEはしなかったのに。

どんだけ未練タラタラの助なんだよ。

来るな来るな！

お前も鳩のオッサンも辞めて

空気がすごく良くなったって思ってんだから

わざわざ来て穢すんじゃない。

俺とアンガスの2人だけで仕事を上手くやれるように

色んな工夫をしながらスタイルを変えて

小鉢クンが意地悪をして教えてくれなかった事をライオンさんに聞いて

特殊な技術を要する所は、ああでもないこうでもないと言いながら何度もやって少しずつ覚えてきたら

あの2人がいなくて困ると言うことは一切なくなった

欲を言えばライオンさんが社員になってくれたら

毎日俺の癒しになるから

入って欲しいなって（俺の癒し担当として

来ると思わなかったのに急に来たから

気持ちがザラザラしちゃったな

もう2度と来ませんように

お祈り申し上げます…

アンガスの話

朝っぱらからダイエットの会社からのLINEでした

おはよう

俺だよっ☆

酔っぱらって登録してたらしいよっ☆

 

 

 

最近、アンガスの話が無くて寂しい的な事を

マニアックなアンガスファンから言われましたので

ちょっとアンガスの話でも。

 

 

 

…容姿を軽く説明すると

黒っぽい服をいつも着てるんですアンガスは

身長が俺より少し小さいくらいなので170センチぐらいかな

そして上半身が真ん丸です

くまモンみたいな感じです

だから抱きついてもいいと思いますアレは。

あああ！！くまモンだ～！！！

って言って抱きついてもいいと思うぐらいくまモンです。

でっかい太ったおばさんっていうイメージしか俺は無いのだけれど

見る人が見れば

『バリッとした美人さん』だとか。

…ちょっとでもそういう言葉が耳に入ると

『キレイですねって言われちゃった』と自慢をしに来ます

『俺もアンガスさんの事はキレイって言葉じゃ追いつかないぐらい、もう最上級だなって思ってるんです。』

って言うと

『どんな？どんな？正直に言っていいですよ！』

『正直に言うと、A5ランクだなって思ってます』

『私は牛かよ～！！』って言ってゲラゲラ笑っています。

それを見てライオンさんもゲラゲラ笑いながら

『ひでぇ～！！！』って。

俺がアンガスをいじり倒しているのを見るのが

ライオンさんの楽しみなのだそうです。

『あんないじり方、他の会社だったら一発でアウトですよ』

ってライオンさんは言う

『え～！俺なんか他の会社の女の子に「なんだお前、おっぱい大きくなったんじゃね？」とか言っちゃうんだけど』

『もうアウトどころじゃねぇ～～～やべぇ！！』ゲラゲラ笑

…

ライオンさんが言うには

にゃびさんは何言っても許されるキャラだと。

人徳だよなぁ～っていうのをきいてアンガスが

『私はいじられて夜は一人で泣いてるんですよ本当は！』

って言うから

『どうせアレでしょ？ビスケット食いながらでしょ？』

『もうビスケット無くなる～ってね』ゲラゲラ笑

ライオンさんは言う

アンガスさんはジョークにもついてこれるし、何でも笑うし

頭がいい人だと。

…

…

ほめ過ぎ。

 

 

 

 

俺は何年か前にアンガスと仕事の事で大喧嘩して

絶対に謝らなかったアンガスを許してやった

もう、社員としては俺とアンガスしかいないのだから

上手くやって行かなくちゃなのだ

かしこくならなくちゃなのだ俺も

 

 

 

 

さて、出勤

今日は休日出勤のアンガスが来る

上手に扱おうと思う