四国の四季と遊びのお部屋(JAPAN THE LIGHT OF DEY)

何を探しているの??リンクが一杯です。お探しのものありませんか??探しますよ・・・!!!

ふたり・・・

2008-06-03 20:06:35 | Weblog
「どこか行こうか?お腹すいてない?」と晋一が声を掛ける、由紀子は「すこし・・あ、新しいお店<エトワール>行こうか」「ああ、僕も行った事無いからじゃ、そこにしよう」と小雨の夕暮れの駅前を後にして歩き始める。「晋ちゃん、おくさんとうまくいってる?」「おお、どおした??」「私は駄目かもしれないわ」「なんでじゃ、?あんなに派手な式を挙げたのにもったいないだろ」「でも、式は私と旦那の将来がきまるのでないから・・・・私は失敗じゃな~」と言ううちにエトワールの真新しい玄関に着いた中では沢山のお客が夕食やコーヒーを飲んでいた
「何処に座ろうか??あ、あそこに空いてる所が・・」と見ればウォーターが一つだけテーブルにのった6人掛けの席が空いていた。」そこに向かい・・「すみませんが相席よろしいでしょうか??」と由紀子が声を掛けると「ア・・先ほどは」と傘の当たった男性が座っていた。「晋ちゃん座ろう・・」男性が「先ほどはすみませんでしたね・・お詫びにコーヒーでも奢りますよ。」と言ってテーブルのチャイムを押した。「ア、すみません此方にコーヒーふたつね」由紀子の方を見てご夫婦ですか??とたずねてきたので「いえ幼馴染ですよ」と答えると「そうですか、余りにお二人の雰囲気が良いのでご夫婦かと思いました。「いや失礼私はこういうものです」と言い一枚の名詞を差し出した。そこには「藤和工業 技術課長安田和夫」と書いてあった。晋一が「ふ~ん課長なんだ・・」と由紀子も「課長さんですか?」とたずねると安田は「大学が工業系でしたから・・それだけですよ。」と答える安田の顔を眺めていた由紀子は安田に父のような安らぎを覚えるのであった。
コーヒーが終わると安田は「では、お先に失礼・・ごゆっくり」と玄関のほうへ
歩き始めた・・親近感のある男性であった。そして晋一と悩み事の話に入っていった。「内の旦那さん彼女が居るみたいなの。分かる晋ちゃん結婚一年でこんな悩みやいややな~」「・・・・」「どうも結婚する前から付き合っている見たいなんよでもう分かれようかとも思っているの」「待てよ、両親のこともあるし鳴り物入りの結婚だっただろ・・・そんなに簡単にあきらめてええんか??」と晋一がなだめると「でも、今なら出なおせそうやもん」「でも、冷静に考えてみいよ」と晋一が言うと「うん」と答える由紀子の肩が何か物寂しそうに見えるのであった。
そして、エトワールで分かれた二人由紀子は醒めた関係の家庭へと帰っていくのであった。「おい、おそいんと違うか??早く飯を造ってくれ今日はクラブの会合で
出かけないかんから」「今日は遅いぞ・・」と言って二階に夫の信夫は上がっていくのであった。・・・・