韓国のサムスン電子とLGエレクトロニクスが、3Dテレビなどのプレミアム製品を武器に世界の薄型テレビ市場での競争力を強めている。
米調査会社ディスプレイサーチの最新調査によると、今年第2四半期(4-6月)の世界薄型テレピ出荷台数は前年同期比5.0%増、前期比2.0%増の4871万台。
サムスン電子は売上げベースでシェア22.6%、出荷数で同18.7%を獲得して首位。一方のLGエレクトロニクスは、売上げで14.4%、出荷数ベースで13.9%のシェアで2位につけた。
●3Dテレビ大幅伸長
薄型テレビ市場は、汎用LCDテレビやPDPテレビ需要は停滞しているが、3Dテレビが大幅伸長。出荷数は前期比で136%増の491万台で、全出荷数の10%超を占めた。
この分野のシェアトップはサムスン電子で34.4%。2位はソニーで17.5%、3位はLGエレクトロニクスで12.4%、4位はパナソニックで9.9%。
サムスン電子は、LEDバックライト搭載テレビ(LEDテレビ)でも、シェア19.9%で首位に立った。2位はLGエレクトロニクス。ソニー、シャープがこれに続いた。
LEDテレビの同期出荷数は1916万台で、全出荷の40%超を構成した。
ディスプレイサーチでは、「トップクラスのブランド企業が、低利益率の汎用テレビから収益性の高いプレミアム製品へのシフトを加速させていることから、LEDテレビの構成比が5割を超えるのもそう遠くはない」と予想している。
プレミアムテレビで世界をリードするサムスンの場合、60インチ以上の薄型テレビ製品の全てが3Dやネット接続機能、LEDバックライト搭載を特徴とするハイエンド製品。
【記事引用】 「電波新聞/2011年8月29日(月)/1面」