ワインブームと言われるようになってもう20年くらい経つのか。僕はその流れの中に身を置いていないのでよくわからない。
しかし、その気になって観察すると、寿司屋でもワインセラーを設置してあるところがある。僕はそういうのに非常に違和感があるのだが、ニーズがあるからそうしているのだろうからこれは文句を言う筋合いのものではない。合うと思うものを飲めばいいので、寿司にワインが合うと思う人はそうすればいい。僕はちょっと困るので強要されても困るのだが。
しかし、刺身と白ワインは本当に合うものなのだろうか。うーん。
「生牡蠣とシャブリ」論争というものがある。
従来より、フランス料理界では生牡蠣に合う酒として、辛口白ワインでキリっとした味わいの「シャブリ」を推奨してきた。当然フランス料理なのでワインを合わせるのだが、伝統があるので相性というものはもう確立しているらしい。
さほどの舌も持たない庶民派は、「そういわれればそうなのだろうな」と信じてワインと料理を組み合わせるのであるが、例の漫画の「美味しんぼ」がこれに一石を投じた。
「ワインに含まれる有機酸塩は魚介類の生臭さを増幅させる。特に生牡蠣とシャブリの組合せはダメ。生牡蠣には日本酒が最高である」とのこと。
これがワイン好きに火をつけ、「作者の雁屋哲はなんもわかっちゃいない」「キリリと冷えたシャブリと生牡蠣との相性がわからないヤツはグルメ本を書くな」「日本酒は生牡蠣の生臭さを消すだけ。シャブリを飲むとその磯香に相乗効果がある」などとあちこちで言われた。僕の知り合いも「美味しんぼはだから信用出来ない」と言う。さらに「漫画の言うことを鵜呑みにしてワインを知りもしないのにエラソーに言う輩には耐えられない」のだそうだ。
僕などはワイン知識皆無で、シャブリとはシャトーブリアンの略だろうとずいぶん長く思っていたくらいの人間であるからして(汗)、ただただふーんと頷くだけである。しかし日本酒派も負けじと論を繰り出す。
「生臭みを助長してどうする」「魚介類には圧倒的にグルタミン酸を多く含む日本酒が最適なのは科学的に証明済み」「そもそもフランスの牡蠣は鮮度が悪いので、酸味の強いシャブリで殺菌効果を期待して合わせているだけ。味の相性からじゃない」と強烈だ。僕などは、「なるほど、殺菌効果か。だから酢牡蠣にしたりレモンを絞るのは生活の知恵なのだな」と感心する。当方生牡蠣で中毒した経験がありうなづいてしまう。
そうこうするうちに「お前フランスの最高のブロン牡蠣にシャブリ合わせたことあんのか」「奥深い吟醸酒と最高の真牡蠣で一杯やった事もないくせに」と感情的になってくる。もうここまでくれば「好みの問題」として片付ける以外になかろう。
「美味しんぼ問題」にはさらに「キャビア論争」もある。「キャビアに合うワインはない。それはフランス人でもわかっていることで、しょうがないのでみんなウォッカを呑んでいる。ウォッカは食事にあわせる酒じゃないのに、日本酒を知らないフランス人は他に方法を知らないのだ。」とコミックスの中で山岡士郎が言う。これにも「フランス人がキャビアでワインを飲まないなんてことはない」「ロシア産だからウォッカを合わせてみよう、程度でワインだってよく飲んでいる」「シャンパンは合うんだぞ」「お前ベルーガの最上質のキャビアにシャンパン合わせた経験もないくせに」「日本酒でキャビアが食えるか」等々、美味しんぼにワイン好きはやっぱり噛み付いている。僕はそんな上質の食の組み合わせなど経験したことがないので全く意見を挟むことは出来ない。
しかしながら、みんなワインを愛しているのだよなぁとしみじみ思う。ここまでワインに「愛」がある人なら刺身食べながらキリリと冷やした白ワイン飲んでいても納得してもいい。ただし僕にはすすめないで欲しいし強要も困るが。
しかし、その気になって観察すると、寿司屋でもワインセラーを設置してあるところがある。僕はそういうのに非常に違和感があるのだが、ニーズがあるからそうしているのだろうからこれは文句を言う筋合いのものではない。合うと思うものを飲めばいいので、寿司にワインが合うと思う人はそうすればいい。僕はちょっと困るので強要されても困るのだが。
しかし、刺身と白ワインは本当に合うものなのだろうか。うーん。
「生牡蠣とシャブリ」論争というものがある。
従来より、フランス料理界では生牡蠣に合う酒として、辛口白ワインでキリっとした味わいの「シャブリ」を推奨してきた。当然フランス料理なのでワインを合わせるのだが、伝統があるので相性というものはもう確立しているらしい。
さほどの舌も持たない庶民派は、「そういわれればそうなのだろうな」と信じてワインと料理を組み合わせるのであるが、例の漫画の「美味しんぼ」がこれに一石を投じた。
「ワインに含まれる有機酸塩は魚介類の生臭さを増幅させる。特に生牡蠣とシャブリの組合せはダメ。生牡蠣には日本酒が最高である」とのこと。
これがワイン好きに火をつけ、「作者の雁屋哲はなんもわかっちゃいない」「キリリと冷えたシャブリと生牡蠣との相性がわからないヤツはグルメ本を書くな」「日本酒は生牡蠣の生臭さを消すだけ。シャブリを飲むとその磯香に相乗効果がある」などとあちこちで言われた。僕の知り合いも「美味しんぼはだから信用出来ない」と言う。さらに「漫画の言うことを鵜呑みにしてワインを知りもしないのにエラソーに言う輩には耐えられない」のだそうだ。
僕などはワイン知識皆無で、シャブリとはシャトーブリアンの略だろうとずいぶん長く思っていたくらいの人間であるからして(汗)、ただただふーんと頷くだけである。しかし日本酒派も負けじと論を繰り出す。
「生臭みを助長してどうする」「魚介類には圧倒的にグルタミン酸を多く含む日本酒が最適なのは科学的に証明済み」「そもそもフランスの牡蠣は鮮度が悪いので、酸味の強いシャブリで殺菌効果を期待して合わせているだけ。味の相性からじゃない」と強烈だ。僕などは、「なるほど、殺菌効果か。だから酢牡蠣にしたりレモンを絞るのは生活の知恵なのだな」と感心する。当方生牡蠣で中毒した経験がありうなづいてしまう。
そうこうするうちに「お前フランスの最高のブロン牡蠣にシャブリ合わせたことあんのか」「奥深い吟醸酒と最高の真牡蠣で一杯やった事もないくせに」と感情的になってくる。もうここまでくれば「好みの問題」として片付ける以外になかろう。
「美味しんぼ問題」にはさらに「キャビア論争」もある。「キャビアに合うワインはない。それはフランス人でもわかっていることで、しょうがないのでみんなウォッカを呑んでいる。ウォッカは食事にあわせる酒じゃないのに、日本酒を知らないフランス人は他に方法を知らないのだ。」とコミックスの中で山岡士郎が言う。これにも「フランス人がキャビアでワインを飲まないなんてことはない」「ロシア産だからウォッカを合わせてみよう、程度でワインだってよく飲んでいる」「シャンパンは合うんだぞ」「お前ベルーガの最上質のキャビアにシャンパン合わせた経験もないくせに」「日本酒でキャビアが食えるか」等々、美味しんぼにワイン好きはやっぱり噛み付いている。僕はそんな上質の食の組み合わせなど経験したことがないので全く意見を挟むことは出来ない。
しかしながら、みんなワインを愛しているのだよなぁとしみじみ思う。ここまでワインに「愛」がある人なら刺身食べながらキリリと冷やした白ワイン飲んでいても納得してもいい。ただし僕にはすすめないで欲しいし強要も困るが。
これ、6年前の記事なのですが、それから何年かして、生牡蠣とシャブリを併せて戴く機会がありました。と言っても、自分でオーダーできる立場にない機会でしたので、ワインはただ「シャブリ」だという情報しか伝わって来ず(多人数が席についていて立ち上がって瓶を見られなかったのですよ)、何とも微妙なのですが。
で、味わいも何とも微妙なんですが(笑)。もちろん単体ではどちらも旨いものでした。しかし当然日本産の長細い牡蠣で、ブロン種などではありません。
特に生臭さを際立たせるとまでは思わなかったんですがね。やはり好みでしょうか。自分の味覚がそれほど普遍的なものである自信もありませんので。でも、僕は燗酒のほうが嬉しいかな(笑)。
内容が興味深く、私のブログにリンクを貼らせて頂きました。
結局は趣向であるので、牡蠣とワインが合うかは答えがでない、永遠の論争のテーマなのでしょうね。
私も生牡蠣はどうかと思いますが。
雁屋哲もこれではいけませんね。せめて山岡に「俺も以前はワインが合うと盲信していたが…」などのセリフでもあれば誠意が見られるのに放置では困りますね(汗)。これでは胡散臭いウンチクおじさんではないですか(笑)。
本文中にも書いたとおり当方ワインにはとんと詳しくないのですが、勝沼ワインの中にキャビア(魚介類ということでしょうか)に合うワインが存在するとは。何故そういう例外が生まれるのか僕には想像がつきません。調べないとダメですね…。
1度目は、キャビアはカナッペなどにしてたべるのではなく、スプーンにたくさん載せて、色ワインと一緒に頂くものだと謳っていました。
しかし2度目は、キャビアなどの魚卵や生の魚介類はワインには合わない。ロシア人のようにウォッカと合わせるのが正しいと謳っていました。
そして気になるのは、1度目の時点で、雁屋哲は
キャビアと白ワインの組み合わせを想像で書いたのか、もしくは実際に試して美味しいと思っていたのかという点です。前者の場合、知ったかぶり、後者の場合は正しい味覚を持たない者ということになります。(書いておられるように有機酸塩と生の魚介の相性は科学的にも実証されています)
ただ例外として、一部の勝沼ワインはキャビアなどにも合う。だから、彼も1回目の時、勝つ沼ワインとキャビアを合わせていたのなら話は別ですね。
ただ、美味い燗酒を呑んだ記憶はたくさん持っていますので、ぼちぼち思い出話として書きたいと思います。そんなんでお許しを。(^-^;)
ポリフェノール2倍でしかも紙パック、それはいいですね♪ といいますか、普段飲むワインってそんな感じのほうが気楽ですよね。
輸入ともなるとJIS規格なんて関係ないですし、難しい問題ですね。やっぱり一升瓶の方がリサイクルしやすくていいのかも(笑)。
イカリ肩の女性が好みだと20年来言い続けている僕なのですが(笑)。先日もそんな話になって、「カリオストロのクラリスもイカリ肩やんか」と言ったらアキバ系オヤジだと思われてしまいました。(´_`。)グスン (笑)
この冬用の熱燗向きの日本酒購入の参考にさせていただこうと目論んでいたもので。。。
おすすめがあったらぜひ紹介して下さい!
ちなみに私が愛飲しているワインはポリフェノール2倍、環境と健康と家計にやさしい紙パック入りです(主婦の鏡でしょ?)
で…私はボルドー型です(笑)
ボージョレ・ヌーボーのアホらしいブームはもう去ったようですが、健康ブームに赤ワインが乗っている様子で。
瓶の規格も産地で違うらしいですしね。ブルゴーニュのなで肩、ボルドーのいかり肩程度の知識はあるのですが…。
僕はワインについてはホント経験値が低くてよくわからないのですよ。機会があればご教授お願いします。m(._.)m
日本酒についてはよく呑んでますので(笑)。昨冬はちょっと禁酒中だったので日本酒の記事は理屈こねたものばっかりだったのですが、今度はもう少し呑んで楽しかった話を書いていこうかと。( ̄◇ ̄;)エッ 2バージョンしか書いちゃいけないのですか? ((爆))
私は幸い(?)飲んで値段がわかるほどの通ではないですが、飲むのは好きです
(ワインじゃなくてもでしょうって突っ込まないでくださいね)
日本酒論は燗と冷、2バージョンでお願いしま~す
そろそろ日本酒の記事を書きたいなと呑み助の僕は思うわけであります。牡蠣をはじめ食べ物も充実してきますね♪
お酒が弱い分、おいしいお酒を少し飲むのが
楽しみですから…
これから秋の夜長、ますますお酒と食べ物がおいしくなる季節です。楽しみが増えますね。