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[pat!] 春待ちかわら版web

人形劇団プーク劇団員による自主公演「pat!」◆2010/3/6-7◆@プーク人形劇場◆満員御礼にて終了!!◆

野田先生と姫のこと(あるいは頭のネジのこと)。

2010年02月22日 | ターカールーの墓
ターカールー、稽古見て来ました。
「野田リズム」健在の感新たに。
本日は人形が未完でなおかつ役者の油利君が渋滞で来れず、皆台本を手にの稽古でしたが、俺的には非常に嬉しくなりました。ニコニコしちゃった、久々に。

プロなので、ものを作って行くプロセスばかりを喜んでいるのは最悪(マジ、サイアク!)と知りつつも、劇場のロビー(!)という環境で師、野田先生の(ろれつ以外は昔と)変わらぬ佇まいや、我らが「人形姫」市橋亜矢子女史の脱力系稽古を超間近に見るにつけ、「贅沢だなあ、今日」と思った次第なのです。
え?外野の感想かよ、って?
そりゃ外野だよ、まだ俺。
同日劇場5階で行われてた「まっくろネリノ」の稽古でもつくづく思ったけれど、我らイベント制作スタッフなんか不可侵の領域にいっちゃってるよ、各演出家。俺ごときがそこそこの経験値で生意気に「なんでそこでそれ?これ、普通は…」なんてとても差し挟めない迫力だよ。きっと確信があるのだと信じるしかない腰の据わり方だよ。その退路の無さに笑えて、泣けた実際。

演出家礼賛はこのイベント的に本意じゃないけど、美術家はマジで感性を総動員して別種の狂気で対抗しないと、人形芝居を演出家と、なりふりかまわぬ存在感の役者のものに再び回収されてしまうよ、このウン10年来の習いに。それだって悪い事じゃないけど今回、違うから、主旨。

負けない自分の世界を構築せよ、そして伝えよ美術陣。

しかしプロセスはおもろいな。姫の芝居に無条件降伏。毎日がハレ。

あッ!いやいや、イカン!これらの沙汰をを見せ物として観客に(ガイド含め)提供する段になって、外野たる俺の「仕事」が発動するのだ。背筋伸びちゃう。

「段取り」や「流れ」、「本来」も「定型」もどうだっていい。今日のこの熱、これが伝えられなかったら俺の失敗。
見ててよ。

◎じ(総合演出)

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