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[pat!] 春待ちかわら版web

人形劇団プーク劇団員による自主公演「pat!」◆2010/3/6-7◆@プーク人形劇場◆満員御礼にて終了!!◆

誰か続け!

2010年03月16日 | まっくろネリノ
おお…来てますよ、じわじわっと!そこここで!

俺自身の終わってみての感触だけど、内部的には(いうなれば業界的には)この作品への評価が、自身の今現在の「人形劇観」をもっとも表してしまう危険で贅沢な問題提起に満ちた作品だったのではないだろうか、と思う。オーバーに言えばね。
結果仕掛け爆弾は「アパート」じゃなくてコレだったね。
俺と小原が批判承知で押し切ったプログラム構成の結果的な成功を悔し紛れにほめてる次元じゃなくて、「まっくろネリノ」についての正当な評価をしとかないと次に進めないってくらいの問題作だったじゃん、色んな意味で。イベント主催サイド的に。

ちなみに当然、俺はこれをあそこでやってよかったと今も思ってる。ざまあ。
劇団プーク所属のみんなはどう思ってる?
もうやり切った態の山田、ギリ踏みとどまって評価をされるステージに出て来た強者池田さん、図らずも現時点の自身の全てを露呈することになったノーヴァ新藤のこと。劇団員文子、客演山下。

これに関しては割合言いやすい大崎の黒などより、口を濁してはいけないと思うよ。
だって、もの凄く評判いいんだよ、ネリノ。我らがコア・ターゲットに定めたティーンから成人女子に。
この評価無視してたら「Pat!」先にすすめると思わないよ、実際。

俺の評価は(てめえ何様だって自分で規制かけない、かけない)、劇全体としては60点。映像的なビジュアルを徹底するなら中途半端で稚拙な表現が随所にあったし(まず芝居エリアが集中力の拡散する半端な広さだったことなど。役者の動きやすい広さもあったのだろうが、ここは「Pat」、美術家の粘りが足らんかったと思う)、人形の動線やスピードがそのまま心情やキャラの性格につながっている高度な動きを要求されていたはずなのに、どう見えるかとかどう見せたいかが、スタッフキャストすべてに伝わり切っていないことが舞台から感じられたし。つまり動きの整理が甘かったという事。
やっぱり「人形劇」として見るお客さんに許してもらった結果の好評価だという感じは否めない。
しかしながら、あの「タイミング、つかいともクソみたいな失敗を見せ続けられて来てウンザリだった涙のシーン」が最終的にすごく、自然体で見てくれていたお客さんに情緒面含めてアピールしていたようで良かった。あそこ失敗したら後半モタないことは必定だったわけで。
「映像的表現」「幻想的」「色がカワイイ!」など、テレビの人やノーヴァは溜飲を下げる評価が多いが、もともとプーク含む舞台人形劇の先達が開発してきた表現方法なわけで、舞台人形劇の人たちは今一度「ビジュアル」に目を向けるいいきっかけになったんじゃないのかな。
芝居屋の反論が聞きたい!

劇団員、実行委員はこれに関して語る言葉を常に問われ続けるよ(人に言われなきゃ自分自身に)、予言しとくけど。
今は、この作品の劇評を集めてるとこ。
複数の、真逆のまた、角度の違う意見が少しずつ集まってる。
遠足は終わってないよ、実行委員長。

◎じ


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