OZLIFE’S DIARY

メルボルンで働く永住者OZLIFEの雑記帳

(および過去記事収納所)

今日はアンザック・デイ

2001-04-25 | 日々のつぶやき
 4月25日はANZAC DAYで祝日です。アンザックとはオーストラリアとニュージーランドの連隊の名称で、アンザック・デイはこの連隊の名を冠したいわば戦争記念日のようなものです。

 ANZACの兵士達は、第一次世界大戦の時、イギリスのためにトルコのガリポリ戦線で果敢に戦うのですが苦戦を強いられ11000人以上が戦死しました。オーストラリアにとっては建国以来、最大の若者の損失となったわけです。

 アンザック・デイの2、3日前頃から胸に勲章をたくさんつけた退役軍人のおじいさん達が街頭募金を始めます。私の義理の両親を含めこのおじいちゃん達の世代にとって日本は彼らの青春をおびやかした「敵国」だったわけで、日本人の私にとっては別に個人的に責められるわけではないがなんとなく肩身の狭い気分になる時期です。

 アンザック・デイ当日はバグパイプと太鼓の音にあわせ、胸に勲章を5個も6個もつけた退役軍人達を中心とした行進や記念式典が各地で行われます。退役軍人の人達にとっては昔の仲間と集い、失った友を偲ぶ同窓会的な意味もあります。

 メルボルンではShrine of Remembranceという慰霊塔で大きな式典が行われます。この慰霊塔では毎月のように○○戦争の△△連隊というように何かの慰霊祭が行われています。

 前に日本からの観光客を連れて見に行った時も何かの慰霊祭が行われていました。式の後で執行者のおじさんにどこの国から来たのか訪ねられ、「日本」と答えると、第二次世界大戦のことには触れずに「第一次世界大戦の時は、日本は連合軍に協力してオーストラリアの兵隊をヨーロッパに船で輸送する役割を果たしたんだよ」と気を使って説明してくれたことが印象に残っています。

 ところで、アンザックという名前でもうひとつ思い出すもの、それはクッキーです。オーストラリアとニュージーランドでしか通じないアンザック・クッキーというものがあるのです。ザラメ砂糖の香ばしさが効いたママの手作りといった感じのザックザックとした歯触りのクッキーです。たいていのカフェにおいてるし市販のものもあるのでオーストラリアに来たときは試してみて下さい。

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