土日に外出したら、海辺にウェディングドレスが見えた。別に、結婚式をそこであげるのではなく結婚前にまわりに配るための(ほんとうにそうなのかは知らない)写真を撮っているのである。そこでは、奇跡の美しさをまとった女性と、すこし腰の引けただんなが写真館の係員の指示にしたがって、わたし、キレイ? みたいに振り付けにしたがって撮られているのだ。そこには、実際には吹いていない風になびくドレスが、その笑顔をだんなさんにむけてよといいたくなる女優顔が、ただただ輝いている。たしかに、そういう写真を後から見せられれうと、たしかにきれいだ。
ある結婚式で、同じテーブルに知らない女性がいたので、となりのひとに、あれだれ?ときくと、XXさんの奥さん.....たしか半年前に結婚式で、すばらしいスタイルにすばらしい美貌と、だんなさんに、みんなが羨望のまなざしを向けていたのであった。もっとも、このときは地味な髪型にしてめがねをかけていただけで、美人であることは十分感じられたのだが。
こういう写真をもらって、最初は んーそんなに見せられてもなあと思っていたが、ふりかえって日本での夫婦のアピールというのは、年賀状の赤ちゃんの写真が最たるもんではないかと思ったとき、むしろこういうのもいいのかな。記念にもなるんだからと、考え直したのであった。