
豚の生姜焼き+豆腐とワカメのお味噌汁
こんなに美味しいもの作れるなら、毎週末はケイのご飯ってことにしてほしい!
中学生になったケイへ
仲のよかった友達が、何人も私立中学に行ってしまい
同じクラスにいるのは、別の小学校の子が多い。
そんな中で、ケイが今までみたいに自分の意見を言っても、自分の主張が通らないことが増えて
周りとの温度差を感じることが多いみたいだね。
それでも、毎日休まず学校に通って、授業をちゃんと受けて、部活もがんばっている。
うん、本当によく、がんばっていると思うよ。
ただ、クラスの中で、気楽に話せる相手がいないって言うのは、つまらないよね。
母も中学生のころ、今のケイに似たことがあった。
言っていることは正しいんだけど、周りに反発されて、聞いてもらえない。
周りに溶け込めていない感じがして、教室の中に居場所がない。
そんな時、体育の授業中に、「こうした方がいいんじゃない。」と言った自分の意見に対して
「そういう言い方をされると、悲しくなる。そうした方がいいのかもしれないけど
まずは「それもいいよね。」って認めてほしい。」って言ってくれた子がいたんだ。
びっくりした。
中学生だった自分がまず思ったのは、「相手を否定したつもりはないのに。」だった。
否定したわけじゃないのに、なんでそういう風に受け止めるんだろう、と。
それで、正直、何で自分が謝らないといけないのか、と思いつつ
「ごめんね、否定したつもりはなかったんだ」って言った。
それで、とりあえずその場は終わったんだけど、自分の言い方は、周囲は「キツい」と
感じるのだ、ということが理解できるようになったのは、ずいぶん後のこと。
いくら良いことでも、言っていることは正しくても、「相手を尊重した上で」
伝えないと、なかなか受け入れてもらえないんだ。
それに、「自分の方が正しい!」って思いながら言うと、嫌がられるんだ。
だって、自分が正しい=「相手は間違っている」って言っていることになるから。
誰だって、「おまえは間違っている」と言ってくる人と、仲良くしようなんて思わないよね。
特に、誰かの意見に対して、異なる意見を言うときには
「そういう考えもいいと思うし、その他にこういう見方もあるんじゃないかなぁ」とか。
一番気をつけなきゃいけないのは、「自分は正しい」という態度を入れないようにすること。
むしろ「自分が間違っているかもしれないんだけど・・・」という雰囲気を入れること。
実はこれ、母は未だに出来ていないことなんで、余裕がないとすぐ忘れちゃうんだけどね。
なんで母がこう思うようになったのかというと、母の周りで、一緒にいると気持ちが楽になる
人がいて、「どうしてこの人といると、自分は楽しいんだろう?」って考えて、
その人がどういう風に発言しているのかをよーく観察したのね。それで、
「周りを尊重するってことを当たり前に出来ているからだ!」って気づいたからなんだ。
しかも、それに気がついたのは最近なんだから・・・困った大人だよね。
でも、周りを尊重するってことを意識して
その人のまねをして同じように話をするようにしたら、周りの母への態度も
すごく変わったんだー。自分でも驚くくらい。
ケイは今、ちょっと「今の状態はいやだな。」って感じていると思う。
だからこそ、今のケイは、ケイがもう一回り大きく成長するチャンスだよ。
母は、ケイが、自分よりも小さな子に対しては、すごく優しくて、気遣いが出来る子だって
知っている。
だから、下級生たちは、ケイをすごく頼りにしているし、
そういう様子を見ている他のママたちも、ケイを信頼している。
その気遣いを、クラスの子にも分けてあげればいいんじゃないかな。
ちょっと、考えてみてね。