3月22日、小雨の降る中で卒業式が行われた。式典会場の総合体育館では、15学科と通信教育部の総代に卒業証書が渡され、塚本邦彦・学長は「大きな絶望のあとには、大きな成功がある」と、コロナ禍で4年間の半分を過ごした卒業生たちを激励した。
(写真:令和3年度の大阪芸大卒業式。ステージで証書を受け取る各学科の総代。2022年3月22日 午前11時すぎ、総合体育館で。 参列者提供)
令和3年度の「大阪芸術大学卒業証書・学位記授与式」が3月22日午前、総合体育館で行われた。この日は朝から冷たい雨が降るあいにくの天気だったが、4年生は袴やスーツ姿でキャンパスに集った。
総合体育館で行われた式典では、国歌演奏のあと、15学科と通信教育部の総代がステージに上がり、卒業証書・学位記の授与が行われた。続いて大学院の修了生に証書が渡された。
塚本邦彦・学長は祝辞の中で、16世紀、世界で初めて世界周航を成し遂げたマゼランにふれた。ラプラタ川でさまよい乗組員の反乱で大きな絶望を味わったものの、ついに海峡を抜けフィリピンへ向かう。そこでマゼランは殺害されるものの、艦隊は航海を続けスペインに帰国し、世界史に名を残したエピソードを紹介。「大きな絶望のあとには、大きな成功がある」と述べ、最後の2年間はコロナ禍に見舞われた4年生に対し、「そのあとの未来に大きな成功があるはず」と語りかけ、卒業生を激励した。
参列者は、オーケストラの「大阪芸大の歌」、「仰げば尊し」の演奏に続いて、大阪芸術大学応援歌「いま君は美しい」を合唱隊とともに歌い、門出を互いに祝福しあった。
このあと、各学科に別れて一人一人に卒業証書が手渡された。
午後には雨も上がり、あでやかな袴や、濃紺のスーツに身を包んだ卒業生らは、キャンパスの学び舎ををバックに名残惜しそうにお互いの写真を撮っていた。
(写真:満開のシダレ桜をバックに写真を撮る卒業生。2022年3月22日16時すぎ、第1食堂裏の中庭で)
了
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます