ケンタロの才能

04年02月16日（月）　ケンタロの才能 _____

ケンタロのおにいちゃんはサッカーをしている。
近所の校区内の数校から集まったメンバーでできているチーム。

ケンタロはおにいちゃんのサッカーについて行くこともある。
土曜や日曜のサッカー。
練習が一緒にできないのはちょっとくやしい。
自分もおんなじにできるはずなのに。
でも、おにいちゃん達の試合が始まってしまえばシメタもの。

監督やコーチ、空いてる（？）人を見つけては寄っていく。

ケンタロはそうゆうの、うまい。
どの人が、今相手することができるか、瞬時に見分ける。
おにいちゃんや、他のメンバーやその兄弟なんかが、
遠慮して寄らない人であっても、へっちゃら。


『おい、サッカーしよ』
（みんなサッカーしに来てるんだよ。。。）


監督であろうが、コーチであろうがおかまいなし。


『とってみ！　　オレからボールとってみ！』
と言って、ちょこまかとボールの近くで足をふりまわす。



憎めないんだよね。

ケンタロは人の懐にスウっと入ってしまうんだ。

―　―　―　―

監督にもらったお土産の海苔がとても気に入ったケンタロ。
お昼ごはんの時も、ケンタロは例によって平気でみんなの中に入っていく。
おにいちゃんたちでなく、コーチたちの輪の中へ。
誰のお弁当が美味そうか、で座る場所がきまる。


『おい、ケンタロ、お前の好きな食いモンは何だ？』

聞かれてケンタロは即答。

『カントク海苔！』
（ケンタロ、韓国のりだろ？かんこくのり。）


確かに、監督にもらってんけどな。。。
にっこにこでカントク海苔！って叫ぶケンタロを前にしては
さすがの強面カントクも顔がほころんでしまう。。。。


『ケン、こっち来い！　まだ食うんか？』

『まだ　あるやん』

　（誰の弁当やねん・・・・）



・・・・・ケンタロはある意味達人だ。