ユウトのお手柄

04年06月11日（金）　ユウトのお手柄 _____

ユウトの話はいつもおもしろい。
なんだか、心洗われる思いのする話が多い。
ほんとに、小学校6年生になったのかな、って時々思う。
3.4才の頃の無垢さを今も持っている感じ。

今日の話は、こう。
おかあさんの携帯にユウトから留守伝言があった。
『ヨコタのボールを探しに行ってるから少し遅くなるかも』

後で、家にヨコタの母さんから電話があって、
ユウトくんにはとってもお世話になったから、
どうしてもひと言お礼しとかなきゃと思ってと。

おかあさんがユウトにも聞いてみて、全体の話というのは、
どうも、一緒によく遊んでいるヨコタくん。
今日は公園で誰かにボールを貸してたらしいんだが、
借りた子らが先に帰って（塾へ行った）しまって、ボールがみつからない。
どこに置いて行ったものかわからないのだ。
一度家に帰ったけど、どうにも気になって今度は親と一緒に探しにきた。
その時まで、まだ公園で遊んでいたユウトだが、
一緒にボールを探すことにした。
さんざん探しまわって、結局見つけたのはユウトだったらしい。
ヨコタの母さんも前を通っていたけど、見つけなかったところにあったって。
ちょうど、公園の上の方に建っているマンションのフェンスとの境というのかな
ちょっと見つけにくいところだったって。

ユウトは、ヨコタが最前からボールを探していたのを知っていたし、
帰ってきて親と一緒にまた探すというので、
自分も一緒にもう一度探すことにした。
その時、『ちょっと待ってて、一度家に帰ってくる』と言って帰り、
それから探し始めたというのだ。
（これはちょっとやそっとじゃ見つからないぞ）と思っての判断だろう
その時、一度家に帰って、おかあさんの携帯に伝言を残した。
そのためだけに家に帰っているのだ。
それでおかあさんは、
『あれ、着信は家からだったけど？公園で探してたんやろ？』と聞いたわけだ。
ユウトは、おかあさんに連絡しとかなきゃ（多分簡単には見つからないだろうと）と
思ったこと、それからベストな方法を自分でできる範囲の行動で実行している。
黙って遅くなって、仕方なかったと言うのも避けたし
公園でヨコタの母などに電話借りたりかけてもらったり、
という他力本願なこともせずに。
手間はかかるが、完全に自分の力だけで解決法を見出している。
そこがえらい。
めんどうがらずに。ヨコタのためだけに。
えらいなあ。ユウト。ほんとに。

ユウトのかわいいところは、
家でおかあさんに、
『なんか、いいことした日は気分いいなあ』って言ってるところ。
そんなことを大真面目に言ってるところがなんともユウトらしい。
ぷぷぷっってなるようなセリフだけど、ユウトは気分よかったんだろう。
ボール発見者が自分だったことも大いによかったし。
ヨコタの母さんからもわざわざお礼の電話もらって
ユウトは晴れ晴れした顔で寝についたって。

修学旅行の件といい、ユウトはいつの時代でも
友達の母さんからのウケがいい。
友達大事にしているしね、優しいし。
いいこだ。ほんとに。