夜明けの曳航

銀行総合職一期生、外交官配偶者等を経て大学の法学教員(ニューヨーク州弁護士でもある)に。古都の暮らしをエンジョイ中。

体制は変わらず

2005年07月21日 | profession

これは、教授会の内容でも職務上知りえた秘密でもなんでもないので、これで何かできるものならやってみろ、という感じで、あまりにも憂慮すべきことが起きたので書く。

新聞等で報道されている通り、昨日、文科省の設置審議会の現地調査があったのだが、とてもまじめに反省しているとは思えない事態が起きた。

みなし専任および処分を受けた教員以外の全員に、前もって20日に調査が来ることを周知していた(確認した)のに、私にだけ知らされなかったのだ。
地方紙に小さく載っていたようだが、購読していなければわからない。

どうして知ったかというと、昨日、用があって事務室にいったら、事務員全員(パート職員さんも含めて)の机の上に、現地調査の細かいタイムテーブルのコピーがあったのが、目に入ったからだ。
直接関係しない事務員にも悉く知らせていることを、私にだけあえて知らせなかったということだ。

そういえば、いつになくびしっとスーツで決めた某教員が、廊下で私を見て「まずい!」という顔でぎょっとしていたな。

たとえ、私は面接に呼ばれなかったとしても、一応そういう重要なことは前もって知らせてくれないと困る(服装も、あまり熱いのでムームーみたいなのを着ていたのだ)。
私の研究室の前の部屋で記者会見を開いたのに。

まあ、合理的な解釈としては、内部告発者と疑われ、批判的なことをいいそうな人間を排除したいから、または単なる嫌がらせだろう。
しかし、18名も面接に呼ばれたのに、こんなすぐばれる隠ぺい工作って?

周りをイエスマンだけで固め、批判的な人間は重要な情報から遠ざけ、干す、これって、処分された前研究科長と同じ行動パターンじゃないか。

それで本当に反省しているといえるのか?

こんなことで本当に世間の信頼を回復できると思っているのか?

他のさまざまな嫌がらせ(とてもここには書けない)のこともあり、堪忍袋の緒が切れた。

この前、テロに危うく巻き込まれそうになったり、12年ぶりに母校の一つ、オックスフォード大学を訪ね、NY大学に移った先生以外の恩師全員に会い、12世紀からそのまま使われている校舎なんかを見て、原点に還ったというか、私はここで勉強した時から研究者になるべく運命づけられていたんだ、と思い、くだらない奴を相手にするのはやめて研究に専念しよう、大学院の将来のために、私が人権侵害を我慢して収まることは我慢しようと思い始めていたが、もう同情の余地はない。行動あるのみ。


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