


イノシシに感染源の疑い 野生動物で抗体調査
人間や動物に感染する8種類のウイルスについて感染歴の有無を国内の野生動物で調べた結果、イノシシが最も多い7種類で抗体陽性を示し、多くのウイルスの感染源となっている疑いがあることが岐阜大の源宣之教授(人獣共通感染症学)らの調査で17日、分かった。

源教授は「新興感染症の病原体の大半は野生動物が保有している。自然界で病原体がどのように生きているかを知れば、人間への感染の予知につながる」と話している。
源教授らは1991-2005年、国内に生息するイノシシ、猿、シカ、タヌキ、ドブネズミ、野ネズミ計約550匹から血液を採取。狂犬病や鳥インフルエンザ(H6N6)、日本脳炎などについて感染歴を示す抗体の有無を調べた。