古墳破壊で書類送検へ=無許可で掘削、ゴルフ場前支配人ら-奈良県警
文化財保護法違反ってなんでしょうか。
現状変更で書類送検というと非常にデカい話のようだが,現状変更の罰則は罰金20万円以下(文化財保護法197条)。飲酒運転(酒気帯び)が3年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金,過失傷害が30万円以下の罰金だから,20万円以下の罰金って実はものすごく軽い。
文化財保護法には損壊についての罰則(同法195条)もあって,これは懲役刑も定められているから,かなり重い。罰金の場合もあるが,これは50万円以下。懲役は5年以下だから,酒気帯びよりは重い(ただし自己所有の場合は特例あり)。現在,酒気帯びはかなり重く処罰されているから,それよりも重いわけだ。
古墳の一部を削った場合,それが現状変更なのか,損壊なのかは,区別が難しいと思う。本件では円墳4基を破壊したということだ。損壊という処理も充分にできたように思う。
それを現状変更としたということは,法的にはかなり軽く処理されているように思う。
しかし,秋津原の払った代償はあまりにも大きい。
奈良県オープンも,シニアトーナメントも返上。これから数年は「秋津原?あの古墳ぶっ壊したとこ?」となるだろう。
金銭的な面でも,評判も。
社会的制裁ってやつですかね。
ただ,職場の労働環境が悪化して,生活に困っているのであれば,専門家に相談する方がよいと思います。