大阪教育条例NO!

2012年、大阪で成立した教育関連条例の具体化と、「君が代」不起立処分に反対する運動の交流ブログ

大阪府:小中教員不足深刻、講師足りず…授業3カ月無し

2014-04-13 11:12:39 | 橋下・維新の会の大阪府・市政
大阪府では、橋下・維新の会の競争と成果を求める教育改革によって、このような形で教育破壊が進んでします。大阪市では、教頭不足が深刻な問題となりましたが、大阪府の学校現場は、最も基本的な教育条件さへ維持できなくなりつつあります。


大阪府:小中教員不足深刻、講師足りず…授業3カ月無し
毎日新聞 2014年04月10日 15時30分
http://mainichi.jp/select/news/20140410k0000e040226000c.html

 大阪府内の公立小中学校で、産休・病休を取った教諭の代わりなどを務める講師が足りずに学校への配置が1カ月以上遅れる事態が、昨年度に少なくとも101校で120人に上っていたことが分かった。他教科への振り替えや自習でしのぐなど、学校現場に支障が生じている。背景には、団塊世代の大量退職による教諭不足を新規採用だけでは埋められていない事情があり、容易に解消しそうにない。

 府内の公立小中学校(一部の市を除く)の校長と教頭で作る組合「大阪府公立学校管理職員協議会」(大管協、大阪市)が今年2〜3月、全公立小中学校の約7割にあたる1010校を対象に初めてアンケート調査を実施。563校から回答を得た(回収率56%、3月末現在)。教員不足に関する調査は全国的にも珍しい。

 1カ月以上の講師の配置遅れは回答した学校の約2割で生じており、小学校が43校53人、中学校が58校67人に上った。中学は▽国語19人▽英語15人▽理科9人▽数学8人−−の順で多かった。

 茨木市の中学校では昨年10月、50代の男性教諭(技術)が急死。すぐに市教委に講師派遣を依頼したが見つからず、今年1月までの3カ月間、2時間続きの授業の1時間を他教科に振り替え、1時間を自習にした。校長は、「学力向上と言われても、現実は学習指導要領をきちんと習得させられない法令違反の状況だ。教員が一人でも倒れれば物理的に成り立たず、ぎりぎりのラインをもう超えている」と窮状を訴える。

 高槻市の中学校では、産休の代替として70代の女性講師(家庭科)を配置。校長は「高齢なので心配はあったが林間学校にも行ってもらった。指導は熱心で、来てもらえるだけありがたい」と話す。

 吹田市の中学の男性講師(英語)は、定年まで役所に勤めた後、60代で初めて教壇に立った。新任教諭には年間25回の研修が課されるが講師にはないため、教頭らが自主的に授業を見て助言したという。【林由紀子】

 ◇「改革」嫌い流出も
 大阪府内の公立小中学校が教員不足に陥っている現状が明らかになった。全国的に団塊世代の大量退職に若手養成が追いつかない現状があるが、評価や規律を厳格化するなど独自の改革を進める大阪府固有の事情もあるとみられる。採用試験合格者が辞退したり、現職教諭が他府県に流出したりするケースが報告されている。

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