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ある日、超能力に目覚めた件 452P

2024-05-20 19:48:04 | 日記
「ここは私が!!」
 
 目の前には大量のおかしくなった人たちがそれぞれで変な動きをしてる。泣いてる人、踊ってる人、ジャンプをしつつ回転してる人、頭……というか全身をヘッドバックみたいな揺らしまくる人……さらには裸の人だってちらほら……そこには男女ともにやばい見た目になってる。
 もしかしたら彼らのチャンネルもやばいかもしれない。一応人が多いおかげで女性の裸がもろに映るってとこはない。けどぎりぎりではあるだろう。それにこっちはどんどんと近づいてる。そうなると……だ。そうなると女性のある部分は揺れてるわけで……片胸は既にブラがブランブランしてるように見え……
 
「だめだ。浄化してる間に後ろが追いつく。だからここは俺が――」
「けど、もう心もとないって……」
「それは……」
 
 そんなやり取りが草陰草案とアンゴラ氏の間で行われてる。チャド氏もその力を覚醒させたが、彼の力はあくまでもダウジング限定だ。探し物にはその力を惜しげもなく発揮するが、それ以外はさっぱりだった。
 なのでここで活躍できるのはアンゴラ氏と草陰草案しかいない。けどさっきも言ってたが、アンゴラ氏の弾数はもう心もとないらしい。だからこそ、草陰草案は自身の力を使おうと思ったんだ。
 でもそれは止められた。草陰草案の力は切り札だからだ。でも草陰草案の言葉が事実なのもその通りだろう。目の前の集団を倒すために彼の石を使ったらそれでおわるかもしれない。そうなるとさらに危険が増すだろう。
 けど、アンゴラ氏はこういった。
 
「俺はここで進化しよう。もっとうまく使う。使って見せる!」
 
 そういってアンゴラ氏は一つの小石を取り出した。いつもの変な文字を書いた小石だ。それに対して何やらブツブツとアンゴラ氏は呟いてる。
 
「本当なら契約を更新したいが……今の俺ならできるはずだ。魂で……刻むことが!」
 
 そんな事をなんか言ってる。そしてアンゴラ氏はその持ってた小石をなげた。けどその方向は上の方だ。今までは直接ぶつけるように彼は小石を投げてた。そして当たった瞬間に石ははじけて当たった対象は意識を失ってた。だから一つの石は一人に消化するしかなかった。
 けどあんな高く投げたら誰にもあたることはない。皆そう思っただろう。
けどその時にアンゴラ氏が「破ぜろ!」といった。その瞬間小石は無数の粒に爆ぜた。しかも全方位に飛び散るんじゃなく下の方にシャワーのように広がる様にして降り注ぐ。


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