Organic Life Circle

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「捨てて」スッキリ!

2006年02月26日 | 随 想


「捨てる!技術」という本を読んだ翌日から、わが家にはリストラの嵐が吹き荒れた。夫と子供をクビにして、というわけではなく、まずは台所の整理から。戸棚を開けては、ここ3年は使っていない皿、鍋、調理器具のたぐいを片っ端から放り出す。あぁこのフードプロセッサー、5年目の結婚記念日に買ったんだっけ、と思いつつ、ハンドブレンダーがあるからいらない、と意を決する。このお皿、結婚する前から夫が持ってたのよねぇと一瞬気が引けるが、この際そんな感情も一緒に捨てることにする。

食品も、まとめ買いして食べないままにたまっていた穀類は野鳥の餌に混ぜ、飲みきれないほど買いすぎた薬草茶は必要な人にもらってもらうことにした。服や鞄も使用頻度に優先順位をつけて、何年か袖を通していないものは処分の対象に。「いつか使うかも、捨てるのはもったいない、とりあえずおいておこう」という曖昧な判断が整理の邪魔になる。要は使わないものはいらないということ。「一度でも使ったんだから、もういいよね」という潔さも時には必要だ。

「捨てる」とはいえ、わが家ではゴミ以外でゴミ箱に直行するものはまずない。衣類は救世軍Salvation Armyに、本は図書館に寄付し、おもちゃは年下の子供がいる家庭へ、日用雑貨は毎年恒例の会のヤードセールで販売する。ゴミの山を増やす前に、もう一度、物の命が誰かの役に立てばという気持ちからだ。

見回して欲しい。あなたの周りにどれだけ物があふれているか。なんとなく惰性で場所埋めになっている物は? 義理で捨てられないいただき物は? ヤードセールで売ってしまえば、捨てるよりは気持ちいい。

さて、これから一番の大仕事。子供部屋のリストラも、反対勢力が学校に行っている間に敢行するぞ!

(石川まりこ)


オーガニック・ライフ・サークル会報
2003年8・9月号(No.53)掲載

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