とりにっき

ひますぎていそがしい。

twitterは、@asakaranamabeer

新テニスの王子様3

2010-06-10 18:42:14 | 雑記
今さらですが、新テニスの3巻を買いました。

ジャンプSQ連載のレビューをネットで読んでたのでだいたいストーリーはわかってた
んですがやはり実際に読むと…。教習所に向かう送迎バスで読んでたんですが、声を出して
笑わないようにするのに一苦労。…面白すぎます。

というわけで気になった部分を抜粋していきたいと思います。


3巻は脱落した中学生たちが半ば強制的に崖登りをさせられるところから話がスタートします。

まず、前の巻で手首を鬼先輩にやられた桃城が早くも限界をむかえます。
すると海堂が桃城をおぶって登るという離れ業をやってのけます。ただ、このマンガでは
人一人おぶって崖を登るくらいは常識の範囲内のようです。その証拠に、力つきそうに
なった海堂
の代わりに、(跡部になりすました仁王の一声により)樺地が涼しい顔して担いで
いきました。

にしてもこの場面の見所は、「アイツ跡部様になりすまして樺地を動かしやがった…」と
青筋たてて驚愕の表情を浮かべるバネさんに他なりません。
まず同級生にまったく抵抗なく様をつけているところに笑えます。
そしてもう一つ。バネさんの髪型がエリンギにしか見えません。
巻頭のメンバー名簿では至って普通の髪型で載っているのですが、こんなに髪型が
不安定なキャラクターは他にいないのではないかと思わせるほどです。
ゲーム(ドキサバ)では若干のエリンギ感程度でかなり無難に抑えられていただけに
より一層笑いを誘います。

あと、この崖登り、たぶん地味にたいへんだったのは大石だと思います。
桃城が自力で登れなくなって、海堂に担いでもらう際に海堂と桃城のテニス道具は
(なぜか)大石に預けられました。身長の半分くらいあるデカイやつですよ。
しかも海堂が疲れて桃城を樺地に預けた後もなぜか大石は荷物を3人分持たされています。
あれを自分の分含めて3つ持って崖を登ることになったにも関わらず、そのことに一切
触れてもらえない大石がじつは一番大変だったんじゃないかと思いました。

そのころ崖の頂上では高校生が三船コーチにしごかれていました。この三船コーチ、
ボール拾いが「1秒遅れた」という理由で崖から大量のボールが入ったカゴを蹴り落とし
「落ちたから取って来い」というクズぶり。選手たちをクズ呼ばわりするお前が一番クズだぞ。

ただ、崖下に落ちたと思われたボールは崖を登ってきていたリョーマによりすべて打ち返されます。
3巻の後半で、栗を同時に5個打ったリョーマに三船が「同時に10球は打てんと
鬼や徳川には勝てんぞぉ」と言うシーンがあるのですが、おそらくこの時リョーマがやった
芸当のほうが10球同時打ちよりはるかにすごいと思います。

その後、クズコーチ(三船)が手始めにと命じたのは穴掘り。1時間かけて掘らせた穴を
三船はなにに使うのかと思えば、
自分が「小便をする為」でした。
三船のクズぶりはブレることを知りません。バネさんの髪型はブレるのに。

一思いに大穴へ小便したクズは、「もういい……埋めろ」などとのたまいます。
言われるがまま従うしかない選手たちは(わざわざ三船に言われてさっきしまってきた
ばっかりの)スコップを取りに行かされ、穴埋めをさせられます。
すると小屋の手すりにかけておいたはずの皆のジャージがないことに
桃城(お前崖登れなかったのにちゃんと穴掘りはやったのか…ていうかできたのか…)が
気づきます。すると、

クズ「あるじゃろ…貴様らの足元に」

まさかのまさか、選手たちのジャージはクズコーチの小便とともに穴に埋められていたのです!!
埋めるときに気づけよと言いたくなるんですが、ジャージを小便とともに埋められたわりに
選手たちは一コマ分驚いただけで小便ジャージはスルーされてしまいました。
許斐先生、一体なんの意味があってそんなことを…。

続いて中学生と高校生の「サドンデスマッチ」。イレギュラーバウンドなどで次々と
中学生が脱落していきますが、ここの一番の笑いどころは、真田が高校生に
「老けたオッサン」呼ばわりされるところです。年上に、ただの「オッサン」ではなく
「老けた」オッサンと言われる真田(中学3年生)。
老けたオッサンってオジイサンなんじゃないかと一瞬思いました。

サドンデスマッチの後は、クズに無理矢理起こされて深夜3時からの夜練。
浪速のスピードスター(ケンヤさんと呼ばれていたんですがこれがまさかあの忍足のイトコの?)と
田仁志とリョーマは別行動でクズが飲むためBarラウンジにある酒を盗みに行かされます。どこまでも果てしなくクズ、三船。
ちなみに食に飢えた田仁志の叫び声(掛け声?)「らふてぇー」が地味にツボでした。
そして肝心のBarラウンジには赤外線が張り巡っていてそれをかいくぐって行かなければ
ならないというぶっとんだ展開。しかしテニスの王子様を今まで読んできた者であれば
赤外線くらいで驚くことはありません。

翌日は、クズの命令により「スポーツマン狩り」が行われます。空を飛ぶ鷲に風船を
割られないように逃げまわるゲーム(?)です。
一番に狩られたのは樺地。タカさんが倒れた樺地を助けようとしたところ、ジャッカルから
「優しさを出すなっ テメーがやられんぞ!!」というありがたすぎる助言を受けて
助けるのをやめてしまい、樺地は風船を割られてしまいます。

この話での笑いどころは(さっきから書いてて気づいたけど、1話1話きちんと笑いどころ
が作られている、そしてそれがきちんと笑える、これはやはりテニスの王子様が
ギャグマンガと言われるゆえんであろう)、
「あれ…?この風船堅ぇな」と桃城が大石の頭を手にする場面です。
大石の扱いは相変わらずです。許斐先生に嫌われてるのかもしれません
。むしろ好かれてるのかもしれませんが。

あとはものすごい劇画調の鷲が襲ってくるシーン(見開きの大ゴマ)も笑えます。
真面目に鷲を描いただけで笑いがとれるのは許斐先生だけ!
ちなみにさっき言ったリョーマが5個の栗を同時に打つ場面はここです。
10球同時打ちできないと…とクズに言われ、リョーマは闘争心が煽られたのかなんなのか
クズに「やり方教えてよ」などと生意気にも話しかけます。
「じゃがあしーわ!!」と張り手(裏拳かな?)で一蹴されますけど。ただその張り手に
イラついたリョーマは栗(ボールはないから栗しかありえない)を後ろ向いたクズに
思いっきり打ちこみます。そのあまりのキレやすさにまた笑いがこみあげます。

場面は変わって、芝生でたそがれるリョーマのもとに真田がでてきます。
そして「あのコーチ(クズのこと)たしかに荒っぽいが今の俺達にとっての最大の近道
なのかもしれん」などと言い出してしまいます。
真田は自分達のジャージが小便かかった穴に埋められたことをもう忘れたようです。
というか覚えてる人誰一人としていなさそうです。

そしてなぜかありったけの酒を取りに行くという真田。どうやら最大の近道とのたまった
はずのクズを眠らせる作戦のようです。私には少しも理解できません。

私には意味がわかりませんが真田たちは作戦通りクズを寝かしつけた…と思いきや、
実は起きていたクズ。突然「前からワシもエリート面してるU‐17のコーチ陣が
イケ好かねぇんだよ」と言い出し…もうなにがなんだか、突然すぎる展開についていけません。
そんな中、ページをめくると…

クズ「野郎共奴等をブッ倒せ!!革命じゃ!!」

わけがわからないまま、4巻に続く。