松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★政策法務研修(藤沢市)

2020-02-14 | 2.講演会・研修会
 8年目の職員を対象とする研修である。私のときは、勤めて8年目のときは、横浜市の総務の特命係長で、「密約をないことにする仕事」をやっていた。

 今回も、私自身も終了感の心地よい、楽しい研修となった。同時に、学びの多い研修ともなった。忘れないうちに、メモしておこう。

(1)徳島市公安条例判決の射程距離。一般には、法律と条例の関係の考え方であるが、法律と条例以外の仕事全般との関係も律するルールであることに気がついた。

 例えば、子ども食堂事業では、この事業は、公安条例判決でいえば、法律がないケースである。国が、放置すべきとしているのではなく、地方に任せる領域の事業であるから、この事業は、違法ではないということになる。法律による行政の考え方からすれば、条例だろうが、事業だろうが、法律に違反することはできない。ということは、この大法廷判決が、適用されるということである。ちょっと、目の前が開けた感じがした。

(2)地方自治体が、やむにやまれず条例をつくろうと考えたとき、一般的には、法律が現実にあっておらず、法律が、間違っていて、おかしいのである。

 法律は、常に後追いという意味については、法律がない場合ばかりを想定していたが、すでに法律がある場合も、その改正が後追いになっているという意味である。

 これまで、条例が正しくて、法律が時代遅れとまで、いい切る自信がなかったが、そういうことなのだろう。ただ、条例が正しくて、法律は間違っているというを原則にすると、無限定になるので、やはり、公安条例判決の3つの〇に当てはめる作業をする方が、妥当のなのだろう。その努力の結果、法律を越える条例ができあがる。
 
 政策法務研修であるが、若い人たちに、自分の仕事の意義を感じてもらおうと、いろいろなことを話した。おせっかいもしれないが、性格なので勘弁してもらいたい。ともかく、楽しみながら、いい仕事をしてもらいたい。

 それから、藤沢市に勤めているゼミのめぐちゃんに、研修に行くよとラインしたら、お昼を食べようということになって、お昼を一緒に食べた。もう28歳だという。1年生のときから、ずっと一緒だったので、10年たつということなのだろう。めぐちゃんが、受講するまで、頑張ろう。
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